地方で学ぶムサビ通信。

こんにちは。前川結佳と申します。
現在、武蔵野美術大学通信教育課程に在籍している4年生です。
専攻は日本画で、今年(2023年度)には卒業制作を控えています。

今回は地方民の私が、本校が東京にある通信制の美大でどのように学んでいるのかについてまとめていきます。主に資金繰りについて。。。

それではいきましょう!

まず、ムサビ通信のスクーリング(別名面接授業)や科目試験は東京や名古屋、大阪などの主要都市で行われています。東京会場でしか行われないスクーリングもあります。このスクーリングや試験は何を履修しているかによって参加頻度が変わってきます。試験はほぼ毎月行われていて、ひと科目分の試験を受験するためにはレポートを提出して合格をもらわなければなず、その期間はトータル2ヶ月から4ヶ月要します。例えば「哲学」を履修した場合、レポートを2枚提出しなければならないのですが、単純計算して1枚1ヶ月で添削が終了すると考えたときに、試験を受けられるまでに2ヶ月間みておかないと危険ということです。

4月の新学期から順調に毎月2〜3教科=2〜3枚のレポートを提出することができれば、各開催日に順調に試験を受けることができます。
で、この試験会場は全国各地の主要都市で開催されているんですが、科目によって試験時間が異なります。なのでお昼からひと科目受験するパターンがあったり朝から受験しなくてはいけないパターンになったりします。
朝から受験するときは前のりするか夜行バスで早朝に現地に着くようにするかをしなくてはいけません。節約するなら夜行バス一択ですが…、一夜漬けがほぼできないので事前にしっかり復習しておかないと試験に合格できなくなります。


次にスクーリングについてですが、初めに言ったように東京会場でしか開催されないものもあるので、東京から離れた場所に住んでいればいるほど移動も交通費も大変なことになります。スクーリングの開催場所や日程は新学期前にスケージュールが発表されるので、利用する交通手段がセールになっていれば出費を抑えられるので、私はこまめに新幹線とか夜行バスとかの値段をチェックするようにしています。同じようにホテルやホステルもなるべくセールの期間に取れるようにアンテナを張っています。これも節約したいならホステルがおすすめです。

スクーリングによっては6日間必要なものもありますし、夏期スクーリングは一気に授業を受けることができるようにスケジューリングされていますがその代わり、お盆期間含めてスクーリングに時間を割くことになります。ほぼ1ヶ月毎日のように通学する人も少なくありません。そうなると仕事やアルバイトは休まなくてはいけないし、地方組は滞在費プラス食費、滞在場所によっては交通費も多くなったりします。マンスリーマンションやホステルならキッチン付きなので食費の節約ができます。

スクーリングで大変なのは資金面だけではなく、画材の持ち運びです。パネルが大きくなればなるほど持ち運びが大変になります。車で通学できないのでより大変なんです…。まあ、スクーリング会場の近くのパーキングに駐車して通うことはできるので、厳密に言えば車で通学できないというのは語弊があるんですが、会場から住んでいるところが遠いほどガソリン代も嵩みますし、パーキング代も加わるので、「画材を運ぶ楽さを買う」みたいな感じになります。電車やバスの人混みの中で大きなパネルを運ぶプレッシャーに耐えられない人はこの方がいいかもしれません。
大変なのはパネルの大きさだけではありません。絵の具の量や道具の重さもネックになります。スクーリングの科目別に必要な道具をまとめた冊子が各生徒に送られるんですが、もちろんそれを元に授業前に画材を用意するんですが、いざ授業を受けると「え。。。これ必要なかったの?!」ってことが起きます笑
スクーリング会場には画材店が置かれることもありますし、ムサビ鷹の台本校には画材店「世界堂」やセブンイレブンがあるので、もし指定画材や道具を忘れても急遽調達することができます。それか、敢えて必要最低限の画材しか事前に用意せずに参加して、大概授業中は講義以外なら教室の出入りが自由になるので、前提講義で聞いたこととか、教授に直接確認してから現地調達するのもアリだなと思います。割と結果的に使わなかった画材が指定画材冊子に書いてあったなぁという経験は何度もしているので、私は学習指導書や教科書を読んで必要最低限だろうという画材を厳選して持っていくようにしています。消耗品や今後使い続ける絵皿はどれだけあっても困らないので節約か?と聞かれれば違うのかもしれませんがそうしています。


なんだか結果的にムサビ通信の地方組はどんな節約方があるのかまとめみたいになってしまいました。
通学生の美大に通うよりも学費は抑えられるとはいえど、地方組は東京在住者に比べるとスクーリングや科目試験に参加するとき必要になる交通費、滞在費、食費が多くなるので、大学生活に割く資金に余裕がある方以外はいろんな旅行サイトを漁ってみたりして、出費を抑える工夫が必要になると思います。
あとは、ムサビが募集している奨学金に応募してみるとか、簡単ではないですがコンペに応募して賞を取り、その賞金を制作費に充てる…とかですね。

さて、長くなりましたが、今回のまとめはこれにて終了します!読んでくださってありがとうございました。
ネタは未定ですが、次回からもムサビ通信に関連した記事を書いていきます。

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