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【歯の写真注意】10年越しの悲願。28歳から歯列矯正をしてみた結果。

「歯並び、悪っ!」
かつて、私が初対面のすべての人に抱かれていた第一印象だ。
いや、実際には確認したこともなければ、確認したところでそんなことをストレートに言う人もいないだろう。
しかし、少なくとも私自身は(あ~歯並び悪いって思われてるだろうな~)と思いながら生きていたのだから、事実がどうであれ歯列矯正をすることになったのであった。

歯並びが気になり始めたのは、大学生になりたての18歳。
当然、それまでも永久歯に生え変わってからずっとガチャガチャとした歯並びで生きていたわけだが、下宿先の薄暗いユニットバスの鏡で(あ、私の歯ったら、人並み外れた並びをしてるね)と唐突に自覚。それからは、毎晩毎晩ベッドに入ってから(歯列矯正したいな。いくらぐらい?どれぐらい痛い?一生このまま?)と悶々としながら、時には涙で枕を濡らしながら眠りについていた。
塾講師のアルバイトをしていたこともあり、(喋りづらいのは困るな)なんて、『歯列矯正をしない理由』を延々と論いながら、気づけば社会人6年目。28歳。立派なアラサーを迎えていた。

「20代でしておくべきこと」なんて書籍もあるぐらい、30歳というのは節目であるらしい。そうだ、歯列矯正しよう。対人業務だから喋りづらいのも気になるし、大好きなステーキやスルメも固くて当分食べられなくなりそうだけれども、歯が抜け始めてから後悔しないためにも、そして歯列矯正を提案してくれなかった両親を恨む自分と決別するためにも、歯列矯正をするしかないのだ、今すぐに。

そう決めてから、歯列矯正医探しが始まった。3件の歯科医院に足を運び、2件目の歯科医院では、5万円を出して歯形まで作成してもらったが、結果、3件目の歯科医院で歯列矯正をすることになった。歯並びが悪いと自覚してから9年の月日が経っていた。

そして今月、30歳を迎える。
元の歯並びが悪すぎたせいか、何とか30歳までに決着をつけたいという思いが歯茎を活性化させたのか。素人には検討もつかないが、担当医の想定以上に順調に歯は移動した。

まだ矯正装置はついているが、少なくとも第一印象が「歯並びの悪い人」ではなくなっただろう。(まだ「歯列矯正をしている人」であるけれども。)

実際に歯列矯正を始めてみると、諸々の心配事は何てことのないものだった。悩んでいる期間が長すぎたのかもしれない。

いま心にあるのは「歯列矯正をやって良かった」という自分への称賛。
そして、18歳から28歳までの10年間、つまり3650回もの寝入り際に(ああ、歯列矯正…)と悩み続けた自分へ愛おしさだ。悩んで悩んで悩みぬいて、挑戦した。それ自体が、20代の私の大切な経験となっている。

歯列矯正を検討している方への有益な情報を書こうとnoteを開いたはずが、つい筆が乗ってしまった。途中経過の写真とあわせて、後日また記事にしたいと思う。

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