WEB版 雑誌『KOKKO』

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「国(くに)」と「公(おおやけ)」を現場から問い直す情報誌『KOKKO』のWEB版公式アカウントです。 雑誌『KOKKO』の最新情報のほか、掲載記事の無料公開など、「はたらく」を考えるためのさまざまなコンテンツを発信していきます。

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  • 雑誌『KOKKO(こっこう)』最新情報

    雑誌『KOKKO』の関連記事を掲載します。

最近の記事

ホームページを公開しました

このたび、雑誌『KOKKO』の新しいホームページを公開しました。 これまで、本誌の最新情報や記事公開などはこちらのnoteにアップしてきましたが、今後は、新しいホームページのほうに移行します。 今後とも弊誌をどうぞよろしくお願いします。 2022年12月 KOKKO編集部

    • 壊される雇用と家族のいま――映画『家族を想うとき』公開記念ディスカッション

      ケン・ローチ監督の新作『家族を想うとき』が、2019年12月13日から全国で公開されています。長年労働者の暮らしを見つめてきた83歳の名監督が今回とりあげたのは、「ギグ・エコノミー」と家族。世界中で広がっている「雇用によらない働き方」が、イギリスのありふれた家族を疲弊させるプロセスを描きます。 2019年12月2日、日本公開に先立ち「わたしの仕事8時間プロジェクト」が配給会社の協力を得て開催した試写会&ディスカッションの模様をお届けします。(雑誌『KOKKO』第38号掲載記事

      • うつ病患者の職場復帰の際に、なぜ「時短勤務と残業禁止」を指示するのか 松本卓也

        雑誌『KOKKO』(こっこう)38号へ、ラカン研究者の松本卓也さんにコラム「うつ病患者の職場復帰の際に、なぜ「時短勤務と残業禁止」を指示するのか」を寄せて頂きました。これはうつ病に対しての記事ですが、最近は自宅勤務されておられる方も多くおられ、そうした方たちへの「働きすぎない」ための忠告としても読めるのではないでしょうか。 松本さんからのメッセージ、ぜひご覧ください。(『KOKKO』編集部)  うつ病患者の職場復帰に際して、精神科医から「時短勤務と残業禁 止」が指示されるこ

        • 移民・難民問題を発信するということ 望月優大×西 亮太

          雑誌『KOKKO』(こっこう)の連載「難民アートプロジェクト」第6回は番外編として、ゲストに望月優大さんを迎え、連載執筆者の西亮太さんと対談していただきました。 制度から変えていく西 この連載で扱っている「難民アートプロジェクト」はもともと大学のプログラムの引率先として知ったプロジェクトなんです。平たく言うと感動したんです。  人びとがおかれた困難な環境で表現していることに惹かれて、個人的に関わるようになり、このオーストラリアの難民のおかれている状況を知ってもらうためにはじ

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        • 雑誌『KOKKO(こっこう)』最新情報
          5本

        記事

          表紙イラストの裏側 #雑誌KOKKO 38号

          雑誌『KOKKO(こっこう)』の表紙はオカヤイヅミさんにイラストを描き下ろしていただいています。このイラストは、雑誌の特集や時期から、雑誌編集に携わっている西口想さんが俳句を1句選定、その句をイメージのもとにしてオカヤさんが動物を登場させたイラストを制作されます。 今号の句は……? 川端康成とともに「新感覚派」と呼ばれ、短編「機械」(1930年)で知られる横光利一は、俳句も多くのこしています。 早春に挽く樹のゆるき倒れかな (横光利一) 季語の上では「早春」と呼ばれる2

          表紙イラストの裏側 #雑誌KOKKO 38号

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第3回〉未来を奪い去るもの #雑誌KOKKO

          西 亮太 故国喪失とは、人間と生まれ育った土地との、自己とその真の故郷とのあいだを、力づくで引き裂く癒しがたい断絶である。この別離に伴う悲しみを乗り越えることなど決してできはしない。 エドワード・W・サイード「冬の精神」  これまで、アフガニスタン出身でハザーラの男性ムルタザを取り上げてきた。彼は民族主義的な標的殺人の危機から逃れるために、庇護を求めてオーストラリアにやってきが、オーストラリア本土に入る前にクリスマス島の施設に収容され、その後、シドニー近郊のヴィラウッド収

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第3回〉未来を奪い去るもの #雑誌KOKKO

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第2回〉結び目をほどく マターザの場合 #雑誌KOKKO

          西 亮太 故国喪失とは、人間と生まれ育った土地との、自己とその真の故郷とのあいだを、力づくで引き裂く癒しがたい断絶である。この別離に伴う悲しみを乗り越えることなど決してできはしない。 エドワード・W・サイード「冬の精神」  多文化主義的で先進的なイメージの強いオーストラリアのなかでも、首都キャンベラを凌ぐ人口規模と人気を誇るシドニーはとりわけ多文化的で刺激的な街だ。中心街は一大商業ブロックを形成し、少し歩けば世界各国のレストランや食品店、土産物屋が並び、海岸へ向かえば世界

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第2回〉結び目をほどく マターザの場合 #雑誌KOKKO

          国家戦略特区の何が問題なのか? ― 加計学園問題とかかわって 後半 #雑誌KOKKO

          『KOKKO』26号掲載の恒川隆生さん論考を公開いたします。(前半はこちら) 3 国会審議の経過と国家戦略諮問会議のルール運用の実態 ⑴ 法律制定前から、同特区自体の制度設計、例えば「地域の選定基準や地域の設定のあり方を含む制度設計全般」をすることもWGの役割と認識されていた*15。また、国家戦略特別区域諮問会議運営の原則、規制改革事項メニュー追加への対応などもそこに加わる。こうして、同特区の設置を促し、そのほとんどの仕組みと運用ルールのお膳立てをしてきた産業競争力会議とW

          国家戦略特区の何が問題なのか? ― 加計学園問題とかかわって 後半 #雑誌KOKKO

          国家戦略特区の何が問題なのか? ― 加計学園問題とかかわって 前半 #雑誌KOKKO

          『KOKKO』26号掲載の恒川隆生さん論考を公開いたします。(後半はこちら) 1)国家戦略特別区域の問題点 2017年の第193回国会において、安倍内閣が推し進める国家戦略特別区域(以下、原則として国家戦略特区、または特区という)の政策の一つである加計学園獣医学部創設問題が連日盛んな議論を呼ぶところとなり、あらためて「国家戦略」という用語と「特区」制度が抱える不透明さが際立つ結果となった。疑いが向けられたのは、加計学園理事長が安倍総理の「腹心(ふくしん)の友」であるという自

          国家戦略特区の何が問題なのか? ― 加計学園問題とかかわって 前半 #雑誌KOKKO

          東大の有期雇用職員8千人の「5年雇止めルール」を撤廃させた労働組合の力 #KOKKO 佐々木彈

          本稿は『KOKKO』33号[第二特集 科学技術の衰退を止められるか]に掲載された記事です。また、 この原稿は、国公労連と学研労協が開催した「第36回国立試験研究機関全国交流集会(国研集会)」での講演から構成したものです。(文責=編集部) 話し手:東京大学教職員組合委員長 佐々木 彈 東京大学教職員組合は昨年6 月以降東大当局との団体交渉を重ねて昨年12月12日に、有期雇用職員の契約更新の上限を5 年と定めていた学内規則を撤廃させました。これによって、学内8,000人の有期

          東大の有期雇用職員8千人の「5年雇止めルール」を撤廃させた労働組合の力 #KOKKO 佐々木彈

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第1回〉プロローグ #雑誌KOKKO

          西 亮太 故国喪失とは、人間と生まれ育った土地との、自己とその真の故郷とのあいだを、力づくで引き裂く癒しがたい断絶である。この別離に伴う悲しみを乗り越えることなど決してできはしない。 エドワード・W・サイード「冬の精神」 Murtaza Ali Jafari《結び目》 2018年4 月13日、茨城県牛久市にある入国者収容所東日本入国管理センターに収容されていた男性の一人が自殺を図り、後に死亡が確認された。32歳だった。 これに引き続き、収容の長期化と不適切な待遇の改善を

          #難民アートプロジェクト 故国喪失者の声を響かせる〈第1回〉プロローグ #雑誌KOKKO