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生きて死ぬ私たちの「元気」のこと 〜「動く」ということが私たちにくれるギフト chapter.4

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静と動が両方ある、ヨガのデザイン

Chama: 僕らは体の専門家とか心理の専門家ではないと思っているんです、ヨガの 指導者というのは。

医療治療系の方とか、トレーナーの方々とか、臨床心理士とか精神科の先生方、い ろいろいらっしゃるなかで、ソマティック・エクスペリエンス®のサイトを見に 行ったときにめっちゃ文系と思ったんですよ(笑)。暗いなと思って。でもトレー ナーの方々が多いようなところに学びに行かせていただくと、めっちゃ体育会系と いう感じになって、そのふたつって対照的だなと思いつつ、ヨガって両方に行ける のがいいところかな。

小笠原: そうですね。このクラスのなかに静と動があるというのは、ヨガのよいところだなと思います。

アシュタンガって本当に飛んだり跳ねたりで、動いたぶん、最後に静かになっていく仕組みになっている。ただ動いて疲れちゃったからリラックスするではなくて、うまくこのふたつの波が来るようにデザインされてるんだろうなと思うんですね。

伝統的なヨガには、きっとそういう叡知が詰め込まれているんだなと思います。

Chama: タイミングあると思うんですよね。上がるか下がるか。バスケットのドリブルに例えると、上手くドリブルするには玉が上がってるか下がってるかをまず認識する必要がある。止まっていた方がベターなタイミングもあるだろうし、個性もあるだろうし。

小笠原: 落ち着いた静かな状態と、活性化してらんらんしている状態の自分の両方の感覚、そのコントラストを知って自分の現在地が分かるようになるってとても大事ですよね。ヨガはそれをクラスの中に両方経験できるデザインがある。

以前佳織さんに、自分自身のパフォーマンスを上げるにはどうしたらいいかご相談に行ったことがあるんですよね。整えるとか、リラックスさせるとかは、散々やってきたので、さらなる次の一歩として、今までやってこなかったビルドアップ型を試してみたいけれど、どこから取り掛かったらいいのかと、そこをご相談に行ったんです。

そしたらそれは心肺機能だと言われたんです。目からうろこでした。


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3月に開催したMagellanイベントの内容を余すところなくシェアさせていただいているこの特集。以降ますます核心に迫っていく内容となっており、チェックした編集部員はじめスタッフは書籍化するべきでは?!との声が上がるほどの充実した内容となっています。

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