ピエールと魔法の杖~前書き~

皆さん、こんにちわ。マジシャン ムッシュピエールです。
「ウォンド」という名前に馴染みはなくとも、マジシャンが使う魔法の杖のことはご存知かもしれません。映画ハリーポッターに出てくる魔法使いが持つ杖とは異なり、指揮棒より少し長くて先が細くはなっておらず、そして大抵は黒くて両端だけが白く塗られている、真っ直ぐな棒。
 試しに「手品,イラスト」で検索して下さればすぐに、あぁこの棒のことねと思い出していただけると存じます。
偉大なマジシャンが亡くなると「ブロークンウォンド(Broken Wand=折れた杖)」と報じられる事もあるほど、トランプカードと並びマジシャンを象徴する代表的アイテムです。

しかしながら、みなさんが今までに見たマジシャンは、その代表的アイテムであるあの棒をはてさて本当に使っていたでしょうか?
 プロアマ問わず、マジックをよく見る人たちですら、カップアンドボールと呼ばれる古いマジックを演じる時にしかご覧にはなっていないのでは?
 なぜならあの棒、昔はそれなりに必要であったものの、マジックは年々進化し、棒を使わなくても素晴らしいマジックを演じることが出来るようになったからです。
 でも、私 ムッシュピエールはこの棒、結構使うのです。僕のマジックをご覧になられた方ならご存知ですよね。いろんな場面でウォンドを使っています。理由は簡単、僕のマジックはそれほど進化してないからです(笑)

本当のことを言うと、他のマジシャンがやっていないことをやってみようと思っただけ。たんに僕が天邪鬼なんです。
でも、「どうして他のマジシャンはウォンドを使わないのか、
どうしてピエールだけはウォンドを使っているのか」と独りで考えているうちに「ピエール自身が変な人であまのじゃくだったから」というつまらない理由ではなくて、もっと別の何か『ファンタジックな理由』があったとしたら、それはそれでとても面白いかもしれない。なぁんて空想するようになり、、、

 素敵なお話【ピエールと魔法の杖】が生まれました。

どうぞマジシャンが書いた空想物語、お楽しみください。



どうぞ 小説 本編 をおたのしみください。




 


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