『しないことリスト』/pha

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私が今注目している人の一人に、作家/シェアハウス運営者/京大卒元ニートでphaさんがいらっしゃいます。恐らく高知の山奥に住むブロガーのイケダハヤト氏などと同様、今後注目されていく人物だと思います。

ニートには一般的に2種類(正確には4種類)と言われており、能力的にも性格的にも本当にダメなニートと、「能力的にはバリバリ働けるけど、働きたくないので働かない」ニートがいます。phaさんは間違いなく後者の元ニート。そんな彼に嫉妬する人も多く、「オラも働きたくはねえけど、能力が高くねえからphaさんみたいにはならねえんだ」とブログや書籍の内容に対しては賛否両論ありますが、「日本の全体主義に違和感を覚える」多くの人の心を打ちつづけています。「日本の全体主義からハミ出すことを決して恥じることはない」といった主張は高城剛や堀江貴文とも通じる思想であり、少なくともphaさんの思想やギークハウスなどやろうとしていることは、今の時代に生まるべくした生まれた必要な活動であり、私は彼を絶賛しています。

phaさんの言葉は、戯言でも甘言でもなく、本質を突いています。
まさに、しみけんさんのような正確な突きです。

次ような言葉が印象的でした。
(以下、ざっくり概略)

「なぜしないといけないかが、自分でよくわからないことは、もうやめよう。まわりに理解されなくても、自分で実感の持てることや、自分のしたいことだけをやっていこう。」

「自分の生活に必要十分なものが把握できるようになってくると、特に物欲が湧かなくなってきてモノをあんまり買わなくなってきた。」

「自分のやりたいことを自分のペースでやる」

「認識や考えが偏らないためには、思考を頭の中でグルグル回すだけじゃなくて、ときどき外にアウトプットするといい」

<認知のゆがみ>
・全か無かの考え
・極度の一般化
・心のフィルター
・マイナス思考
・論理の飛躍
・過大評価と過小評価
・感情的な決め付け
・〜すべき思考
・レッテル貼り
・誤った自己責任化

・勉強のやり方さえ身につけておけば、将来何かを覚える必要が出てきたときに困らない。
・自分が過去にした判断や、費やしたエネルギーが無駄だったと認めることはしにくい。でも、間違った方向に進み続けるよりは、早めに方針転換をした方が傷は浅くて済む。
・成功はいったん得たら、すぐに手放した方がいい。成功はしがらみになる。だから、積んだものはすぐに捨てることが重要なのだ。
・がんばることもいいけど、それよりも一番いいのは「がんばらないでなんとかする」ということだ。
・怠惰、短気、傲慢はプログラマにとっての三大美徳である。
・有能な怠け者は指揮官にせよ。有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者にはルーチンワークをやらせろ。無能な働き者には一切責任を与えるな。

・仕事をするために人生があるわけじゃなく、人生を充実させるための手段の一つが仕事であるにすぎない。
・だるさを単なる怠惰な気持ちとして無視するんじゃなくて、もっとだるさに敏感になったほうがいい。
・ストレスに弱い人のほうが状況のおかしさを一番早く察知できる。
・ずっと途切れなく活発に活動していると、疲れたり無理が溜まったりして潰れてしまうから、定期的かつ強制的に休む時期があるのはよい。
・病気の症状というのは体が自分に教えてくれるSOSみたいなもの。

・自分が好きなことをひたすら続けていれば、そのうちそれはどこかに繋がってくるものだ。
・人間が変わる方法は3つだけ。時間配分、つきあう人、住む場所を変える。
・少数のたまたまうまくいった成功例を一般化してはいけない。

・合わない人と無闇につながりすぎないように、うまく棲み分けをしていくことが今のネットでは必要とされている。
・一つの場所に留まってまわりとの協調性を大事にしてやっていくか、何らかの技術を身につけてそれを頼りにやっていくか。

・生活の中で諦めや受容を取り入れるとラクになる。
・コンサマトリー(自己充足的)=何かの目的のためにそれをするのではなく、それを自体を楽しむ。
・「なんかビミョー」と思ったら、早めに抜け出そう。

・合わない人の話は1割くらいしか聞かなくていい。合う人でも4−5割くらい。

・人間はどうしても、出来事に意味や理由を求めてしまいがちな生き物だけど、本当は意味なんてない。

本当は意味なんてない。

こうやってブログを書くことも、飲酒をすることも、高尚なことでも何でもなく意味なんてない。私は、いつもブログを書くとき、「ジャクソンポロックの絵画のように、今「time(NULL)」でカウントされていく時間に流れる感情をただ単に叩きつけたいと思っている。

だから、日々の感情や体調に敏感になろう。
「しなくてはリスト」は破り捨てて、フリーになる。

「しないことリスト」すら破り捨てよう。

無理に怠惰することも怠惰の思想に反するし、自由に赴くままにいける。

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