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ボカロと自分の9~10年くらいの関わり(1)

(この記事は盛岡デミタスさん(@M_demitas)主催のごった煮Advent Calendar 2018参加記事です。)

こんにちは,MAGNETです。1年ぶりのnoteで少し緊張してます。

 去年もノンジャンル系のアドベントカレンダーでRWBYのことについて書いたんですけど,今年はタイトルにもあるように「ボカロと自分」について話したいと思います。
かなり懐かしい曲から最近の曲まで広く浅く,たまに深く,僕のアオハルを一緒にすごしたボカロを紹介していきます。(正直記憶おぼろげなところもいくつかあるのでそこはゴメン)

 すべての始まり

僕がボカロを初めて知ったのは2009年,小6の多感な時期にネットを漁ってて初音ミクの絵を見てしまったことがきっかけです。当時の自分としてはとてもすんばらしく可愛いと思ったのだと思います。もちろん今も可愛いけど。
 最初は初音ミクの絵だけを探しまくってたんですけど,2010年になってふとYouTubeで見かけたある一曲に度肝を抜かれることになります。


 そう,今では日本のインフルエンサーの一人である米津玄師さんが「ハチ」という名義でボカロ楽曲を作っていたときに投稿した「マトリョシカ」です。この曲を初めて聞いたとき,「なんなんだこの曲は…!何だこの中毒性…!!」と,今まで嵐とかいきものがかりとかのJ-POPばかり聞いてきた自分にとっての音楽の概念がぶち壊されたような感覚になりました。それからというもの,僕はYouTube上でニコ動から転載されたボカロ動画をいろいろと探し始めたのです(この頃はまだニコ動の会員登録の制度というのが怖くて,ニコ動の動画はYouTubeでの転載もしくはどっちにも上がってる動画しか見れませんでした)。

さらに狂わせたあの曲

 動画を漁っていくうちにメルトとかワールズエンド・ダンスホールとか炉心融解とか,いろんな曲に出会い「ちょっと特殊な歌を知ってるという優越感」に浸るようになってきた2011年,ボカロ界では今でも語り継がれる有名な曲がバンバン出てくる最盛期を迎えることになります。そして,今や誰もが知ってる「千本桜」と肩を並べて,僕はあの曲と出会ってしまったんです。

出会ってしまった。カゲロウデイズに。よりにもよって中2のときに。この曲で僕は完全にボカロ沼にハマってしまいました。そして,持ってたガラケーのメアドを使って親に内緒でニコ動に登録し,僕の本格的なボカロライフが始まりました。
 運動がほとんどできず,ゲーム機もほとんど買ってもらえず,ただひたすら勉強に明け暮れて退屈だった自分にとって,ボカロは本当に心の拠り所でした。

高校時代の至福の時

 2012~2013年には,いーあるふぁんくらぶとか六兆年と一夜物語とか,はたまたカゲロウプロジェクト(カゲロウデイズを物語の中心としたストーリープロジェクト)の一連の曲といった様々な有名ボカロ曲が世の中に出回ってきて,世間でもボーカロイドという言葉が広く認知され始めました。

 僕自身も高校生になり,ガラケーからスマホになってますます快適なボカロ生活を送るようになってきました。特に,ボカロのCDがレンタルショップに並び始めるようになり,僕はこぞってそのCDを借りてiPhoneに取り込み,いろんな曲をヘビロテしていました。そしてもうひとつの趣味である謎解きゲームにも出会い,謎解きのことを考えているときとボカロを聞いているときが僕にとって幸せな時間でした。

高3に訪れる転機

 しかし,そんな幸せな日々は高2の終わりまででした。高3になってから僕自身やボカロ界隈で,いろいろな転機が訪れます。
 まずボカロから。2013年あたりからボカロ楽曲もだんだんと手が込んできて,先程のカゲロウプロジェクトのようなストーリー性のあるシリーズ楽曲が増えてきました。そして,そのストーリーのキャラクターばかり目立ってしまい,肝心の曲を歌っているボカロの存在が霞んできてしまったのです。
これを受けたのか「ボカロはついに衰退しはじめた!」という内容の意見動画がニコ動内にアップされ案の定炎上。なかなかボカロ曲が上げづらい状態になってしまいました。
 次に僕自身のことなのですが,大学入試という大きな壁が迫ってきていました。中高一貫の私立という性質上,そういうことを強く意識させるようになり,国公立大を目指すとなると段々と勉強量も増えて,精神的にも疲れがひどくなってきました。そしてなにより「高3の間はTwitterを休止する」という誓約ができてしまい,趣味の一つである謎解きが完全にできなくなる状態になってしまいました。
 息抜きできる娯楽がボカロしかなくなってしまった中出てきたボカロ衰退論。自分の心の拠り所がなくなってしまうのではないかと半分心配になっていた中,とある曲がアップされます。

 ナナホシ管弦楽団さんの「初体験」という曲です。MVはなく,真っ白の状態のまま曲と歌詞だけが流れていく。動画の説明文には「ボーカロイド達はすねてしまったようです。」と一言。「君たちがボカロに初めて触れた時は一体どんなものだったのかい?」と問いを投げかけるような曲です。ボーカロイドに関してMVとかはあまり見ず,曲の雰囲気や歌い方を重視していた(カゲプロに関しては少し例外的ですが)自分にとって,とても良い刺激を受けた曲でした。そしてこの時期ぐらいから,有名になるような曲ではなく自分が好きだと思えるようなマイナーな曲を好むようになってきました。


…少し長くなってしまいそうなので一旦ブレイクしましょう。後編では入試直前から今までのボカロとの関わりについてお話します。




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