73

「まだメインコンテンツが狩猟だった頃の人類はさ」
「狩猟をエンタメとして捉えてない? 生存の手段だからね」
「日が沈んだら寝て日が登ったら起きるわけじゃん」
「まだエンタメのまんまだからな。忘れないぞ。まぁそうね」
「寝過ぎて運動不足にならんか?」
「冬とかはむしろ寝る方が苦痛になりそうだよね確かに」
「ヒートテックの一つでもあったらなぁとか思うんだろうよ」
「ヒートテックの概念無いから割とすっぱり諦めてたんじゃないかな。なんで現代的思考にしたがるの」
「それで思った」
「待ってました」
「実は太陽と睡眠が連動しているのはここ100年ぐらいだけなんじゃないかと」
「その心は」
「寒い中でもあったかく寝るテクノロジーが整っているから」
「じゃあ原始人は日が登ってない間何やってんの」
「闇討ち」
「せこ〜〜〜〜」
「いくらマンモスでも着火すればひとたまりもないでしょ」
「マンモスででっけぇ焚き火すんな」
「季節的にはイルミネーションとなんら変わりないし、食い物を得る意外にもテンション上げるための方法として世を騒がせてた可能性あるっしょ」
「あるかなぁ。やっぱどうしてもエンタメにしたいの? する意味ある?」
「月刊原始時代とかで今旬の猪料理とかが特集されるんだわ」
「謎の強い意志によって原始時代がデコられてく。目的はなんなんだ」
「夜中でさえ光が絶えない現代だけど、原始時代もそれはそれで明るかったのかもな。ホットスポット」
「きょ、今日のこいつ、喧しすぎる!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?