e-Sportsにおける連携基盤に向けて

バトルフィールドの実現に向けて

以前、e-Sportsのバトルフィールドと書いたが、どう実現するかを真面目に考えたい。
まずは理想とすべき世界観を描きたい。
今、ゲームはPSやSwitch、PCやスマホなど、様々なプラットフォームが存在している。それぞれが異なる仕様、性能で構成され、それらがプラットフォームそのものの強みにもなっているが、ユーザはそれらを求めているのだろうか。スマホだろうが、Switchだろうが、VRのゲームが出来て、好きなゲームが出来れば、それでよいのではないだろうか。それを実現するためには、統一されたアーキテクチャ、オープンなプラットフォーム・OS、個人を統一的に認識するID、チートを防ぎ、データのやり取りを保証する情報トラスト技術である。
これらは、他の共通基盤でも同様に検討されているが、この分野で特徴的になり得るのは、個人を認識するIDが匿名化的な要素もあることであろう。e-Sportsの選手は世に出るものの、ハンドルネームのまま有名になる人物も多い。個人として認識されつつも、外に対しては決して漏れないような、そんな技術が必要となる。

オープンなプラットフォームに向けて

オープンプラットフォームに向けては、様々な事業体が連携することが必要となる。先日、SONYとマイクロソフトがゲーム配信で手を組んだが、このような取り組みは今後もっとオープンに、加速度的に行われるようになるだろう。
例えば、PS5はPSのソフトが出来るだけでなく、Steamやマイクロソフトのゲームとも連動し、インディーズのゲームなどがPSへのローカライズなしにできるようになる、なんてもこともないだろうか。そうすれば、ゲームデベロッパーも不要なコストを抑えることができ、結果として多くのゲームができる楽しいプラットフォームが出来上がる。
その中で、ハードとしては性能差は出てくるかもしれない。一定の動作レベルは保ちつつ、VRなどの通常のプレイとは異なる、延長線上の部分については、各ハードの性能を活かした特徴的な技術として進化してくかもしれない。

統一されたアーキテクチャの検討

ゲーム業界において、ハードの性能はある種のブラックボックスであり、国際標準化、統一化する部分ではなくなっている。しかし、よりオープンな市場、他社との連携を考えると、もはやハードで儲ける時代は終わったのではないだろうか。世の中ではXaaSが進行し、SonyなどもPlayStation Nowなど、ストリーミング配信などを推進している。頭では理解しているものの、ハード神話に固執している部分があるように見えてしまう。
スマホのような課金制のゲームが正しい姿だとは思わない。あるべきは、利用者が真にゲームを楽しみ、それらを無理なく提供できるプラットフォームとソフトウェアなのではないだろうか。

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