【感想】ネルケと伝説の錬金術師たち ~新たな大地のアトリエ~

ネタバレを含みますので、お気を付けください。

私、ガストの作品大好きです。
初めてプレイしたのは、イリスのアトリエでした。
当時、鋼の錬金術師が好きだった私は、錬金術、というフレーズに惹かれ、イリスのアトリエを手に取った覚えがあります。
そこからというもの、ザールブルグシリーズ(リリーだけやってないです)、グラムナートシリーズ、イリスのアトリエ2・グランファンタズム、マナケミア1・2、アーランドシリーズ、黄昏シリーズ、不思議シリーズをプレイしました。(あとアルトネリコシリーズ、サージュシリーズも)
そんなアトリエのファン作品、ネルケと伝説の錬金術師たちをプレイ、クリアした感想です。

まずプレイする前に、この作品についてわかることがあります。
実はタイトルに、”誰々”のアトリエ、とついていません。元々街づくり×RPGを標榜していますが、ここもタイトルに込めた思いなのだと思います。これは”ネルケ”と”伝説の錬金術師たち”によって紡がれる、新しい大地での物語なのだと。

実際、プレイヤーは街づくりを中心として、採取やアイテムの作成、販売といったものを指示していくことで街を拡大させていきます。近年のアトリエはだいぶRPG色が強くなっていましたが、ザールブルグを彷彿とさせる作品でした。あの頃は冒険なんて日数たくさん使うだけで、そんなことより錬金術、という作品だった覚えがあります。

過去作品の主人公たちが勢ぞろいし、交流を繰り広げるさまは見ていて感涙でした。特に、初期のアトリエは師弟関係があまりなかったため、同じ世界観を持った主人公たちが、微妙にすれ違いながら会話をするさまは、見ていて楽しかったです。

何より、ストーリーが良かった。メインシナリオもさることながら、キャライベントを進めることで、ネルケ自身の葛藤や成長も見られるのが非常に良かったです。
特に、おそらくここは意識されたのだと思われますが、ロロナやソフィーといった、各シリーズの初代主人公とのイベントの中で、ネルケが自身の錬金術の才能の無さに嘆き、歴代の錬金術師たちに励まされるシーンはこの作品の想いを感じました。
人々をまとめ上げ、新しい大地に街を作る、これも一つの錬金術なのだと。ネルケ自身は錬金術が扱えませんが、そんなネルケが必死にもがいて成長させたヴェストバルトそのものが、ネルケにとっては大きな大地というキャンバスであり、アトリエであり、錬金術の賜物だと。
エンディングの閉じ方は、まさにこれを言いたかったんだろうなと。

これからもアトリエをプレイし続けますし、ガストの作品はプレイしていきたいと思っています。
ネルケをプレイした方で、過去作をやったことがない方は、是非手に取ってやってみてください。そして、作品について語り合いましょう。

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