日記:20240129〜二丁魁〜

 渋谷を歩いていたら、スマホをガン見しながら赤信号を渡ろうとした男が車にクラクションを鳴らされていったん歩道に戻り、その車が通った後ですぐスマホをガン見しなまた赤信号を渡り始めていた。「馬鹿は死ななきゃ治らない」の意味として辞書に載せたい。

 渋谷O-westでMirror,Mirror 2nd Anniversary Live『Da Capo』を見る。二丁魁とも関わり深いグループ・Mirror,Mirror の2周年ライブで、デビューライブと同じ二丁魁、クマリデパートとのスリーマンという意義深いイベント。

二丁目の魁カミングアウト
 
年越しカウントダウン以来、約1ヶ月振りの二丁魁現場。久しぶりだからそう聞こえたのかと思ったけど、いま思えばぺいちゃんの影ナレの口調から強い意気込みが感じられた気もする。

 まず『まるもうけ』でお祝いムード。おなカマ以外も多かったと思うけど、みんな振りコピして盛大に盛り上がって良いスタート。
 続いて『やめらんない!とまらない!』。これも振りコピしやすいハッピーな曲で、対バン相手との相性もばっちり。

 今日はハッピーおめでたセトリかなと思ったら、一転して『Good As Yesterday』の荘厳なイントロが始まって、一瞬固まってしまった。来月のせのしすたぁとのツーマンで、せのが10周年だからG.A.Yやるかなと思っていたけど、ここで来るとは。
 ホームではない環境で聴くG.A.Y.は特別な味わいがある。二丁魁の曲や歌詞が、客席全体に染み渡っていくのが感じとれて、それが大サビの合唱パートで結実して泣きそうになるんだよな。アイドライズフェスの時のG.A.Y.を思い出したりした。

 余韻に浸る間も無く、今度は『そっ閉じ青春』!やべえ、今日の二丁魁は本気だ。いつだって本気だろうけど。
 「過去は振り返ることしかできずに だから後悔はいつもつきものだ」の紅さん、ここだけでなくこの日は特に二丁魁の歌詞が持つ暗さやネガティブさを自然にあたたかな光で照らし包み込むようなパフォーマンスだった。今日初めて二丁魁を見たら紅さん推しになってたかもしれないな。

 そっ閉じ終わりのガチゲイ口上で、最後の「あ・い・し・て・るー!」に少なからぬ男性客の声も混じっていて、とても良かった。
 そして間髪を入れずに『青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ』。完璧なセトリすぎて眩暈がした。

 ここまできたら締めは絶対あれだろうなと思った通り『耳をすませば』。じっくり聴かせる曲が続いた後ということもあり、フロアもステージもぶち上がりの熱い耳すま。出し惜しみなくすべてをステージ上で曝け出すライブだった。


 本当に二丁魁よかったな。これを見て好きにならない人のことはもう知らん。どうでもいい。帰れ!と言いたくなるようなライブだった。 単純に曲が良いとかだけでなく、意味のある対バン相手と文脈に沿って気持ちを込めて歌われるからこそ、より一層胸に響くのだと思う。意義のある相手として二丁魁を周年に呼んでくれたミラミラさんにも感謝。

 たった一度の出会いと別れと言うけど、俺はこの先ずっと何度でも二丁魁と出会い、そのたびに何度でも二丁魁を好きになるのだ。


 クマリデパート、Mirror,Mirrorもとても良いライブだった。なんかアイドルっていいな、と改めて感じ入ってしまった。
 『スパークリングフライト』かな、これ絶対ミキティーの振り付けでしょと思った曲がやっぱりそうで、メンバーたちがミキティーの作品を全力で一生懸命に踊っていることがなんだかすごく胸に迫るものがあった。
 調べてみたら、クマリの楓フウカさんが振り付けした曲もセトリに入っていたみたい。こういう作品を通じた形でのアイドル同士の交流はグッと来る。


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