ヌュアンス『ヌュがタン #1』

4月16日
ヌュアンス定期公演『ヌュがタン #1』@yokohama mint hall

 先日お披露目されたばかりの新体制ヌュアンスとして初めての主催単独公演。初お披露目のライブには行けなかったけど、新しくなった5人のヌュアンスへの期待を胸に横浜へ。

 最初は蓮水恭美さんの弾き語りから。出てきたと思ったら、マイクがない!つって慌てて取りに戻って笑った。スタッフさんのミスだったのかもだけど。
 ふだんしゃべってる時はふわふわした感じだけど、歌い出した途端にバチっとスイッチ入るのがすごい。しっかりとメッセージの込められたオリジナル曲も良かったし、カバー曲もタイトル未定『蜃気楼』チャットモンチー『染まるよ』とどちらも好きな曲で嬉しかった。

 続いて新メンバーを含めた5人で椅子取りゲームのコーナー。何を言ってるのかよく分からないだろうけど、実際に椅子取りゲームが始まったのだから仕方ない。一応、椅子を使う曲が特徴的なヌュアンスなので、新メンバーに椅子に慣れてもらうためという建前ではあるらしい。

 誰が優勝するかを予想するための投票用紙まで配られ、入場時に受付に鉛筆も用意されていたのだけど、コーナーが始まってから1位2位を予想する連勝単式だと言われ、用紙を見ただけでは誰もそんなシステムとはわからなくて軽く混乱が生じていた。手の込んだことをする割にすっぽり準備が欠けてたりするんだよな。楽しければいいんだけど。

 自分は直感で新メンバーの早瀬るりねさんと、蓮水恭美さんを1、2位に予想。事前の練習で汐崎初音さんが意外なほど勝利への執念を見せて、新メンバーを押し出したりしていたけど、本番ではまさかの1回戦負け。負けメンバーは配信カメラにも映らないようにステージから降ろされる非情ルール。
 続いて城戸海月さん、蓮水恭美さんと先輩から脱落して、決勝は椰子桃子さんと早瀬るりねさんの新メンバー対決に。激しいつばぜり合いの末、るりねさんを押し出した椰子桃子さんが優勝。椅子取りゲームというより尻相撲みたいな勝負になっていた。思った以上に白熱した。

 そんなこんなでようやくライブ。ライブになったらなったで、約40分、MCも挟まずに9曲ぶっ続けでやりきる。

 始まってすぐ早瀬るりねさんが、自分のパート以外も口ずさむタイプのアイドルであることに気づいて目を奪われた。そういうアイドル大好きなんだよな。
 それだけでなく、るりねさんはしっかり声を張って歌っていて、先輩たちの歌声に埋もれない存在感があるし、弾けた曲の煽りではっちゃけたり、『雨音』のような曲では入り込んだ表情も見せるし、期待を遥かに超えて素敵だった。ちょっとびっくりした。

 椰子桃子さんは終演後に、ついていくのに必死だったとご自身でもツイートしていたように、まだ自分らしさをアピールできてはいなかったかも。ちょっと俯き気味になる場面が多くて、せっかくお綺麗な顔立ちなんだからもったいないなあと感じたりした。
 とはいえ、デビュー2回目のライブでいきなり9曲ノンストップでやらせる方がどうかしているのだから、焦らず自分のペースで頑張っていただきたい。この先の伸びしろに期待しています。

 伸びしろといえば、グループ全体が新体制になって先に進んでいこうとする前向きな力に満ちているように感じた。
 城戸海月さんは以前と比べてパフォーマンスに遠慮がなくなって、表情も弾けた笑顔が見られるようになってとても良かったし、汐崎初音さんは丁寧で繊細なパフォーマンスは変わらず、フォーメーションの組み直しを担当するなど新しいことにチャレンジしているとのことだし、蓮水恭美さんも歌だけでなく煽りやMCの回しなどで先輩らしさを見せていて、それぞれが成長や進化の道を進みだしていた。
 新体制ヌュアンスのこれからを楽しみに応援してまいります。


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