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日記:20240106〜RAY→NaNoMoRaL〜

 ここ最近、寝床についてから乾燥なのかハウスダストなのか、咳き込んで目が覚めてしまうことが多く、ちょっと睡眠が不足気味。しまい込んでいた加湿器を引っ張り出してこなければいけないのだけど、その前に出しっぱなしの扇風機をまず片付けなければ。


 大塚ハーツ+でRAYの主催イベントを見る。二丁魁のカウントダウンライブを除けば、これが今年のライブ初め。通常衣装で30分ライブした後、巫女コスプレに着替えて30分ライブするという相変わらず攻めた企画。
 
 1曲目は『津軽よされ節』!おめでたい曲で幕開け。その反面、よされ節は巫女衣装で見たかった気もする。
 シルエット、ネモフィラ、ディス・イズ・ノット・ア・ラブソングと通好みな曲が続いてからの『フロンティア』で一気に客席がヒートアップする。ディス・イズ…の抑制が効いた溜め込む感じの曲調が、フロンティアの解放感につながっているのかも。アルバムとは逆の曲順だけど、これもなかなか。曲の順序で聴こえ方が違ってくるの面白い。
 あとたしか『シルエット』だったかな、琴山さんと月海さんがシンメになるところがすごく好き。双子感。

 フロンティアだけでは終わらず、『火曜日の雨』でとどめを刺された。ライブのたびにその日、その瞬間だけの表現がなされていて目が離せない。内山さんの諦念や絶望を感じる呟くような「青!青!」が印象的。

 いったんMCを挟んで、巫女衣装にお色直しして後半戦。ショートカットになった紬実詩さん、ハイトーンな金髪ショートに巫女衣装で完全に二次元の住人だった。

 後半戦はバタフライエフェクト、サテライト、GENERATIONと明るくアップテンポな曲調が続いてからの『moment』がかわいくも切なくて良かった。2Aだったかな、内山さんと琴山さんがいちゃついててかわいい。
 その流れで聴く『Fading Lights』が今日の白眉。祈りのような切なさに満ちた儚くも眩しい曲。内山さんの生誕以来、この曲が好きでたまらない。
 最後は『17』でキラキラな光に包まれながら終演。今日はあみみがお休みなので、1回目の「君と」は誰が担当するのかと思ったらコットさんだった。センターへの移動はなかったので意表を突かれてしまった。

 今日だけレギュレーションのメンバーランダムチェキ券をとりあえず2枚買ったら、どっちも愛海さんだった。愛海さんの分は好きなメンバーを選べるとのことなので、せっかくなら今日は4人全員と撮ってもらおうと追加で2枚購入。今度は月海さん、内山さんで重複なしで4人とチェキ撮れた。おみくじの通り、大吉だった。


 4人のRAYも楽しかったし良いライブだったし、直前でフォーメーション変更とか歌割りとかあっただろうに、いつも通りのパフォーマンスしててみんな凄かった!
 でも、だけど、がしかし、愛海さんがいないとこんなに喪失感があるのかとちょっと自分でも意外だった。これまでメンバーの急な欠席はレアイベントと割り切って楽しむように心がけていたのだけど。
 5人揃ったRAY初めができる日を待ってます。愛海さん、ゆっくり休んでお大事に。


 ライブ後に池袋のかえる食堂に行こうと思っていたのだけど、朝ご飯に4つもパンを食べたせいであまりお腹が空いていなくて、とりあえず東池袋方面に歩き出したら、歩いているうちにお腹が空いてきたので、そのまま要町方面に向かう。
 ちょうどラストオーダー前の行列の最後に並んで、黒坦々カレー。シフォンサンデーも食べたかったけど、シフォンケーキが売り切れとのことで、キャラメルアイスだけ注文。まっすぐかえる食堂に向かっていたらシフォンサンデー食べられてたかも。後悔。


 
 本当はRacineでドーナツも買いたかったのだけど、寄り道して意外と時間がかかったので、適当なカフェに寄って時間を潰してから、西永福に向かう。本日2現場目は西永福JAMでNaNoMoRaLのパセリちゃん生誕祭。

 
 ゲストの岡野陽一さんを呼び込んで3人でのトークから開始。ふだんNaNoMoRaLのおふたりは誕生日などにプレゼントを贈り合う習慣はないらしく、誉め合ったりすることもない、とのこと。なんとなく言葉を濁していたけど、無関心とかじゃなくてプロとして馴れ合いにならないように気をつけているんじゃないかな、と思った。
 火曜ザナイトの忘年会の二次会に参加して、岡野さんのことを嫌いになりかけたという話が面白すぎた。ふだんの天真爛漫なイメージとは裏腹な未來ちゃんのプロ意識の高さも垣間見えた気がする。
 あと未來ちゃんがライブ中はパセリちゃんのことを弟みたいな感覚で見ている、という話がちょっと衝撃すぎた。ついこないだの年末感謝祭で、パセリちゃんがお兄ちゃんっぽい表情で未來ちゃんを見ているなあと思ったばかりだったので。

 続いてもう一人のゲスト・知久寿焼さんの弾き語り。たま『さんだる』に入ってる『方向音痴』が聴けて感激。パセリちゃんからのリクエストだったそう。弾き語り後のひたすら知久さんへの愛を語るコーナーでパセリちゃんも言ってたように、たまの頃と歌のキーが変わっていないのが凄すぎる。もう35年くらい前のアルバムだよ、あれ。
 知久さんの返事は、むかしはどんな声でも出せていたけど、今はその日によって出しやすいキーがあるから、曲ごとにキーを上げたり下げたりしている、といった内容だった。実際、この日も基本はハイトーンな歌声ながら、曲の中で不意に低い声をまじえてきたり、「変幻自在」という形容がぴったりだった。
 あと『ギガ』という、おそらくもう亡くなってしまったペットの犬を歌った曲の歌詞で、「お金で買ってきたギガ」「10回払いで買ったギガ」というフレーズが当たり前のように出てくるのが鮮烈。
 興奮気味にあの歌詞はどうやって書けるのかと訊ねるパセリちゃんに、「ギガ」はファンの人から飼い犬に名前をつけてくれと頼まれて考えた犬の名で、実際にその人が10回払いで買った犬だった、と知久さんが答えていたのも面白かった。何かのメタファーなのではないかと考察したがる層がいるようだけど、事実ベースの歌詞らしい。
 歌詞を書いて何年も経ってから、歌いながら自分でこれはこういう意味だったのかと気づくこともある、という知久さんのお話も含蓄に富んでいた。
 どの曲も切り絵や影絵のような、ノスタルジックでちょっと寂しげな情景が浮かんでくる。

 岡野陽一さんのネタコーナーは、「人力舎という事務所なんですけど、人力舎の芸人誰か知ってます?」と客席に問いかけ、「アンジャッシュ!」の声に「ああ、いろいろ微妙なとこですね」と返す営業っぽい漫談から、パセリちゃんのためにと伝説の鶏肉を飛ばすネタを披露してくれた。
 いや〜、これは感激!風船と鶏皮の調整も完璧だったし、ちゃんと「Happy Birthday」とかパセリちゃんの誕生日の「1.8」と書かれたバルーンを用意しているところにも、岡野さんの優しさ、几帳面さを感じた。岡野さん絶対に良い人なので、未來ちゃん嫌いにならないであげてほしい。
 今日でこのネタは封印して二度とやらないといってたけど、これはもう伝統芸能として長くやっていってほしいなあ。毎年お正月限定とかでも良いからやってほしい。おめでたいから。

 
 NaNoMoRaLのライブパートは『エンドレスでした』から『唖然呆然』『モノクロマジック』『087478』とライブでは定番の王道曲。ここまでわりと初期曲が多めだったけど、『ハナムケ』を披露していったんMCタイム。
 ここで未來ちゃんからパセリちゃんは「バディ」との言葉が出てちょっとざわつく。トークゾーンで話していた関係性とかも含めて、「パートナー」だとビジネスライクになりすぎるから、しっくり来る言葉を年末からずっと考えていた見つけた、とのこと。
 パセリちゃんはダサいと笑っていたけど、単純なプロデューサーとアイドルの関係性を超えたところからNaNoMoRaLはグループとして魅力が格段に上がったと思う。いまのNaNoMoRaLの良さを端的に表す言葉として、悪くないんじゃないかな。Buddy。

 最後はパセリちゃん自身の「お気に入りの曲」として、『きせき』『この世のはなし』を披露してあまりにもあっという間に終了。短すぎるように感じたけど、それでも30分やっていたのか。お気に入りの曲が最新曲だったのが、なんだか嬉しい。

 ライブ初めの日、お誕生日祝いの日にふさわしいハッピーでおめでたいライブでした。たぶん出演者やファンからパセリちゃん、NaNoMoRaLに向けられた「好き」だけでなく、パセリちゃんから岡野さんや知久さん、未來ちゃんへの「好き」が詰まっていたからこそ、こんなに平和で穏やかな楽しさに満ちていたんだろう。

 今年もたくさんの好きを届けて、たくさんの好きを受け取れるライブを見て生きていきたい。


  


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