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『Beat Happening!グッドミュージック春に狂い咲く!』

4月8日
『Beat Happening!グッドミュージック春に狂い咲く!』@高円寺HIGH

 今年初めて見たアイドルの中でいちばん惹かれたグループ、まちだガールズクワイアとスパンコールグッドタイムズの対バンを見に高円寺HIGHへ。

 ライブの前に高円寺南口の大江カレーでご飯を食べていく。高円寺は美味しいお店が多くて迷うのだけど、新宿のCurry 草枕が閉店してしまい、緑の割引券をなくしてしまったせいで予約もできないことから、店主が以前Curry草枕で働いていたというこちらのお店に決めた。
 カウンターだけの小さなお店で、入店した時には先客2人だけだったけど、食べてる間にも来客が続いて、食べ終わる頃にはウェイティングが発生していた。
 鶏肉・野菜・魚介の3種から、2種を選べる合い盛りで鶏肉と魚介を選択。辛さは5段階の3で。魚介は時期によって中身が変わるらしく、いまは鯛と海老だった。
 まず鶏肉カレーから一口いただくと、たぶん玉ねぎをふんだんに使っているような柔らかい味ながら、がつんと辛さがやってくるのが草枕を思い出す。魚介カレーの方は出汁のおいしさとキリッとした辛さが混ざり合っていて、こちらもすごく美味しい。
 草枕系なら結構辛いのではと心配していたけど、口コミで辛さはそんなに、と書いてあったのを鵜呑みにして3番を選んだら、やっぱり辛かった。食べ始めてすぐ汗が止まらなくなって、ハンカチが用をなさなくなるくらい汗だくに。こんな日に限ってタオル忘れちゃったんだよな。
 でも辛いと言っても、闇雲に唐辛子を効かせた暴力的な辛さじゃなくて、野菜や魚介のまろやかな旨みの奥から辛さが押し寄せてくるような感じ。美味しかったー。
 店内BGMが『裸のラリーズ』なのも高円寺っぽくていい。



 しばらく会場近くの公園で汗が引くのを待ってから高円寺HIGHに入る。
 地下のフロアに向かっていたら、階段に座ってハンバーガーを食べてる人がいて、すげえ大胆に飲食物持ち込んでるなと思ったら、フロアの隅でハンバーガーを販売していた。びっくりした。
 Beat Happeningの主催者にメール予約したら、受付の返信メールに予約確認の内容の倍くらいの文章量で高円寺のおすすめラーメン屋情報が記載されていたのだけど、会場ではハンバーガー売ってた。

 ステージ上ではお揃いの衣装を纏ったそっくりな見た目の2人組が歌っていて、双子かな?と思ったら双子だった。BABYTANTSというデュオで、作詞作曲もメンバー自身で行なっているらしい。

DJ萌氏
 キスエクの一色萌さんのDJプレイ。途中、キスエクの『フェニキスの涙』を生で歌うパフォーマンスも交えながら、アイドルにありがちなただ曲流してるだけでなく、しっかり繋ぎも工夫した手練のDJ。
 以前から萌氏の趣味嗜好には絶大な信頼を寄せているのだけど、フィロのス『シュークリーム・ファンク』に始まり、Finger Runs『Butterfley』、RAY『バタフライエフェクト』と自分のSpotifyプレイリストかな?と思うくらい好きな曲をかけてくれてますます信頼が増した。
 大江カレーの感想も伝えたかったので終演後にチェキ撮っていただいた。

まちだガールズクワイア
 2回目。いやもう、1曲目の『一万マイルの彼方』ちょっと凄すぎる。なんだこれ。脳が溶けるかと思った。サウンドプロデューサーである石田ショーキチさんがいたスクーデリアエレクトロのカバーらしい。サブスクでは見つけられなくて、カバーアルバムに入っているみたい。買わなきゃ。
 全部の曲が好みかというとそうでもなくて、アイドルっぽさの強い曲とはそんなでもなかったりするけど、でも楽曲で圧倒する感じじゃなくて平和に楽しめる雰囲気がこのグループの魅力なんだろう。
 最後の『さらば』では客席全体を巻き込んだ振りコピから、なぜかおみこしまで披露されていて、常連っぽいファンの人たちが「初めて見た!」とか騒いでて面白かった。ちょっと教育テレビ感もあって、そのへんも好き。

スパンコールグッドタイムズ
 3回目。案の定というか、フィロのスのライブでよく見かける人たちが大勢来ていた。あの人たちの嗅覚と行動力すごいな。
 静かめの曲からの始まりで、正直、町ガのコーラスワークの完璧さと比べるとすこし見劣りがして、序盤は拙さが気になってしまった。
 でも中盤の『ウィ・アー・ザ』あたりで、そんなのどうでもよくなるくらい楽しくなった。気取ったステージングではなく、楽しませること、楽しむことを前面に出したパフォーマンスに気づいたら身も心も踊っている。終盤の畳み掛けは特に素晴らしかった。アプローチがバラバラな4人が、バチッとひとつにまとまった時の高揚感がすごい。
 アプローチの違いと言えば、曲間で藤ナオさんが自由にしゃべってる間に曲が始まっちゃって、睦月真尋さんが踊りながら戸惑った顔で見ていたのがなんか良かったな。


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