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日記:20231203〜とどろきアリーナ〜

 川崎市のとどろきアリーナという施設で行われるアイドルフェス「TODOROCK FESTIVAL」を見に行った。

 世田谷方面にはあまり馴染みがないのだけど、乗り換え駅の小田急線・登戸駅は発着音がドラえもんで、駅構内にもドラえもんのイラストが至る所にあって、たぶんホームの看板とかもドラえもんカラーになっていた気がする。時間があったら藤子・F・不二雄ミュージアムに行きたかった。

アニメ版(新旧問わず)じゃなくて原作ベースのイラストがいちばん安心する


 武蔵中原駅からGoogleMapを頼りに歩いて、途中「私道につき通り抜け禁止」の看板に怯えながらどうにか会場に到着。だだっ広い敷地で家族連れがボール遊びに興じている中、アイドルオタクたちが続々と詰めかけているのは不思議な光景だった。

MIGMA SHELTER(アリーナ)
 だだっ広くて真っ暗なアリーナステージ。照明もわざとなのか暗めで一般エリアからはほとんどメンバーの顔も見えない。でもバキバキに鍛え上げられた腹筋だけははっきりと見える。
 ミシェルのライブ見るのはだいぶ久しぶりになったけど、以前よりも明るめになった気がする。


Finger Runs(野外ステージ)
 石ころだらけの野外エリア。昼だし野外だし、Agitatorとかのぶち上げセトリで攻めてくるだろうと思っていたら、まさかのユレルミライからスタート。これが素晴らしく良かった!
 何よりメンバー全員の歌がすごく上手いことを改めて実感して、屋外に突き抜けていく声の伸びに聞き惚れた。
 もちろん「√G」とかの楽しい曲や「Storm Rider」のような大騒ぎ曲まで、フィンズらしさを存分に堪能した。
 唯ちゃんが曲間で「みんな見てー、空が青いよー」と言ってたのが無邪気でかわいかった。そのあと飛行機雲も見えたし。
 最後に音響トラブルでFIYの終わりがブツ切れで終わったこと以外、ぜんぶよかった。


Ringwanderung(アリーナ)
 夜彩の途中から半分くらい。パンパンに客詰まっていて盛り上がり方も凄かった。
 全員歌のうまいメンバーたちを、みょんちゃんが自ら陣頭に立って扇動していくようなスタイルが戦闘的でかっこいい。
 でもちょっとエモーショナルの表現が過剰で型にはまってきているのが引いてしまうんだよな。


二丁目の魁カミングアウト(野外ステージ)
 「ぴんぽんぱんぽーん」の影ナレをしゃべってる姿が、舞台袖からチラっと見えていた。こっちからすれば珍しい光景が見られて嬉しいのだけど、演者側からすれば見られたくないものなのかも。
 影ナレは早めに切り上げて、すぐに「まるもうけ」からスタート。と思ったら、冒頭マイクの音が乗ってなかった。野外ステージ、自分が見た全部のライブで何かしらの音響トラブルが起きていた。小学生がやってたのかな。
 大型イベントっぽいセトリでもあり、昼間の野外によく似合うセトリでもあった。そこそこ前の方で見た割に意外なほど客席のスペースに余裕があったので、思い切り振りコピしてやった。でもできれば、もっとたくさんの、あまり二丁魁を見たことのない人たちにも見てもらいたかった。
 こういう環境で見ると、やっぱり二丁魁は他のアイドルと比べ物にならないくらい、はっきりと歌詞が聞き取れる歌い方をしている。ミキティーの歌詞が野外の空気に乗ってしっかり客席まで届いているのが感じられた。


fishbowl(アリーナ)
 「雪景」の途中から。雪景フルでちゃんと聴きたかったなあ。
 こちらも対バン用の王道なセトリだったけど、メンバーみんな歌唱力がついていて、振りが大きくなると途端に歌声が小さくなるような不安定さは消えていた。特に久松さんは吹っ切れたような清々しいパフォーマンスで、貫禄さえ感じた。衣装も煌びやかで華があって良い。


タイトル未定(アリーナ)
 いや〜凄かった。前日、YouTubeで無料配信されたイベントで、Zepp DiverCityでのワンマンが発表されたばかりということもあってか、大規模フェスでしっかり観客を奪りにきていた。
 といっても、未定の場合はやり方に姑息なところがないので好感が持てる。正攻法でとにかく良いパフォーマンスをするのと同時に、そのパフォーマンスを物語化して効果的にフロアへ伝えることに長けている。
 この日はセトリに「最適解」を入れてきたのが衝撃だった。自身のワンマンライブをモチーフに、アイドルのお姉さん=タイトル未定に憧れアイドルを目指すことになる少女の未来を描いたこの曲が、初見のファンも多いであろう客席の琴線を捉えていた。アイドルファンの心の柔らかい部分を的確に刺激してくるような曲。これで心を掴まれた後は、ほとんどタイトル未定のワンマンライブみたいな空気になっていた。
 阿部葉菜さんの伸びやかな歌声がアリーナに響き渡っていたのも素晴らしかったな。Zepp DiverCityどころか、もっと大きくて広い会場も似合うアイドルに向かって着実に進んでいる。


 ライブの合間に二丁魁、タイトル未定、NaNoMoRaLの特典会に参加。あと昼間、Finger Runsの特典会にも行った。フィンズは小笠原唯ちゃん。未定は阿部葉菜さんと撮っていただいた。
 特典会の会場が屋外でみんな寒そうにしていたけど、唯ちゃんがココアを飲みながらチェキ撮っていたり、阿部葉菜ちゃんが撮影の合間にストーブに当たっていたり、NaNoMoRaLの未來ちゃんとストーブに当たりながらお話ししたり、ふだんとは違う雰囲気でチェキが撮れて楽しかった。でもみなさんお風邪など召されぬようご自愛ください。
 二丁魁はミキティーが「あたし肉があるから寒くない!●●ちゃんといっしょ!」とか言ってて、ちょっとそういうのほんとにやめてほしかった。
 あとそういえば、タイトル未定の若い女性スタッフさんが寒空の下、ミニスカートで平然と物販をこなしていてびっくりした。北海道の人だから寒さに慣れてるとか?

NaNoMoRaL(野外ステージ)
 すっかり日が暮れて真っ暗になった野外ステージ。何組か前の出演者から見ていたのだけど、アイドルがステージの前方に来ると全く照明が当たらず真っ暗になるし、後ろに下がっても顔の一部しか灯りが届かず、町内会の盆踊りでももうちょっとマシだろってくらいひどい照明だった。
 ひどいのは照明だけでなく、音響もやっぱり小学生がやっていたみたいで、「唖然呆然」の途中で完全に音が止まってしまうハプニングが発生。それでも未來ちゃんが慌てたそぶりも見せず、テンポをキープしたままお立ち台に登って歌い続けたのがものすごくかっこよかった。
 しかも歌い終えた後、音が途切れている間、客席から自然に起きた手拍子に対して、笑顔で「ありがとう」と言ってくれる優しさにも感動。ナノモラルはアイドルとバンドの良さを理想的な形で併せ持っていると思うのだけど、この日の未來ちゃんは最高のアイドルであり、最高のロックスターでもあった。
 最後の「ペオプレ」で未來ちゃんとパセリちゃんの二人が声をそろえて歌い上げる「1年後も10年後も 100年後も1000年後も 同じ夜は続く これは嘘じゃないと思っていた」で突然なんの前触れもなく涙が込み上げてきた。どんな環境であろうと最高の音楽を届けてくれるNaNoMoRaLの潔いかっこよさのあまり、思わず泣いてしまった。笑ってしまうでしょ?
 曲間の「みんな上見てみて、星が見えるよ」というMCにもすごく胸を掴まれた。昼間、唯ちゃんの「空が青いよー」で始まった一日が、未來ちゃんの「星が見えるよ」で、また空を見上げて終わった。
 今日を最高の一日にしてくれたアイドルと音楽にありがとう。


 武蔵中原の駅に戻って、せっかくだし川崎名物のニュータンタンメンを食べて帰った。
 タンタンメンとみそ餃子とライスのセットを注文して、セットだから半ライスくらいの量だろうと思っていたら、ふつうのお店の大盛りくらいのライスが来た。
 美味しくいただいたのだけど、辛さよりも塩っけが強くて、ちょっと途中からキツくなってしまった。天一や二郎とかと同じく、好きな人は好きなB級グルメなんだろうな。良い勉強になった。


 


 




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