日記:20230930〜渋谷→小岩〜

 渋谷のなかじまで昼食。坦々麺(まろやか)と半チャーハンのセット。
 子供の頃、異常に偏食が激しく、成長してからも食事に消極的だったので、つい最近まで担々麺というものを食べたことがなかった。
 半年くらい前になかじまで食べて、はじめて坦々麺の美味しさを知った(その前にかえる食堂の坦々カレーを食べたというのもある)。
 まだ汁なし坦々麺というものを食べたことがないのだけど、流行りっぽい汁なしのお店はむやみに辛いのや痺れるのを売りにしてるところが多そうなので、ちょっと二の足を踏んでいる。

 食事を済ませて、Leo-Wonderの特典会へ。ラストライブでは時間がなくてチェキを撮れなかったので、最後に直接お話しする機会をもらえてありがたい。チェキもチェキトランプも大切にします。

 
 特典会の後は小岩へ。湯会で新小岩に行くたびに遠いな〜と思うけど、小岩はさらに1駅遠い。乗っても乗っても総武線。
 小岩に行くのはたぶん2回目かな。以前、15年くらい前に来た時は、駅を出てすぐのところに海賊版のアイドルグッズを売っているお店があって驚いたのだけど、今はタピオカ屋になっていた。次に来た時は何屋さんになっているのだろう。


 XOXO EXTREME主催イベント「Three Sides to Every Story vol.3」
 プログレ・アイドルのキスエクが主催するバンドとの対バンで、お相手は宮野弦士さん率いる 7 セグメントと、プログレ・フォーク・バンドの曇ヶ原。
 曇ヶ原は以前、股下89や中学生棺桶にハマっていた頃、名前を見かけたことがあった程度の知識なのだけど、この対バンで調べてみたらドラムが中学生棺桶/例のKのドラマーなことを知り、俄然興味が湧いた。
 しかも色々調べていたら、中学生棺桶が去年くらいから活動再開していたり、股下89のボーカル・あじまさんが大山田大山脈という名義で、インストの電子音楽をやっていることを知った。
 mixiが実質的に機能しなくなってから、本当に情報収集能力が下がり、知識が偏ってしまった。

 曇ヶ原
 すーーーーごくよかった。プログレにフォークやドゥーム、文芸趣味を詰め込んで、和の雰囲気を強く押し出した独自の世界を貫いている。
 ボーカルは和服で眼鏡の朴訥そうなビジュアルなのに目の下にパリーグの助っ人外国人のような黒いのつけてたり、ギターはでかいイヤリングをぶら下げてたり、キーボードは機材をガコガコ揺らしながらパフォーマンスしたりと、それぞれの主張が激しくて良い。ドラマーのアングラなハードロック風のビジュアルはあの頃と変わっていなかった。
 見た目やコンセプトの奇異性だけでなく、演奏のテクニックや、抒情的な歌詞なども含めて、自分たちのやりたいこと、自分たちがやるべきことを突き詰めている姿勢が素晴らしい。
 最後の「雪虫」という曲では、キスエクの小嶋りんさんがバイオリンでコラボ。あのテクニカルなバンドと渡り合える技術、すごい。やっぱりキスエクっておもしれえな。

 7 セグメント
 宮野弦士さんを中心に、ボーカルのSAWAさんや、フィロのスのバンドでもお馴染みの由布さんなど、実力者揃いのユニット。
 ジャンル的にはシティポップになるのかな。本人たちは「今日、唯一の変拍子がないバンド」と気まずそうにしていたけど、心地よいメロディで自然に体が揺れるような上質な音楽を堪能した。
 でも客席が完全なアイドルノリでコールやMIX入れてるのは耳障りでしかなかったな。まあ、演者側がそれも含めて楽しんでいるのだったら、外野がとやかくいうことではないけど。


 XOXO EXTREME
 バンド編成で見るのは初めて。ちょっと舞台が狭くてダンスするには窮屈そうに感じるところもあったけど、バンドとの息はぴったりで流石。
 宮野さんが提供した「フェニキスの涙」なども含め、たっぷり45分の長尺ライブ。たぶん初めて聴く曲もあったと思う。最後は「薔薇のネメシス」「キグルミ惑星」を続けて大団円な終わり方。
 キグルミのラストのセリフパートで、桃瀬さんの呼吸が荒くなっていたのが渾身のライブだったことを物語っていた。過剰に装飾的で人工的な印象を受けがちなプログレ楽曲と、生身で踊り歌うアイドルのリアリティがぶつかり合って生まれる化学反応が魅惑的。
 キスエク、ほんと楽しいな。他では絶対に真似できないことをやってる。



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