始発待ちアンダーグラウンド フカミ・アスミ生誕祭「卯月ノ雷雪」
4月3日
始発待ちアンダーグラウンド フカミ・アスミ生誕祭「卯月ノ雷雪」@渋谷ラ・ママ
始発待ちアンダーグラウンドのフカミ・アスミさん生誕祭を見に、渋谷ラ・ママに行く。
本来11月生まれのアスミさんの生誕をなぜか半年ずらして春に開催。毎回、こだわりのあるコンセプチュアルな生誕祭を開催されているアスミさん、今回は『雪の女王』がテーマらしい。あの童話、子供のころ好きだったからうれしい。
最後はカイがゲルダに救われるのではなく、本当は雪の女王の城で暮らすことがカイの望んでいることだったら……という改変バージョンのラスト。アスミさんらしくて素敵。
純白の生誕衣装で登場し、女王蜂『長台詞』とsupercell『百回目のキス』のカバーを披露。女王蜂『長台詞』はひとり芝居のような朗読パフォーマンス。もともと始発待ちにはポエトリー曲もあってシアトリカルな面もあるので、アスミさんの女優性が発揮されていた。毎年、新しいチャレンジをしていて素晴らしい。
XOXO EXTREME
始発待ちの盟友・キスエク。『羊たちの進撃』が少女革命ウテナ感つよくてよかった。25分の持ち時間で3曲というセトリもさすがプログレ。『薔薇のネメシス』はアスミさんのリクエストだったそう。
GOMESS
始発待ちにも楽曲を提供しているラッパー・GOMESS。とても良いライブだった。『Lost Flower』のセルフカバーで、デモ版ではサビの前に入っていた「全部嘘だよ」というフレーズを、始発待ちに提供する時には削った、という話で「始発待ちに嘘ではなくしてほしかった」という言葉が印象に残る。始発待ちのことをちゃんと考えて歌詞を書いてくれていることがうれしい。
始発待ちアンダーグラウンド
生誕衣装から純白のライブ衣装にお召し替えして登場。アスミさんだけでなく、メンバー全員、いつもの黒衣装の白バージョン。アスミさんが1週間で全員分の白衣装を作成したらしい。デスノートのジェバンニか。すごすぎ。
白衣装の始発待ち、目新しさだけでなく本当にお似合い。特にモナ・ミダレさん、衣装の白さが映えるのかいつにも増してお顔が綺麗だった。
『BABY BABY BABY』『終末の猫』といった普段の対バンではあまり聴けない曲からスタート。特に『終末の猫』はGOMESSさん提供曲だし、聴きたい曲だった。ふだんからもっとセトリに組み込んでもいいと思うんだけどな。曲やパフォーマンスの振り幅の大きさが始発待ちの魅力のひとつでもあるので。
静かな幕開けから一転して『フラストレーション』『ロックンロールとタイガーリリィ』でボルテージが上がる。タイガーリリィではオリジナルメンバー同士であるムラタセンセーが手放しでアスミさんへの感謝と愛を伝えていて、思わずうるっと来た。
本編最後の『ハレルヤ』では、サイリウムが一斉に炊かれるサプライズあり。びっくりした顔で紫に包まれたフロアを見るアスミさんが美しくもかわいかった。
本編終了後にアンコールで再登場し、予定にはなかった『くだらない世界』。こういう場面にぴったりな特別な一曲を持ってるの強い。すべての感情を発露させるパフォーマンスに触発されるように、客席側もすべての祝福を出し切った。
なんでこの日程なのかはほんとわかんないけど、演者側が準備してくれたステージの内容も、客席の雰囲気も、とにかく素敵な生誕祭でした。アスミさん、おめでとうございました(で合ってるのか?)。
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