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日記:20230729〜始発待ち→マリリちゃん〜

 とんでもない暑さの中、青山の月見ルまで歩く。家を出てすぐマスクを忘れたことに気付いたけど、取りに戻るのも面倒で、どうせ今日は大きめのリュックで来たのだからと途中のドラッグストアで箱マスクを購入。

 Ac!u Gromov主催の「“TR!CKSTER” Release Party」を見る。
 1組目はソロシンガーのぱやちの。初めて見る人だったけど、なんかもうすごかった。衣装がビジネスホテルの館内着みたいな甚兵衛で、胸元にクマのアップリケついててかわいい。涼しそう。
 ゆるめのラップを交えてアニメっぽい声で歌っていたかと思いきや、いきなり強めの低音ボイスで歌い出したりと、変幻自在なパフォーマンスに惹き込まれた。
 Ac!u Gromovへの手紙を読み上げた後に披露した曲が、不穏な空気に溢れていていちばん好きだった。
 いったんステージからはけて、30分タイテのはずだったけど早めに終えたのかなと思っていたら、銅鑼のおもちゃをガンガン叩きながらさっきまでと全然違うキャラで再登場して、脳がバグりそうだった。
 なんだかよくわからないけど、なんだかとても面白かった。また見たい。


 始発待ちアンダーグラウンド
 1曲目からハレルヤ!リリースパーティなのでパーティチューン中心のセトリかなと思ったけど、会場の月見ルにあわせたクールなセトリで大正解。ブン・ブンさんえらい!
 もちろんノスタルジアも聴けたし、ラストは「ロックンロールとタイガーリリィ」で大団円。
 自信を持って始発待ちをみんなにすすめたくなるライブだった。もっと見てくれ。始発待ち、ほんとに良いから。


 XOXO EXTREME
 キグルミ惑星が聴けて嬉しい。何回見ても笑っちゃうくらい楽しいしかっこいい。
 キスエクのファンは年齢層が高いとは聞いていたけど、だいぶ高齢のファンの人が最前でヘドバンしながらよろけて転倒しそうになってて心配した。


 Ac!u Gromov
 リリカオの制作陣が新たに手がけるグループ。双子?のデュオで、ヒップホップ要素もあるアッパーな曲調で、リリカオとはだいぶ雰囲気が異なる。似たような音楽をメンバーだけ変えてやってもつまらないので、これはこれで良いと思います。音の詰め込み方とかは共通してるかも。
 ふたりともKORGのシンセを演奏したり、わりと能動的にアーティスティックな方向に振れてる印象。


 月見ルから地下鉄を細かく乗り継いで新木場へ。
 奥津マリリさんの生誕ライブ現場である夢の島マリーナに。食事をする時間がなさそうなので、駅前のファミマでサンドウィッチと麦茶を買って、物販列に並びながら食べる。
 新木場駅からの移動中や、物販の待機列に並んでいる間、とんでもない日差しでTIFが不安になってきた。
 覚悟はしていたけど、前物販は時間内にさばききれず時間切れ。そのまま開場待ちの入場待機列に移動。開場待ちの時にスタッフに食ってかかってる人がいたけど、本当にダサいからやめてほしい。
 入場の際、スタッフさんが前物販に並んでも買えなかった人へのお詫びとして、ドリンク代を無料にしてくれた。ありがたい。
 


 マリリちゃん生誕祭1部。
 西陽が直撃する過酷な現場だったけど、マリリちゃんが登場した瞬間に体感温度が5度くらい下がった。「Lovin' You」のカバーを歌い出したら、そこはもう避暑地の高原だった。

 シンガーソングライター時代の曲を、自分のために、自分で歌いたいから気軽に歌おうと思った、と言葉通り気負わずに歌ってくれた。楽しそうに、気持ちよさそうに歌っている姿がとても眩しかった。マリリちゃんの歌いたい歌が、いちばん聴きたい歌だよ。

 MCで、ののちゃん、ななこちゃんが入ったことで今までになかった母のような愛を持つことができたことを、「出産した」と表現したマリリちゃん。ののちゃんをゲストに呼び込み、マリリちゃんへの愛を綴った手紙を読んでもらった後、おかえしにののちゃんへの愛を込めた歌をマンツーマンで披露。ネガティブになってしまったり、自信を持てなかったりするののちゃんを、やさしく見守りそっと寄り添って励ますような歌。
 大泣きするののちゃんに、涙を拭くためのタオルを渡したら、泣きながら「これ綺麗ですか?」って訊いてきたのが今日いちばん笑った。ののちゃん、本当に予想できない。フィロのスに入ってくれて、フィロのスに選んでくれてありがとう。
 
 さらにフィロちゃんが全員揃って、「夏のクオリア」。ロケーションにぴったりだった。TIFの野外ステージでも聴けるといいな。
 そこから毎年恒例になってきたハルちゃんの「もってけセーラー服」。元ネタがよく分からないので、正直恒例じゃなくてもいいんだけど、まあ楽しそうに悪ふざけしてるフィロちゃんを見るのは何よりも幸福なので。

 最後はもう一度ソロでオクツマリリ時代の曲。会場にコール&レスポンスさせたり、客にシャボン玉を飛ばさせたり、水鉄砲を乱射したりとやり放題。開放的な野外ステージで「べいべー!」と叫んで楽しかった。

 すっかり満たされていたけどアンコールもあり、この日のために作った曲を歌ってくれた。ファンに向けた手紙のような曲であり、バズりや売れるためでなく、自分のために、自分が歌いたいことを歌った曲とのこと。マリリちゃんの愛、ちゃんと届きました。


 特典会の後、夢の島マリーナのフードで唐揚げとポテトなどをつまんで暇つぶししてる間に、すっかりマジックアワーとなり良い雰囲気。昼間の暑さもだいぶ和らいで、2部はとても雰囲気のある環境でのライブになった。
 


 基本的なセトリや構成は1部と同じで、ななこちゃんからの手紙、ななこちゃんへの歌が2部では披露された。
 普段は「マリリちゃん」と呼んでいるななこちゃんが、親とのLINEでは「マリちゃん」と呼んでいることに触れ、「本人を前にしたら"マリちゃん"とはとても呼べない」と恐縮するななこちゃんに、「"リ"の1文字にそんな意味ないよ」といなすマリリちゃんが流石のセンスだった。

 5人揃っての「夏のクオリア」では、ハルちゃんとあんぬちゃんが腕を組んでるのを見てマリリちゃんが中に入りたくなり、結果的に5人で腕を組んだり肩を組んだりしながら横揺れして歌うという天国より平和な時間が流れていた。


 帰りがけに出口のところで蝉が飛んできて、前を歩いていた男性がかなり慌てて避けていた。後ろの方から女性の悲鳴も聞こえてきたりして、蝉はいつからこんなに嫌われたんだろう。
 昼間、トイレの床で死にかけたゴキブリが足をバタつかせていたけど、みんな見て見ぬ振りしてスルーしていた。もしかして、いつの間にか蝉の嫌われっぷりはゴキブリを超えてしまったんだろうか。
 


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