日記:20231127〜日が紅生誕祭〜

 二丁目の魁カミングアウト「日が紅生誕祭2023 ハッピーたくさんくれくれバースデー」を見る。会場はVeats Shibuya。二丁魁の主催イベントでは初めての会場かな。

 本人の影ナレから元気よく登場して、序盤から明るく楽しい元気な曲ばかりのセトリ。前回のFGLに続いて「ピンポンダッシュ」が聴けて、この日のためのブラッシュアップだったのかなと思ったりした。

 MCで紅さんがそうとう緊張しているようで、ずっと言葉を噛み続けていた。気持ちに言葉が追いついていないのがはっきり伝わってきて、見ていてハラハラした。

 紅さん一人がステージに残り、「ソロで『GAY STAR』を歌います!」と高らかに宣言した後、「ごめんなさい、『ネガちゃんVSポジちゃん』でした……」と謝っていたのがかわいかった。
 ネガポジの後にGAY STARもソロで披露する段取りで、ぺいちゃんも裏で「ネタバレしちゃった!」と慌てていたらしい。
 
 そういえば、紅さんが最初の挨拶で「おはよう!」と言ってて、「おハイサイ!」ならわかるけど、なんで夜(というか夕方)のライブでおはようなんだろと思ってた。もしかすると、ソロで歌う予定だったネガポジの歌い出し「時間通りお・は・よ・う」に引っ張られて「おはよう!」って言っちゃったのかな。たぶん、というか、絶対そうでしょ。かわいい。

 GAY STARソロ歌唱のラストサビで、メンバー3人が登場して合流。ソロ歌唱の途中で全員集合する演出は毎回涙腺が刺激されるのだけど、こんなにコニコ楽しく見られたのは初めて。メンバーもみんなニッコニコだった。

 本編終了後、生誕衣装に着替えてアンコール。紅いも王子様衣装、めっちゃくちゃかわいい!ぱっと見、すっとんきょうで派手派手な衣装だけど、よく見ると小さなハートがふんだんにあしらわれていて、紅さんらしい愛と幸に溢れた衣装だった。
 
 衣装替えやメイク直しである程度、時間がかかることがわかっているなら、転換用の映像とか流してくれたらいいのになーとは思った。アンコールが長すぎてどんどん野生化していくおなカマたちの喉が心配で。

 栄心くんの生誕でもソロの新曲があったことから、たぶんあるだろうと踏んでいた通り、紅さんの生誕ソロ新曲「笑う僕には福来る」が発表された。良いタイトル!
 曲の終盤で「すれ違った人 これから出会う人」という歌詞がミキティーらしい。過去も今も未来も、等しく大切にしてくれる。

 イントロと歌い出しがやけに今っぽい、と感じたのだけど、後日、生誕トークショーでミキティーが星野源などのふだん聴かない曲も参考にして作った、と語っていた。なるほど。
 でも全体を通して聴くと、どこか懐かし味もある曲調で、ちょっとジャクソン5とかのポップスっぽさを感じた。
 この曲、おかいつとかのEテレの子供番組で流れててもぜんぜん違和感ないと思う。というか、紅いも王子に幼児番組のキャラクターとしてレギュラー出演してほしい。

 ここまでずっと笑顔だった紅さんが、ソロ曲や今回の生誕祭に込められた想いを語りながら、表面張力でぎりぎり堪えていた涙が溢れてしまう瞬間を目の当たりにして、本当に愛おしかった。
 ミキティーから言われた、自分から幸せを掴みに行っていい、人を幸せにしようとするだけでなく、自分の幸せも大事にしてほしいという言葉が、どれだけ紅さんにとって大切だったかが伝わってきたし、その言葉を次の生誕祭でパフォーマンスに落とし込んで表現してみせたのが本当に立派。

 思えば紅さんはもともと弱さや悲しさなどを歌う歌詞に馴染みがなく、二丁魁に入ってからアイドルとしてネガティブな感情を表現することを知ったと話していた。
 前回の生誕祭ではソロ歌唱でホモサピエンスを歌い、孤独や寂しさを表現していた紅さんが、アイドルになって3回目の生誕祭でハッピーと楽しいに全振りしたライブを見せてくれたことは、今まで積み重ねてきたものと成長の証だった。
 これからも紅さんのペースで一歩一歩、成長していく姿を見守らせてね。とても良い生誕祭でした。おめでとう!

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