日記:20240208〜二丁魁vsせのしすたぁ〜

 アイソトープラウンジに、二丁魁とせのしすたぁのツーマンライブを見に行く。以前、アイソで行われていた『vs GAY』以来となるツーマン。せのしすたぁのまおさんから直接、DMで対バンをしたいとオファーがあって実現したとか。

 先攻のせのしすたぁ、ぺいちゃんの影ナレをほぼ完コピしていて、二丁魁へのリスペクトを感じる。
 脚立を手にリラックスした表情で登場して、まずは代表曲の『アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!』。せののファンもおなカマも初っ端からコールで大盛り上がり。

 途中のMCで明かした話によると、まおさんがDMで依頼した時に、何も考えずに「みんな元気ー?」みたいな感じで送信したら、二丁魁のスタッフさんからちゃんとした文面の返信が来て恥ずかしくなったとか。

 あと、二丁魁(二丁ハロ)と初めて出会った10年前、せのの母体グループであるアミーガス時代に「このライブが終わったらもうアイドル辞める!」と思っていたけど、イベントで共演した二丁ハロから「あなたかわいいわね」と褒められて嬉しくなって、アイドルを続けることにした、というお話めちゃくちゃ良かった。反応が単純すぎて子犬みたいでかわいいし、そこから10年間、アイドルを続けているという事実も含めて、すごく良い話。

 せののライブは客席を巻き込んでわやくちゃになるイメージがあるけど、今日は会場がパンパンの満員だったせいもあるのか、破天荒さよりも平和で楽しいライブという印象。たぶん初めて聴く『Forever』良い曲だった。 

 最後の『ラストチューン』の「イェッタイガー!」連呼は解放感に溢れていた。ひたすら同じフリを繰り返しながら「イェッタイガー!」と言ってるだけなのに、何であんなに楽しいのか。日常のモヤモヤが無意味の渦に溶けていくような心地よさ。

 続いて二丁魁。もしかしたら、せのしすたぁの10周年に合わせて『Good As Yesterday』をやったりするのかと思っていたのだけど、先日のミラミラの周年イベントでやっていたので、今日はそっちのセトリじゃないんだろうな。だとすれば、楽しさやお祭り感に振ってくるかと思ったら、『まるもうけ』始まりでおめでたいスタート。
 整理番号がまあまあ良かったこともあり、今日は前の方で見ていたのだけど、紅さんの表情豊かさがすごいことになっていた。一瞬も同じ顔をしていない。表情筋が強すぎる。

 あるある、耳すま、リバと初見の人でも真似しやすい振りコピ曲が続き、中盤で『dAnce survivor 1999』。
 せのしすたぁの曲もちょっと古めのディスコサウンドっぽさがベースになってるから、とても相性が良い。ステージ後方から放たれるレーザービームも、華やかになりすぎない程よいチープさがこの日のライブにすごく似つかわしかった。

 踊りまくった後、『青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ』。過去ばかり振り返る二丁魁ソングの中でも、この曲のサビを振りコピしている時や、大サビの百恵。さんパートでは、二丁魁と出会ってからの記憶が鮮明に脳裏に浮かんでくる。きっとミキティーやぺいちゃんも、せのしすたぁと出会ってからの記憶が蘇っていたんじゃないかな。

 MCを挟んで、最後の曲は『マイノリティーサイレン』!
 この選曲はグッとくるものがあった。楽しさやお祝いだけなら、やめとまとかあるのかと思っていたけど、ここでマイサイを持ってくる二丁魁は本当に信頼。
 「誰もが暮らしやすい世の中だなんて言われたって 今日も矛盾抱え窮屈さ感じている」
 「生きなくちゃ泥まみれになっても」
 「逃げたい逃げたい逃げたい逃げない 大丈夫 まだ進める」

 歌詞の全部が、せのしすたぁへのメッセージのように響いたし、10周年を迎えるせのへのプレゼントみたいなパフォーマンスだった。

 特典会でミキティーからも言われたけど、前回のツーマンが行われた2018年の頃を思い出すようなライブだった。でも、今日はそこにあるあるやダンサバなどの新しい曲が入っていること、筆村栄心くん、日が紅さんという今の二丁魁のメンバーがいてくれることが、とても嬉しかった。

 ライブ後のツイキャスによると、せのしすたぁの今日のセトリは激しくなり過ぎないように、楽しさ重視で組んだとか。たぶん二丁魁との相性や、おなカマへの配慮とかもあって組んだセトリだったんじゃないかな。

 お互いがお互いのことを思ってセトリを考えパフォーマンスする、当たり前かもしれないけど、それが良いツーマンに欠かせないものなんだろう。
 二丁魁もせのしすたぁも、この先もずっと自分たちなりの「アイドル」を貫いていく姿を、ずっと追いかけていきたい。


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