山内健太郎

東京でテレビ番組を作っているディレクターです。B'zとお笑いとジンジャーエー…

山内健太郎

東京でテレビ番組を作っているディレクターです。B'zとお笑いとジンジャーエールが大好きです。

マガジン

  • テレビの仕事

    本業(副業はしてないけど)のテレビ制作に関する記事です。

  • B'zとわたし

    B'zにまつわる愛やざれごとの記録です。

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祖父の葬儀に来た坊主がニセ坊主だった話(戒名検証編の追記あり)

先日、2人の伯父(母親の兄と弟)と3人で食事する機会がありました。 2人とも60歳を超え、話題は自然と『墓じまい』に。するとその流れで20年ほど前に亡くなった祖父の話になりました。 兄が「いやー、親父の時は大変だったね。坊さんがニセ者ってわかった時には本当にびっくりしたもんね」とポツリ。 え?なにそれ?ニセ者?全く話についていけません。 1人でめちゃくちゃ動揺していると「あれ?知らない?」と驚いている2人の伯父。 話をまとめるとこうでした。 ・祖父の葬儀の時に来て

    • ドラえもんたちに囲まれて(『高校先生クイズ選手権』放送後記)

      ディレクターというのは、潰しがきかない仕事だと思います。手に職がないのです。 もし今の会社を辞めて全然違う業界に転職活動をしたとして「ロケ台本が書けます」「前説できます」と言っても、誰が「それはいいね!」と言ってくれるでしょうか。 ただただ「この番組が進む方向はこっちです!」と旗を振るの役、それがディレクターだと思っています。もちろん今の時代、それにとらわれない人もいますが。 さて、先日『全日本高校先生クイズ選手権2024』が放送されました。 僕は総合演出だったので、

      • 『情熱大陸』博多華丸・大吉編 密着後記

        先日放送された『情熱大陸』の博多華丸・大吉さんの回を担当しました。 おかげさまで高視聴率を記録、TVerの再生回数もかなり伸びているようです。なにかしらで触れていただいた方、ありがとうございます。 せっかくなので、今回は密着することになった経緯とかなんとかを綴ってみようと思います。 昨年の秋に『推しといつまでも』が終了し、僕がつくことになったのが『情熱大陸』でした。毎週担当するということではなく、ディレクターとして密着取材を行うというポジションです。 早速「密着したい

        • 40代男とハムスターの2年7か月

          飼っていたハムスターが亡くなりました。2年から2年半が寿命と言われるなか、最後まで元気に過ごし2年7か月(人間だと80歳くらい?)で、天国に旅立ちました。 ひらすら寝ているので「ぐーすけ」と名付けたハムスター。飼い始めたきっかけはこちら。 飼い始めは「手のひらで眠るハムスター」の動画に憧れて何度も試みましたが、そもそも手でつかまれること自体を嫌がるため、早々に諦めました。 初期の頃は体を登らせたりしましたが、「人間に構われること自体がストレス」というのを見て、それもやめ

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        祖父の葬儀に来た坊主がニセ坊主だった話(戒名検証編の追記あり)

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          この1年のこと 2022-2023

          8月に43歳になりました。42歳の1年間にあったことをただただ綴る、1年に1度の記録です。 2022年の夏は、10月からリスタートする『月曜の蛙、大海を知る。』の会議を進めながら、後輩が企画立案した特番『ツッコミ観光協会』のプロデューサーとして秩父ロケへ。秩父の皆さんに温かさに触れつつ、笑いの絶えない番組になりました。 9月はプロデューサーとして呪術廻戦特番に携わりました。ケンコバさん、ハライチ岩井さん、和牛水田くんの3人によるトークバラエティでした。これが半年後に繋がる

          この1年のこと 2022-2023

          荒ぶる風に吹かれまくったB'z35周年ツアー観戦記③

          B'zのデビュー35周年ツアーの振り返りも今回でラストです。↓の続きです。 8月下旬から始まったドーム・スタジアム編。僕が最初に参加したのは9月2日の日産スタジアムでした。 9月2日、日産スタジアムライブ すでに行われた味の素スタジアム、札幌ドームのネタバレを避けるため、SNSのトレンドに上がってくるB'zに関するあらゆるワードに「興味がない」というウソをつき、非表示にする毎日。それがついに終わりを迎えました。 ファンクラブの会報で松本さんが「ドーム・スタジアムではオ

          荒ぶる風に吹かれまくったB'z35周年ツアー観戦記③

          荒ぶる風に吹かれまくったB'zの35周年ツアー観戦記②

          こちら↓の続きです。 佐賀アリーナのライブからおよそ1か月後、僕は宮城県にいました。セキスイハイムスーパーアリーナでのライブに参加するためです。 今年の夏はできるだけライブに参加したいと思っていました。鼻息荒く始めた番組『推しといつまでも』の終了が決まり、色々な意味で絶望的な気持ちがずっと心にあったからです。B'zのライブは僕にとって目の前にある確かな希望でした。 ただ7月3日に放送した『推しといつまでも』B'z特集はバズりまくり、世界トレンド1位になりました。また番組

          荒ぶる風に吹かれまくったB'zの35周年ツアー観戦記②

          荒ぶる風に吹かれまくったB'zの35周年ツアー観戦記①

          B'zファンの皆さん、B'zロス満喫してますか? 3か月におよぶツアーが終了し、週末の天気予報にヤキモキしたり、ネタバレを踏まないかSNSを開くたびにドキドキしたり、当日のグッズ列の長さに白目を向いたり…そんな日々にも一区切りがついたはずです。 かくいう僕もまだまだ余韻が抜けず、自分でセットリスト順のプレイリストを作ったり、ツアーTシャツをぼんやり眺めたり、終わらない夏をまだまだ噛みしめています。 今回は、6月から始まったB'zの35周年ツアーを個人的な思い出を交えなが

          荒ぶる風に吹かれまくったB'zの35周年ツアー観戦記①

          B'zの35周年記念ライブが豪雨と落雷で彩られた話

          2023年9月21日。僕はこれまでに経験したことのないほど壮絶で、感動的なライブを体験しました。 この日、ヤンマースタジアム長居で行われるB'zの35周年ツアーに参加するため、僕は大阪に向かいました。B'zは1988年9月21日にデビューしたので、ちょうとデビュー記念日のライブです。 しかし9月17日に行われた福岡・PayPayドーム公演でのセット解体中に事故が起こり、2日前まで大阪公演の開催が危ぶまれていました。 開催の有無は9月19日発表ということで、その日は1日中

          B'zの35周年記念ライブが豪雨と落雷で彩られた話

          『推しといつまでも』最終回を終えて

          「テレビ番組は、誰かが傷つかないと作れないと思ってます」 かつて後輩に言われた一言です。そんなわけない。ずっとそれを証明したいと思っていました。 4月から始まった番組『推しといつまでも』の放送が終わりました。3月のパイロット版を含めると放送回数は20回。 一緒にやっていたスタッフが「なんか、全20回の特番みたいでしたね…」と漏らしたのに妙に納得してしまいました。 今回は色々あったこの半年間のことを、言える範囲で書こうと思います。 終わる番組の話なので、今回は特に湿気

          『推しといつまでも』最終回を終えて

          『推しといつまでも』でB'z特集を担当した話

          『推しといつまでも』2時間スペシャルが先日放送になり、前半1時間は『B’zの名曲&神ライブランキング』でした。ご覧いただいた皆さん、本当にありがとうございました。 中学生のころからB’zを推し続けて(当時は“推す”という言葉はありませんでしたが)、自分が総合演出を務める番組でB’zの特集ができるなんて…と放送が終わってからしばらく経った今でも感慨深く、全然感慨浅くなりません。 先日のnoteにも書きましたが『推しといつまでも』という番組のコンセプトのもとになったのは、20

          『推しといつまでも』でB'z特集を担当した話

          新番組が始まりました(12年ぶりに)

          2023年4月17日に新番組『推しといつまでも』が始まりました。「長年心に秘めた推しへの感謝を伝える場を提供する」というコンセプトの番組です。 今回は番組スタートに至るまでの個人的な経緯を、言える範囲で書いてみようと思います。 僕は総合演出という、スポーツでいうキャプテン的な立場で番組制作に携わっています。現場監督みたいなもんですかと聞かれたらそうなんですが、ここで「監督」という言葉が入ってくると「キャプテン」と同じなのは変になる気もしますし、そもそも工事現場の現場監督が

          新番組が始まりました(12年ぶりに)

          B'zあるあるを1年間毎日つぶやいてみた話

          2022年4月1日、今となっては何がきっかけだったのかわからないのですが、急に思い立ってこんなつぶやきをしました。 B'zファンとしては王道中の王道『178に反応しがち』というあるあるです。 『踊ってみた』くらいの軽いノリで始めたら、待っていたのは長く険しくも楽しい毎日でした。そんな1年間をざっくり振り返ってみたいと思います。 1日目~100日目 まずスマホのメモ帳に思いつく限りのあるあるを書き出すと、50個を超えていました。「とりあえず100日くらいは続きそうやな」

          B'zあるあるを1年間毎日つぶやいてみた話

          先日の『祖父の葬儀に来た坊主がニセ坊主だった話』がエッセイコンテストで大賞をいただきました。未読の方は是非読んでみてください! https://note.com/info/n/n3db2c14b4a95

          先日の『祖父の葬儀に来た坊主がニセ坊主だった話』がエッセイコンテストで大賞をいただきました。未読の方は是非読んでみてください! https://note.com/info/n/n3db2c14b4a95

          模擬生前葬をしたら、夢が叶っていた。

          先日、模擬生前葬をしました。 そもそも「生前葬」がよくわらかないのに「模擬」ってなんやねん、という方がほぼ全員だと思います。実は僕もよくわかっていませんでした。 今回は模擬生前葬に至るまでの経緯と当日の様子、実際に行ってみて感じたことをまとめようと思います。 なぜ模擬生前葬を行うことになったのか?そもそも「生前葬」の話が出たきっかけは、GAGの福井くんと守谷日和と3人でやっているRadiotalkの番組『ラジオ居酒屋1980』でした。1980年生まれの同い年でやっている

          模擬生前葬をしたら、夢が叶っていた。

          B'zの花火大会がまったくもってウルトラだった夜

          全編B'zの楽曲を使った花火大会『B'z ULTRA FIREWORKS 2022-2323』が行われると発表されたのは8月でした。興味はありますが、チケット代がなかなかのお値段です(プランによりますが早得チケットでも1枚7500円から)。 花火大会といえば無料で楽しむもの…と子どもの頃から思っているので、ちょっと悩むかぁ…と思ったのですが、気づいたら申し込みが完了していました。 様々なエンタメが突発的な理由でストップしてしまう今(流行病だけでなくスキャンダルなども含む)

          B'zの花火大会がまったくもってウルトラだった夜