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Horizon Cup 出場チーム紹介

※11月6日加筆(TTのメンバー変更について) 

 11月13日から、WildRiftでは初となる世界大会が開催されます。今回は、その出場チームをご紹介したいと思います。一覧は下の画像の通り。

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まずは2グループに分かれての予選リーグになるので、グループ毎に紹介していきます。

グループA

 Da Kun Gaming(DKG,中国)

 中国代表は2枠あり、こちらは非LPL、LoLPC版のプロチーム『以外の』代表になります。ではあまり強くないのか、というと、DKGに限ってそれはありません。というのもこのチーム、LPLチームも参加する国内コミュニティ大会ではLPL下位チームを蹴散らし、上位チームとも互角の成績を収めているからです。今大会でも、上位入賞が期待できるチームであると思います。

 注目選手は、JgのHuiba選手です。国内予選ではグレイブスを好んでピックするなど、自らがエースとして試合をまとめることができる選手です。

 SBTC Esports(SE,東南アジア)

 ベトナム代表で、東南アジア1位のチームです。夏秋2回の国内戦および東南アジア予選を勝ち抜き、急速に実力をつけてきました。ベトナムのチームらしい、力強い集団戦が魅力です。人数不利や陣形不利をものともせずにはねのけてしまうパワーがあります。中国勢に割って入るチームがあるとすれば、まずはこのSEが最右翼であると思います。

 注目選手は、SpのAkeno選手です。Spの選手ながらチャレンジャーランキング上位に食い込む実力者です。SEのアグレッシブなプレイを支える、チームの動力源です。特に東南アジア予選決勝でみせたスレッシュのパフォーマンスは素晴らしく、チームの危機を何度も救いました。

 Rolster Y(RY,韓国)

 韓国予選では、一つのゲームも落とさない完全優勝を果たしました。LPLとの親善試合では、LCKチームとして唯一の勝利を挙げて気を吐いたチームです。韓国はLoLPCが非常に盛んな地域ですが、PC版の人気が高すぎるのか、WildRiftには他MOBA(王者栄耀など)から移ってきた選手が多く、RYもそういった選手が主力です。

 注目選手は、SoloのRatel選手です。日本でも放送があった2月の非公式国際戦Bit Warsでは、その圧倒的な個人技で世界を驚かせました。韓国予選でも、毎試合必ずSoloレーンの有利を作り、チームの安定した勝利に貢献していました。

 Tribe Gaming NA(TG,北アメリカ)

 Vaingloryで世界を制した伝説のチームが帰ってきました。北アメリカ予選では、他チームとは一線を画す実力で危なげなく優勝を飾りました。Vainで世界優勝したメンバーがそのまま残っており、経験面・連携面でも活躍が大いに期待されます。

 注目選手は、Jgのttigers選手です。彼を中心に、序盤からアグレッシブなゲーム展開を志向するチームに仕上がっています。

 懸念があるとすれば、予選までは全員がタブレットでプレイしていたということです。オフライン世界大会となると、スマートフォンを運営から貸与されてプレイすることが多いです。今回もそうであるとすると、その順応に手こずる可能性があります。

 TSM(TSM,ブラジル)

 ブラジルはSAというチームが公式大会で優勝し続けてきましたが、最後の最後、土壇場でそのSAを下して世界への切符を掴んだのがこのTSMになります。特に決勝第一試合では、絶望的な状況から衝撃のバックドアを決め話題となりました。勝負強いしたたかなチームであると言えます。

 注目選手は……わかりません。ブラジルの試合、結構見たのですが……。日本とあまりにもメタが違いすぎて、ちょっと私には評価が下せなかったです。そういう意味では、他地域とぶつかる最初の第一戦で、彼らがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、注目しています。


グループB

 Sengoku Gaming(SG,日本)

 説明不要と思いますが、一応やっておきましょう。言わずと知れた我らが日本代表、SGです。日本のMobile MOBAシーンのトップを走ってきた4選手に、世界に名を馳せた韓国コンビを加えたチームです。国内予選では安定した強さを見せ、ほとんどゲームを落とすことなく優勝を決めました。SGは他タイトルで世界大会を経験している選手が多いので、オフラインの環境でも実力を十分に発揮してくれることでしょう。

 注目選手は全員、と言いたいところですが、私は熱狂的なHAKファンなので、MidのHAK選手にしたいと思います。どれぐらいファンかと言うと、HAK選手がAoVタイリーグに在籍していた際、試合を自宅で流しすぎて家族がタイリーグのテーマソングを覚えてしまったぐらいにはファンです。さてHAK選手の強さについてですが、なんでもできてしまう、これに尽きると思います。アサシンでもメイジでもタンクでも仕事ができる、世界のライバル達にとっても非常に対策の取りづらい選手だと思います。

 Thunder Talk Gaming(TT,中国)

 中国代表2枠のうち、こちらはLPL17チームの代表になります。強豪ひしめくLPLの頂点に立っただけあり、間違いなく今大会の優勝候補筆頭に挙げられるチームです。他地域の代表より、一枚も二枚も上手に感じられます。

 チーム戦術としては、SoloとDuoにリソースをあたえ、上下レーンの2キャリーで勝っていくような試合が多いと感じました。8月にMid以外の選手を総入れ替え(チームごとスカウト?)しているので、そのあたりの事情もあるかもしれません。

 注目したい、しなければならない選手も多いですが、まずはJgのonce選手でしょうか。フォーカスの判断が非常に的確で、Jgというロールでありながら集団戦では抜群の存在感を放つ選手です。また、メインチャンプのアカリをタゲバンされながらも活躍しつづけたSoloのZ選手、2人が暴れる陰で淡々と最大火力を出し続けたDuoのSoil選手という2キャリーの活躍にも注目です。

※(11月6日加筆)パスポート発行が間に合わず(?)、Jg・Duo・Spの3名がメンバー変更になりました。事前にある程度は予見していたようで、新メンバーは遅くとも10月中旬にはチームに帯同していたことがわかっていますが、どこまで仕上げてこれたかは未知数です。

 Team Secret(TS,東南アジア)

 フィリピンの代表で、東南アジア2位のチームです。浮き沈みの激しいフィリピン・東南アジア地域において、最初期からずっと最前線に立ち続ける強豪チームです。チームの特徴としては、特に大会終盤に、奇襲ともいえるpickを用意していることが多いです。世界大会の場で、彼らがどんなサプライズを見せてくれるのかも、今大会の見どころの一つだと思います。

 注目選手は、SpのHamez選手です。ゲーム内外でチームの中心となっている選手で、東南アジア予選では優勝したSEの面々を抑えて大会MVPに選出されました。SEA地域の選手らしく、メイジサポが非常に上手い選手です。

 Team Queso(TQ,EMEA)

 EMEAとは、ヨーロッパ・中東及びアフリカの頭文字です。上位チームの実力が拮抗している地域ですが、抜け出したのはスペインのTQでした。元々AoVではヨーロッパのトップを争うチームでしたが、WildRiftに移ってきました。

 注目選手は、MidのRuiz選手です。AoVの元プロで、彼の動画を参考にしていた人も多いのではないでしょうか。WildRiftでも卓越した技量をもち、EU Best Midの呼び声が高い選手です。Pickは奇をてらわず、メタとなっているメイジチャンプを幅広く使います。チームのエースではありますが、ガリオやフェイトなどを使い、自らが起点となる立ち回りもこなせる選手です。

 eBRO Gaming(EBG,ラテンアメリカ)

 ラテンアメリカ代表のEBGは、チーム初の優勝が世界戦をかけた公式大会だったという、成長著しいチームです。10代の選手も多く、イケイケのチームかなと思いきや、戦術としては驚くほどに冷静で丁寧な試合運びをするチームです。

 注目選手は、MidのTikz選手です。リスク管理を慎重に行うチームにあって、試合のリズムを作り、流れを変える役割を担っている選手です。



 以上になります。強敵ぞろいですが、Sengoku Gamingには日本の強さを世界に見せつけてもらいたいですね。大会まであと2週間、みんなでWildRiftを盛り上げていきましょう!

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