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10~12月摂取して良かったもの

ちょっとこの3ヶ月マンガ描いたりとかマンガ描くための時間を捻出するための仕事をしたりして地味に狂ってたので書く暇なかったしなんならあんまり遊んだりしてなかったかもしれない。だから3ヶ月まとめていくぜ! けどなんか量は大して無いぜ。よろしくお願いします。
単純に3ヶ月まとめると記録されてないもの(スーパーで買った美味しいお菓子とか)は忘れますね。

ファミレスを享受せよ


永遠のファミレスに閉じ込められるというアドベンチャゲーム。ファミレスには数人しかおらず、出られず、永遠の時を過ごすことになるがドリンクバーはある。
絶望感はなく、まさに深夜のファミレス(もはや失われつつある言葉だ)のような寂しい幸福感を静かに享受することができるゲーム。
登場人物たちとの交流がとにかく楽しく、トゥルーエンド込みでもそんなに時間はかからないけど心に残るゲームでした。Switch版も出たので是非。
個別記事も書いた。

テスカポリトカ

故郷を追われた麻薬密売人、帰る国を失った臓器ブローカー、一生胸肉を食い続けたためデカい若者。3人が出会った時、おぞましい商売が始まる!
犯罪ものなのだが、ワルいことを成立させるために登場人物たちが真摯に真剣に物事に立ち向かいすぎているため青春ものっぽくなっしまっているという読み味がおもしろい。
物語を貫くアステカ神話も良くて、我々的にも耳馴染みが薄いところがコンキスタドールの心情とリンクするところがあって良かった。
欲を言えばビジネスが回転しているところをもっともっと読ませて欲しかったけど、このもっと読みたかったという気持ちはおもしろかったからなのでしょう。

ミュータントタートルズ ミュータントパニック

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBD7XZ68

まるでクレイアニメのような質感のモデリングとそこから繰り出されるアクションが凄まじい。あんまり話題になってなかったけど『スパイダーバース』や『長靴を履いた猫と9つの命』くらいすごいぞ!
とくにスプリンターのアクションが嬉しい。声もジャッキーだし。
物語の展開上、タートルズと、ビーバップ&ロックステディが仲良しなシーンがあるのが泣けた。

物語のひねり方

プロット作りの教本。小説向きだけどけっこう言語化がうまくてよかった。これを参考に作ったプロットは捨てました。でも試してみたくなるパワーはあった。

対ありでした。⑥

ずっと読んでるマンガではあるのだが6巻はあまりにバトル描写が濃密すぎて泣いた。作品は始まったころは「ストリートファイターⅣ、みたいな架空のゲーム」というのがノレない要素になるんじゃないか? 飲み込みにくいんじゃないか? と思っていたが6巻では完全に覚醒しており、そんなことはどうでもいいという領域に完全に突入しており、また「格闘ゲームは究極的にはコミュニケーションである」というのを見事にマンガにしていて本作の「つまるところ」である「格ゲーで対戦するって百合じゃね?」が完璧に昇華されていて素晴らしすぎる。スゴすぎて泣いた。会場のモブや配信を交えたeスポーツ描写とバトルマンガの周囲の実況の雰囲気もいい感じに描写できていて、いままでも十分おもしろいマンガだな~と思っていたけどこんなにおもしろくなってしまったのか…! と震えた。傑作。

あるいは修羅の十億年

めちゃくちゃ変な本。東日本大震災をモチーフに架空の未来の日本を描いた話なんだけどとにかくいろんな登場人物のいろんなストーリーが展開され、しかも文章の大半が口語調……というよりは人の頭のなかで考えている言葉みたいな感じでいわゆる小説の文章というのとはちょっと離れており、そして話もいろんな話が最終的に収束……する……? してるかなこれみたいな感じですごい。勢いでちゃんと完読したけどおもしろかったかどうかまだ判断できてない。奇書のたぐいかもしれない。
こういう物語を発想し、完成させてしまうことに恐怖を覚える。

嘘と正典

時間がテーマの話をまとめた(だったはず)短編集。無料公開されている『魔術師』がとにかくおもしろいのだが、表題作もラストで「うわっ!」となってすげーよかった。なんかすごいテッド・チャンもこんな話書いてたなみたいなのもあった。

キラーズ・オブ・フラワームーン

4時間弱、えんえんうんざりする話とディカプリオの愚か者っぷりを見せられるのだが、恐ろしいことにそうした話がずっとテンポよくはいはいはい! と見せられるためダレるとかはあんまりないという恐怖映画。3時間40分あるのに。これくらいの時代設定の話が好きなので背景とか見てるだけでもおもしろかった。話はあんまりスカッとするとかそういうのは無いです。

ゴジラ-1.0
『シン・ゴジラ』のときもそうだったんだけどなんか見る前やたら緊張した。「なに見せられるんだろう」みたいな。そしてやはり初日に見に行った。
が、想像以上に大満足してよかった。ゴジラも怖いし今回ゴジラに寄り添った描写が全然無いので「マジうぜえ! あいつ殺してやりましょうよ!」って気分になれるのでよかった。
人間のキャラクター造形はわざとらしすぎる(とくに艇長はちょっと「嫌」に踏み入ってしまった)が、それがストーリーの転がりを円滑にしていたところはあるなと思ったのでいいんじゃないでしょうか。敷島のキャラクターはかなり好みで、よくある「怪獣映画に人間ドラマ、いらんくない?」はやっぱりそんなことなくない?(つまんないとか多すぎとかは嫌だけど…)という想いを新たにした。本作はちょうどよかったと思います。
戦艦大和もメカゴジラもないけど震電があるぜ! はかなり良くて、正直けっこうウオオオその手があったかと盛り上がってしまった。巡洋艦や駆逐艦もかっこよく出てきてかなーり良かった。
ゴジラの放射熱線発射ギミックは今回も凝っててよかったけどヒレが伸びたところの棒が棒すぎんか? とは思いそこがなんか未だにもうちょっとなかったか? ってなっている。

アークナイツ 孤星


今年ベストというかマイオールタイムベストSF10に入れたいくらいのすさまじい凄まじいおもしろさの物語だった。いいんですか? こんなにおもしろいものを。
作品世界全体を俯瞰する壮大なSFとしても読めるし、物語の主人公「サイレンス」の一介の研究員の成長譚としても読めるし、数十人の登場人物が出てくるにかも関わらずネームドキャラにはすべて役割があり、そして彼らが誰しも「孤星」なんだと思わせられる筆力のすばらしさ。
そして「科学」とはどうあるべきなのか。夜空に瞬き人々を導くまばゆいものなのか。それに魅せられる人々はすべて正しいのか。そうでない人がこぼれ落ちないよう、人生を犠牲にしないように誰かが管理しなければならないのではないか。作中、敵役とされているキャラが悪く、主人公が正しい……という絶対的な話にもなっていないのがむしろ好印象で、なぜならそれは科学もそうだから。それらをしっかりと描ききっていて、さらに作中の未来への希望を見せるのと同時に、それを外から見つめる我々プレイヤーにもこれからの『アークナイツ』の展開の未来を想わせるような施策が同時に放たれ(関連作品『アークナイツ エンドフィールド』の本格的な発表など)とにかく作品の内外で圧倒されつくしでした。この体験をリアルタイムでできたことに感謝したい。
とにかく感想は電ファミでも書いたのでこちらもご参照のこと。

同志少女よ、敵を撃て

独ソ戦、ソ連側の女性兵士が主人公、そしてなんか本屋大賞とか取ってた……ということでなんとなく「戦争に散っていったソ連の少女たちが辿った悲惨で陰鬱な戦争モノの話なんやろなあ。男たちの勝手な都合で女の子が死ぬのは悲しいぜ的な話なのだろう」と思ってたんだけど、いや実際そういう話でないこともないんだけどどっちかというと……こう……思ったよりアニメっぽい雰囲気というかわざと雑に言うとストライクウィッチーズみたいな質感すら漂わせている不思議な小説だった。ずっと「えっ!? こういう話なの!?!??!」ってなってた。おもしろいんですけどね。びっくりした。主人公がどんどんやり手になっていく感じも「そっちの方向性?!」みたいな。シャルロッタというお嬢様キャラがかわいい。劇中登場するメインの女の子たちはボブカットにしていると明言されてるんだけど頭のなかではずっと縦ロールだった。
あとAudibleで聞いたんですけど青木瑠璃子さんの演じ分けが素晴らしいです。

商店街のあゆみ

panpanya氏新作。今回は最近のものに比べてエッセイ的作品が少なめで独特の読み心地があってよかった。こう、ある意味すごいリアルというかこの実際の生活から直接想像力を膨らませてどんどんおもしろい話を描くというのはどう生きたら培われるものなんだろうか。本当に着眼点とその具体化がおもしろすぎる。
突出して荒唐無稽な「スーパーハウス」とアイディアがすごすぎる「ビルディング」がとくに驚かされた。いやーおもしろい

機龍警察

パワードスーツが出てくる警察ものというか、攻殻機動隊をもうちょっと現代よりにしたやつなんだろうくらいの気持ちで読み始めたら思ったよりちゃんとロボットアニメみたいな設定で、でもちゃんと警察ものはやってるという感じでおもしろかった。味方のロボットが用途別にすべてワンオフのプロトタイプロボットで、装備換装でさまざまな任務に対応できるやつとかいて、リミッター解除モードもあって身体にすごい負荷がかかって~…みたいなかなりみんながそれそれ! ってなるくらいしっかりロボットアニメのロボットじゃんみたいな感じでビビった。
でもそれで警察ものあるあるの派閥争いとかやるのでそこの混ぜ合わせがなかなかおもしろいなーと感じた。

ベルファインのサクナヒメフィギュア


大好きなゲームのスタチュー。メインビジュアルをかなり理想的に立体化していてうれしい。サクナヒメはけっこうフィギュアも充実していてうれしかったね。ポップアップパレードのもすごくよかった。

トランスフォーマーレガシー メガトロン


いわゆる『ビーストウォーズメタルス』に登場するドラゴンメガトロン。同作に登場するメガトロンのなかでは最強形態ながらいちばんどうでもいいと思ってる(出番少ないしあんまりかっこよくないなーと思っている)んたんだけど単純にドラゴンのアクションフィギュアとしてすばらしくてすごい。めっちゃ楽しいしかっこいい。
変形ギミックもなかなか凝っていて良い。当時品にあったビーグルモードがないのが残念。

S.H.モンスターアーツ スーパーメカゴジラ

何年も欲しかったんだけどオークションサイトでプレミアついてて手が出なかったんだけど奇跡の再販売がされたので迷わず買った。ぜんぜん動かないけどめちゃくちゃかっこいい! こいつがいちばんすきなメカゴジラなんだよね最高。クリスマスに届いたのもうれしかった。

水月雨 MoonDrop

愛用してたヘッドフォンが壊れたけど無線イヤホンは信用してない(超遅延するしほかのBluetooth機器と干渉するから嫌)なのでどうしようと思っていたところおすすめされた中国製イヤホン。必要十分な性能があり、なにより安い。とてもよい。

ワードスナイパーイマジン

カードをめくり、表示されたお題と頭文字に一致する言葉を言うゲーム。これはよりふわっとしたテーマを収録した拡張セットみたいなやつ。うまいこと言いたくなる気持ちがいい感じに満たされるいいゲーム。シンプルだから子供でも老人でもできるしアイスブレイクにもいいと思う。おもしろい。


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