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ガンダムルブリスウル作った~バンダイはデカいMSも値段抑えて作らなきゃいけないので大変そう~


バディ汲んでるキャラは揃えたくなりますわね

HG ガンダムルブリスウルを作りました。

作ったんだってばよ

4月下旬の再販時に買ってダラダラやってたらなんか2ヶ月弱かかってしまった。今回もいろいろ「へー」って思ったことがあるので書きながら振り返ります。

以前、相方であるところのガンダムルブリスソーンを作ったので、じゃあせっかくだからコイツも作ろーかなくらいの浅い理由で買った。っていうか最初はむしろコイツを作りたかったんだよね。売り切れてたからソーン買っただけで。

ガタイがよくてかっこいいですね

なんとなく「重装甲! 重武装!」って雰囲気に溢れているのに実際はガトリングガン一丁と、どうやって撃つのかわからないビームキャノンしか無い(アニメで急に撃ってびっくりした肩バルカンもあるけど)のがバランス悪く感じたのでもう一個買ってきて両腕シールド+ダブルガトリングガンにしました。かっこいいというより見た目のバランスがいいと思うこのほうが。

今回もバンダイの気苦労を勝手に感じ取る

さてこのへんまでは適当にポーズ取らせたりして遊んでたんですが、そうこうしてるうちにこまけーところが気になってきました。こいつ、前に作ったディランザと同じ問題を抱えているな……。

ルブリスウルはボリュームがある機体、デブなロボットです。だからおおぶりにつくらなければならない。そういう命題を産まれながらにして持っています。
が、ガンダムの1/144HGシリーズのプラモデルとして「このくらいの箱に入ってこのくらいのパーツ数(ランナーの大きさと言い換えたほうが適当か?)にしてこのくらいの値段にしなければならない」という宿命も背負っています。そういう商売のために生まれ落ちた存在なのでそこに背くことはできない。そうしたことによって何が起こるかというと「デザインから期待されるほどパーツが分割されていない」というジレンマが発生します。

具体的には肩アーマーや前腕、腰のスラスター付きアーマーの造形がヌルい。
「本来、ここは別のパーツが重なっているはずなんだろう」というところを限られたパーツで再現しなければならなくなったため、なんか構造物として曖昧だったり溶けたようになってたりして、一度気にすると一生気になる造形になっています。
擁護すると上半身がこんな感じな反面、脚部の分割は凝っていてすばらしい。
簡易フレーム状のパーツに前方と側面3つにわかれたパーツが組み合わさり、また絶妙にフレームパーツが露出することで豊かな面構成と「おっ 気持ちよく色分けされてるじゃん」感が楽しめるいい脚。

これは以前話題にしたディランザと同じ問題です。ほんとはもっとパーツ分けてたらかっこいいんだろうな~と思うけどボリュームある体躯を再現するためにランナーに収められるパーツ数の限界がスリムな機体よりすぐに現れる。だからどっかで妥協してパーツをブッた切らなければならない。ルブリスソーンだとほとんど気にならなかったんだよな~。

なので仕方なくカリコリモールドを彫り直したり、ザギザギナイフで面構成を変えたりしてそれっぽくなるようにがんばりました。
当然こういうことをしてるとそのうち飽きたり忙しくなったりして完成が遠のくんですね。だから2ヶ月かかるんだよ。

ザッと面だしを終えた状態。面だしには雲母堂のITASANというヤスリを使いました。目詰まりしないし粗すぎないのでヤリやすい。

https://www.yodobashi.com/product/100000001003710894/

とはいえ紙やすりやスポンジヤスリに比べればやはり傷はつくので2万年ぶりに「捨てサフ」というやつをやりました。捨てサフっていうのは塗装の下地としてサーフェイサーを吹くんじゃなくて傷や凹みを発見するため、細かいキズをサーフェイサーで埋めつつもう1回ヤスること前提でサーフェイサーを吹く行為のことです。あんまりやりたくない。面倒だから……。


サーフェイサーを吹いたので色を塗ろう。今回もいちばん面積が多いグリーンだけ塗ります。もう全塗装なんかしたくないんだよ面倒だから……。

お前何色なんだよ

と、ここで再び問題発生というかずっと目をそらし続けてきたことに目を向ける必要があります。それは「ルブリスウルの色、微妙すぎ……」という問題。

あまりにプラモデルの成型色とアニメの設定色が違いすぎる。なんで?
プラモデルの色、パーツはもちろんパッケージイラストや推奨塗料のレシピまで鮮やかなターコイズブルーという雰囲気なんですが、設定色はむしろ青緑のニュアンスが入ったグレーっていう感じでぜんぜん違う。なんで? なんかあったんじゃないかと邪推したくなるくらい違うんですが、文句を言っても始まらないのでいろいろな色を混ぜます。

ゾイドのゴジュラス用ブルーグレーがベースカラーとしてけっこういい仕事をしてくれたんだけど混ぜすぎてレシピとしては謎です。みんなで苦しもう。
強いて言えばGSIクレオスのガンダムカラーはだいたいアニメ色っぽかった。なんかカラーサンプル画像だと鮮やかに感じるけどアニメのキャプスポイトしたら大体こんなカンジの色だった。

塗ります。
塗ってるうちに「これカトキハジメが描いたときのジェガンの色じゃん」って不安になってきた。

ジェガンっぽくなってしまいそうな不安と、ルブリスソーンとある程度仕上がりをあわせるために

Mr.クリスタルカラーのサファイアブルーをコートしました。

全体的に青みが加わるうえに、光が当たったところが青く反射します。まあいいんじゃねえか?


プラモデルというのは不思議なもので、色塗ってるときは「なんか濃くねえか?」って思うんだけど組み立てると不思議とちょうどよく見えてくる。じゃあなにを信じればいいんだ? 神はいない。信じられるのは己と感覚とデータだけ。現実を見ろ。プラモデルは現実。


例によってベタベタとアクリルガッシュのジェットブラックでモールドや段落ちを塗ります。昔は「カラーリングに合わせて墨入れとかの色は変えるべきだ」と信じてたけど最近「なんか……別に真っ黒でよくねえ?」って思えてきた。

マジックリンで余分な部分を落とす。雑に塗りすぎて異常に時間がかかった。

できた。あとはデカール貼ってクリアー吹いてシール貼って終わり。

塗装中にミスって隣のパーツに接触したところがハゲてしまったので……

デカール貼って隠す。バンソーコーみたいだね。
色が違うのは2枚目の写真のときは机のライトつけてたからです。気にするなそんなこと

グレー部は塗装したくないんですが、遊びすぎてしまったせいかパーツ表面に白化してしまいました。

塗装したくないのでデカールでごまかします。

デカール貼りはなるべくサボりたいのであまりたくさん貼らないようにしてるんですがそれでも2時間かかった。ウー
プリキュアと江戸前エルフ見ながらガンバって貼った

試しに組み立てちゃう。かっこいいじゃん。

武器パーツは黒いところをアクリルガッシュで塗りつぶしてデカール貼ってつや消しクリアー吹いただけなんですがマジで塗装とかする必要ないな。

今回もしっかりシールを貼ります。シールは塗装では出せないテカテカ感を出せるので使ったほうがいい。
左はシールを貼っただけの状態ですが右はモールドに沿ってつまようじでなぞってグイグイ押し込んだ状態です。こうするとシール感が薄まるしよりテカテカしてかっこいいのでやったほうがいい。

完成したので以下写真です。

完成品を見てください

というわけでできました。シールドが青く光ってるのがわかりますでしょうか? パールのおかげだね。効果としていいのか悪いのかは良くわからない感じはある。「なんか、思ってた色とは違う感じに光るな」という気持ちがないわけではない。でも全体的にこいつのおかげで青みが加わってくれたのは成功だったと思う。思うわけさ。

胸のシールがかっちょいいと思う。


先に貼った「ここの造形がさ~」って写真と見比べてみてほしい。苦労が報われたと思うから……報われてるわよね!?
右肩にはルブリスソーンのときと同様、ラインデカールを切り貼りしてルーン文字の「ウル」を追加しました。

ボリュームある体躯の反動か、遊んでるうちにすべての関節がユルユルになってしまったのでパーマネントマットバーニッシュを塗って補強しています。

フェーズドアレイキャノンは結局ふだんどうやって武器として使うのかわからないまま退場してしまったので微妙な消化不良感に苛まされている。なんでガンヴォルヴァ召喚マシーンとしてしか使ってくれないんですか。

けっこう、閉じたまま撃ってもかっこいいんじゃないかと思うんだけどな。でも接続砲がまたクセがあって変な射角しか取れないんだよな。Gジェネとかに参戦するのを期待するしかない。がんばってくれバンダイナムコエンターテインメント。

ルブリスソーンとセットで。ソーンやっぱりギラギラさせすぎたかな

5号が乗ってくれてうれしかったよ。

おわりです


作ってるあいだは「大丈夫かこれ」と思ってたけど完成してみるとかなりお気に入りになりました。いいガンダムじゃんルブリスウル。

珍しく「チームを揃えられた」のもよかった。今年はけっこうプラモ作れてる感覚があるのでこの調子で量産したいですね。
ほんなら……。


読んだ人は気が向いたら「100円くらいの価値はあったな」「この1000円で昼飯でも食いな」てきにおひねりをくれるとよろこびます