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9月摂取してよかったもの

今月も備忘録的に書きます。上の写真は秋葉原のトイレで見たものです。

・アーマード・コア6

待望のシリーズ新作。10年のブランクを経ながらまったく劣化していない芯と、いまの時代にしっかり合わせた大体な操作性の変更、キャラクターやストーリー描写、1週が軽めで、周回するとストーリー的に深みが増していくのも好みの構成でした。パーツはもうちょっと多くても……と思うながら、バランスはいくつか狂ったものはあるものの、ぜんぜん工夫できるレベルだしむしろこれくらい絞られてるとアセンブルに悩むのも適度でいいかもしれないなという気がしてこのボリューム感も結構好きです。
詳しく書いた感想はこちら

・アークナイツ モンスターハンターコラボ

モンハンは正直あんまり詳しくないんですがいいイベントだった。『アークナイツ』というゲームが本当に描きたいのは本質的にはなんなのか、ということを『モンスターハンター』の本懐である(そうなのか?)「狩人が成すべきことはなにか」と絡めつつ適度なテキスト量で描いていて満足感が高かった。敵として登場するリオレウスにも最大限配慮と尊重を向けていて格を落とさず、それでいて脅威としてしっかり描ききっていてよかった。システム面でなんとかモンハンっぽさを出そうとしてたのもおもしろかったけど素材周回が死ぬほど非効率だったのだけは良くなかったな。それだけ良くなかった。

・DOOM TNT EVILTON

先月クリアしたPlutonia~に引き続きバニラでクリア。若干メリハリに欠けるかな? とは思ったけど世間で言われてるほどは悪くないWADだった。終盤、妙に短いステージがいくつかあり、息切れを感じないこともなかった。

・予知夢

『探偵ガリレオ』の2巻。なんとなく1巻読んだことあったなと本屋で思い出して買ってステッパー踏みながら読んでた。短編集なのでスーッとおもしろい話が摂取できておもしろい。全編「オカルトっぽく見えるけど実は科学ですよ」というシリーズだけどこの本は最後にちらっと「あれ、もしかして…?」と思わされてよかった。

・むこうぶち 60

バブル崩壊以降、陰鬱なオチの話が多かったんだけどこの巻は「傀との麻雀を経ても破滅せず、なにかを得て去っていく」という話が多くて良かった。恒例の幽霊ネタもユーモアに満ちててよかった。

・グランツーリスモ(映画)

かなり脚色が多いらしく、展開も王道かつ劇的で(そこがおもしろい)、一応「実話を元にしたストーリー!」って言ってるんだけどほとんど『プロレススーパースター烈伝』でした。でも衒いなく熱く、カタルシスがあり、泣ける。それをニール・ブロムカンプが大真面目に確かな手腕でやってることにもおもしろみを感じてしまう。GTアカデミーってすげえな~ グランツーリスモってすげえな~とちゃんと思わされてしまうのでいい映画です。

・ジョン・ウィック コンセクエンス

全体的に……バトルの見せ方とか雰囲気とかが『2』くらいに戻った感じがしてよかった。ちょっと『3』は変な映画だったな……という印象が強かったので。あと『3』って敵が強すぎなかった? 雑魚も含めて。今回の鎧雑魚は『3』の鎧雑魚より適度に弱くてよかった。真田広之とドニー・イェンもかっこよくて大満足。このシリーズは続編が出るたび世界観を広げるたびにバカになっていくけど今回の首席連合のバカさはボスを思いっきりアホでムカつくやつにすることでいい感じにまとめてたのが頭いいなと思った。首長をボスにしたままだったらもっと「は?」ってなってたと思う。
そういえばあの犬使いは結局なんだったんだよ

・千年狐 10

古代中国のおとぎ話を原案にしたコメディ。大好きで毎回楽しみにしてる。
今回はぬるっと始まった見回り編が実はもう3冊ぶんもやってるということに衝撃を受け、その話が終わっていくことに寂しさを感じた。前にやってた激闘編みたいなやつがずっとバカバカしかったから今回の終わり方のちょっとセンチな感じは染みた。
しかし縦軸はもう完全に消化しきってる感じがあるけど今後どうなるんでしょうか。ぜんぜんおもしろいからネタが続く限り読みたい気持ちがある。

・自生の夢

池袋ジュンク堂でレコメンドされてたから買った。すごすぎ。全部に渡って言えるんだけど文章の力を信じすぎ。パッと読みでは理解できないようなスペクタクルな光景を華麗に文字で書いてみせ、こちらの脳内に理解不能な光景を幻視させて「ほら、それがセンス・オブ・ワンダーってやつだよいわゆる」みたいなことを短編集の体でバシバシ打ち付けてくる。映像化不可能ってのはこういう作品のことを言うんだろ。
表題作とそれに連なる作品もものすごく、書かれた当時はGoogleブック検索が始まっていてそのことを考えながら書いたらしいけどいま読むと完全にSNSと生成AIの話に思えてくる。そしてそれらの技術きっかけで起こる悪いことも書きながら否定はしていないのが素敵だ。
ただでさえすごいのにあとがきの伴名練の解説を読むともう一度姿を変えるのもすさまじい。

・神保町さぼうるのいちごジュース

昔神田~神保町界隈を5~6年徘徊していたことがあって、そのときもよくさぼうるには言ってたんだけどいつもナポリタンとコーヒーしかやらなかった。9月に打ち合わせで神保町方面にいったときに時間潰しに久々に入ったときふと「そういえば邪神ちゃんがうまいって言ってたな…」と思い出して頼んでみたらうまかった。ありがとう邪神ちゃん

・なんとなく入った寿司屋の茄子豆腐

胡麻豆腐の胡麻を茄子にした物体らしいのだが、なんじゃそりゃと思って食べてみたらやたらうまかった。

9月はちょっと仕事がすげー忙しかったのとずっとアーマード・コア6やってたのでこんなもんで。では……

読んだ人は気が向いたら「100円くらいの価値はあったな」「この1000円で昼飯でも食いな」てきにおひねりをくれるとよろこびます