先日バイト先で突然、お客さんに｢貴方、背は何センチあるの？｣と聞かれた。

私の身長は163センチ。
日本人女性の平均身長はたしか158センチだから、それより高いことになる。
自分としては、まぁそこそこ高いと思うことはあるけど、高い分には困ることは無いし、高いところに手は届くしで、満足している。

答えると、お客さんは言った。

｢あ〜やっぱり高いのね。女の子は160センチくらいまでがいいよね〜｣

いやいや。ちょっと待ってくれ。
別に私の身長、どうでもよくないか？

わざわざ聞いてきて、勝手に貶すなんていい度胸してるじゃないか。

50代くらいの女性はその後に｢男の子なら170センチ以上よね〜｣と、これまた問題発言を繰り出しながら居なくなっていった。

こんなこともあった。

大学は色んな人がいる。服装も髪色も年齢も。

教職過程を取っている私は、先日の授業に模擬授業があった。
私は発表側ではなく、他の学生の授業を見ていたのだけど、その中でペアワークをする活動があった。

友達がその授業に居なかったので、近くの席の知らない人とペアになる。
すると彼は言った。

｢今日の模擬授業の人、おばさんじゃないっすか？笑｣

ちょっとびっくりしてしまった。
確かにその日、模擬授業をしていたのは5.60代の方だった。
でも大学って色んな年齢の人がいるし、そんなことより授業上手だなぁとか思って気にしていなかった。

そして何より、人の年齢に口出しして一体何になるのか。
笑っていたけど、何が面白いのか。

咄嗟に｢でもあの年齢で学校に通うって私はすごいなって思います。｣と返したけど、苦笑いされて終わった。

人の年齢をとやかく言うなんて、一体自分の若さに何を見出しているのだろう。いずれ自分も生きていったら歳を取っていくのに。
性別は違えど、あのおばさんは自分の未来だというのに。

第一、学ぶことに年齢は関係ない。
勉強したいから、免許が欲しいから学校に通う。それって素敵じゃんか。

なんで年齢とか、身長とか、そんな無意味な数字だけを注視するのか。
そんなの自分を構成する部分のほんの少しにしかならない。
頑張ってもどうにもならないことに口出しするなんて、デリカシーが無さすぎる。

人のマイノリティな部分にとやかく口出しするな。
そんなことより、その人の内面を見たいって思わないか。