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なるこの神様行脚 #4

 さて、三貴神も過ぎた事ですので、ここからはゆったりと進められそうな気がします。

 記事の作り方もだんだん慣れてきました。見やすい記事になったかなぁ、と思います。記事を書くのは楽しいですよね。

 さて、今回ご紹介する神様は

「大国主命」

 です。この神様は、結構有名で、小学校の教科書にも出てきました。出雲大社に出かけたときの事を話します。

「君、どこ住み?」から始まる御神託

 出雲大社は古くから信仰され、10月には神様が集合することでも有名です。そのため、社はとても広く、そして神様たちが来やすいように周囲に摂社がたくさんありました。

 神様はどこかな、と探してみるといつの間にやら横に立ってました。神様っぽい格好じゃなくて、平安貴族の格好ですかね。絵巻と違って動きやすいように袖はちょっと短めでした。

「君、どこ住み?」

 …………はい?

「へぇ、福岡。いいところだよねー。あ、そうそうこの間も旅行者が来ていたよね。お祭り有名だよね」

 まぁ、そうですけれど……あの。

「そうそう、フェイスブックやってる? ツイッターでもいいけれど、僕鍵アカ……って君、なんで本アカが鍵アカで、裏アカが解放アカなの? 普通逆じゃない?」

 なんで人のツイッター検索してんですか! て、ナチュラルに最新機種じゃないですか、そのスマホ! たぶん!

「この時期に来てくれて助かるよ。10月に来られたら、神様の接待とか祭事とかで手いっぱいになっちゃうしさ。まぁ、ゴールデンウィークに来ちゃうのはどうかなぁって思うけれど、まぁ、10月よりましだね」

 この神様、めっちゃ喋る。っていうか、結構フランク。神様というよりも、親戚のお兄さんといった感じ。年末年始とかで親戚が集まる雰囲気に似ていました。

 まぁ、確かに信仰篤い神様ですから、人が大好きなのも分かります。もう夕暮れ近いというのに参拝者は途絶えていませんでした。

 気軽に来てほしいよ、とも言っていました。

縁結びの神様は恋バナ大好き?

 出雲大社といえば、有名な縁結びの神様。カップルで行くと別れる、とか本当の赤い糸が括り付けられているか見てくれるとか、いろいろ言われています。

 と、いうわけで縁結び縁結び。

「いい上司と同僚に恵まれますように」(―人―)

「それ、マジ?」(; ・`д・´)

 はい、マジですよ、大国主命様。大国主命様、ちょっと焦った感じで私に若干オーバーリアクションをとってきました。

「いやいやいや! 君、まだ20代でしょ! 普通恋愛運願ってかない? っていうか、そういうのって普通もうちょっと経験積んでから……確かに縁結びってそういう意味でもあるけれど、ちょっと、ちょっとねぇ!!!」

 早口でまくしたてられました。だって、天然電波干物女に何を期待していらっしゃるのでしょうか、この神様は。

 よくよく聞いてみると、大国主命様の国造(宮司さんみたいなもの?)が結婚したことが話題になって、そこから結婚の相談に訪れる若い女性が急増したそうです。(だから私もその一人だと思ってたらしいです)

 よそはよそ、うちはうち。

 きっぱりというと、落ち込まれながらも言いました。

「分かった、そこまで言うなら見届けてあげる。でも、忘れないでね。僕は縁を結ぶことはできても、そこから先は君次第だからね」

 さすが神様、予言どおりですわ。(詳細は”私、ヲタク先生。”にて)
大国主命様はそこまで見通して、私に縁を結んでくださったのだろうな、と思いました。

 同僚はよかったのですが、上司がね……。

 ま、ここでは関係ないので割愛します。

舅、スサノオ様との関係は?

 お参りしていて、私はふと思いました。

「大国主命様、あなた私がいつも行く神社に祀られているのでは?」

 ぎく、と若干震えてました。顔が一瞬で凍り付いてました。

「だ、だ、だって。き、君さ、いつも義父上と話し込んでるから、てっきり義父上にあいに来ていると思っててさ……」

 さっきまでの饒舌はどこへやら。急にしどろもどろになる大国主命様。やっぱり、まだまだ和解はしていないようです。

 どうやら神様システム的に、合祀されている場合はメインで呼びたい神様を伝えておくと答えてくれるみたいです。

 確かに、私がお宮参りしたところではスサノオ様と奥さんのクシナダ媛が祀られていました。なので、よくスサノオ様は

「ここじゃ話しづらいから、俺だけがいる向こうで聞くわ」('ω')ノ

って、言ってましたしね。奥さんに何か握られているのかしら、スサノオ様……。

 私はすぐに帰ってしまいましたが、鳥居のすぐ近くまで送り届けてくれました。そして私が鳥居をくぐると、すぐに別の参拝者に向かって何やら話していました。ご老人に向かって、「お疲れでしょう」なんて言ってました。

 昔から多くの人々の願いを聞き届けてきた大国主命様。参拝者に合わせて話してくれているのかな、と思いました。

 じゃあ、なんで私にはめっちゃフランクなんですかね。

 神様の不思議さが、また一歩深まったような気がしました。

援助金は私の創作物の印刷費に主に使用されます。 また、余裕があれば保護猫ちゃんにも使いたいなと思っています。よろしくお願いします。