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読書メモ

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「面白がる」ということ

「面白がる」ということ

読んでから時間が経ってしまったのだが、この頃ある本の内容を幾度となく思い返している。

その本は、大ヒットした「一切なりゆき 樹木希林のことば」。

映像や記事などから垣間見える樹木希林さんの肝の座った感じや、自分を冷静に俯瞰されている様子などを見る度に、樹木希林さんと言う方に興味をそそられた。

そんな中、この本が日本でヒットしていると知り、読みたいと思っていたところ地元の図書館で借りることがで

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茶道とフラと、人生と。 〜 「日日是好日」 〜 ②

茶道とフラと、人生と。 〜 「日日是好日」 〜 ②

前回①の続き♪

季節と供に変化する、お茶の道具やお点前。本当に素敵だと思った。

茶道は生き方であり、「生きもの」にも見えた。

それは、人間の日々の暮らしと同じ。自然と供にある私たち人間にとって、今日と明日が同じであるはずがない。

季節、気候、人の心、人との関わり方、生と死など、移りゆくものだらけなのだから。

私たちは、雨が降ると、「今日は、お天気が悪いわ」などと言う。けれど、本当は「悪い

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茶道とフラと、人生と。 〜 「日日是好日」 〜 ①

茶道とフラと、人生と。 〜 「日日是好日」 〜 ①

今年のバンクーバー国際映画祭にて、樹木希林さんご出演の「日日是好日」が上映されるのをとても楽しみにしていた。

過去に「万引き家族」や「カメラを止めるな!」、「バンクーバーの朝日」などを観たこの映画祭は、割と新しい日本映画が数本上映される貴重な機会だ。

映画を観た直後に原作本を読んだこともあり、ここしばらく「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」の余韻に浸っていた。

このお話は

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「迷惑」の受け止め方

「迷惑」の受け止め方

以前日本の友人が送ってくれた、たかのてるこさんと言う方の書かれた「生きるって、なに?」と言う本がとても素敵だった。

世界を旅した著者が撮った人々の笑顔と共に、「生きるって、なに?」と言う質問から始まる問答が繰り広げられ、生きる意味についてシンプルな言葉で掘り下げていく。

この本が生まれたキッカケは、私が教えている大学で、教え子から「生きる意味が分からない」と悩みを打ち明けられた会話でした。

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気になる国・キューバ🇨🇺③

気になる国・キューバ🇨🇺③

《気になる国・キューバ①はこちら》
《気になる国・キューバ②の続き》

若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んでいて、私が感じてきた様々な違和感を言い当てられるかの様でびっくりした中、いちばんドキッとしたのはこの一節。

彼が、ハバナで革命博物館を訪れた時の事。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか

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気になる国・キューバ🇨🇺②

気になる国・キューバ🇨🇺②

《気になる国・キューバ①の続き》

前回のnoteでは、若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読む中で、私がどうしてキューバ🇨🇺に行ってみたいのかが若林さんのお話を通して明確になってきた事を綴った。

若林さんが実際にキューバに降り立ってからのお話もとても臨場感があり、もうキューバに行かなくてもいいかも?!と思うくらい、様々な景色を感じさせてもらった。

すれ違う人は誰も

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気になる国・キューバ🇨🇺①

気になる国・キューバ🇨🇺①

何年も前から、とても気になっている国がある。

カナダ人が避寒に訪れる人気国のひとつ、キューバ🇨🇺だ。

今年になりキューバ行きを検討する中で、お笑い芸人・オードリーの若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」と言う本を知る。出版されたのは2017年の様だ。

例によって浦島太郎な私は、若林さんの事をよく知らない。知っているのは、大好きなサンドウィッチマンの富澤さんと同じ、「人

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言い訳とプライドの通せんぼ

言い訳とプライドの通せんぼ

前回のnoteで取りあげた山里亮太さんの「天才はあきらめた」の読了後、堀江貴文さんの「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」と「刑務所わず。塀の中では言えないホントの話」を読んだ。

偶然にも山里さんの本と「本音で生きる」には共通するものが多々あり、心がざわつく本を2冊続けて読むこととなった😅😂

堀江さんは、本音で生きる為に大事なことは以下の3つだと言う:

・言い訳しないこと
・バラン

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あきらめの向こう側

あきらめの向こう側

最近時の人となったお笑い芸人・山里亮太さんの著書「天才はあきらめた」を市立図書館で見つけ、借りてみた。移民の国カナダだけあって、バンクーバーの図書館には、英仏以外の言語の本も置いてあるのだ。

日本のテレビ番組には疎い私でも、山里さんの聡明さや紡ぎ出す言葉の秀逸さには気づいていたが、この本を読んで改めて彼の抜きん出た表現力と、彼の素直さ、ポジティブさに一気に惹き込まれてしまった。

同時に、私が一

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名言だらけの講演会

名言だらけの講演会

先月、アメリカのメディア界で女帝と言われるオプラ・ウィンフリーさんの新刊「The Path Made Clear」の出版記念ショー(講演)に行って来た。

ショー前夜にカナダ在住の著者・エックハルト・トールさんも登壇されると知り、お二人のお話を生で聴ける滅多に無いチャンスだと思い、急遽チケットを確保した。

結果、行ってみて本当に良かった!

私が高校生の頃、学校から帰り数学の宿題をしながらテレビ

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変わりたいのに変われない理由

変わりたいのに変われない理由

昨日読み終えた本の余韻が消えないうちに、印象的だった事を書き留めて置きたい。

「Help Me」と言う強烈なタイトルが目にとまり手にしたこの本は、イギリスのジャーナリスト、マリアン・パワーさんが、毎月1冊の自己啓発本を選び、書かれている事を実践して過ごした1年の記録だ。

仕事は順調ながらも自分に満足できずに居た著者は、20代の頃からの「自己啓発本ジャンキー」。ある日、本棚には理想の人生に導いて

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思いはノートに吐き出す

思いはノートに吐き出す

数年前、アメリカのジュリア・キャメロンさんと言う方の著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい」(原題「The Artist's Way」)で提唱されている、「モーニングページ」なるものに出会った。

この本自体は、創造性を育む為の課題を12週間に渡って行うプログラム。「モーニングページ」はその中の課題のひとつで、他にも面白い課題が数々載っている。

「モーニングページ」とは、朝起きたらすぐに3ペ

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お金は本当に「取られる」のか?

お金は本当に「取られる」のか?

代金、料金、税金などの支払いをすると、
「〇〇円取られた」と言うことがある。

「取られる」と言う言葉には、
「減る」「奪われる」「搾取される」と言うニュアンスがある。

本当にそうなのだろうか?

自分が欲しいものや必要なサービスにお支払いしたお金は、
「取られる」のか?

税金にしても、
自分が住まわせてもらっている街や国の設備が整ったり、
何かしらの恩恵を受けている。

例えばスピード違反を

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「ファクトフルネス」に見る自分の姿

「ファクトフルネス」に見る自分の姿

気になっていた本
「ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」を読んだ。
(和訳版は未読なので、何卒ご了承を…)

正直なところ、
著者この本の内容についての予備知識がないまま
話題の本だからと言う理由で手に取った。

イントロを読みながら
著者のとてつもない熱量を感じ、
アウトロで著者が故人であり
この本が遺作だと知った。

この本には、書き留めて置きたくなる

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