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恐怖症の緩和への小さな一歩

私は物心ついた頃から注射がダメだ💉🙅‍♀️

自分がされるのはもちろん、人がされているのを見るだけでも血管迷走神経性失神で倒れるし、注射器が目の前にあるだけでも目を背ける。

中学校の理科の心臓や静脈、動脈などの授業の日には、授業の最中に具合が悪くなった程、そう言う話を聞くのもダメ。

なかなかの注射恐怖症だ😱

どうして人間には、イヤホンジャックみたいに血管に繋がるルートが備え付けられていないのだろう、車のボンネットみたいにぱかっと扉を開くと内臓が見えるようになっていないのだろうと真剣に考えるくらい、皮膚に針を刺すとかメスで切ると言う概念を受け入れられない😅

過去にどうしても採血や点滴が必要と判断された時は、「どうしてもやらないとダメですか?」と医者に食い下がった。

ある救急医には「僕も倒れるから、わかるよ。献血ルームも出入り禁止通告されたし…」と衝撃の告白と共に説得されたり、また別の時には「本当に申し訳ないんだけれど、血液検査受けてくれる?いい?」と謝罪と共に血液検査の要求を伝えられたり…

流石に今は恐怖症を事前申告し横になって針を刺してもらうので、派手に倒れることはなくなった。けれど、横になっていても血管迷走神経性失神の症状は出てしまい、採血が終わっても普通に立ち上がれるまでにそこそこの時間を要する。

そんな恐怖症持ちなので、先日採血をする際にこんなことを試してみた。

「採血が終わるまで、注射が大丈夫な人間として過ごそう。」

そう決めて「病院も針も平気」「上手な人が採血してくれるから大丈夫」「今日の血圧はいつもより高めで安定している」などと、自己暗示を山ほどかけた。

とは言え、万が一があると困るので、横になって採血してもらえるように受付でお願いした。

以前、事前に申し出ず採血したら具合が悪くなり、終わってすぐ「どこかで横にならせてもらえますか?」とお願いすると「何で最初から言わなかったの?!💢」とこっぴどく怒られた。その経験を踏まえ、事前に申告したのだ。😖

今回は採血する人がとても陽気で優しく、その上私の様な人に対する理解も示してくれたお陰で、楽しくおしゃべりしている間にささっと手早く採血を済ませてくれた。

通常だと、採血の最中からじわじわ血管迷走神経性失神の症状が現れるのだが、今回は…

ん?なんともない!!?!

油断してすぐに立つと痛い目に会うことがあるので、そのまま横になって少し様子をみてみたが、3分程経っても何とも無さそうだ。

恐る恐る起き上がり、ベッドに座って1~2分様子をみてみる…

もしかして、大丈夫…?!

ゆっくりと立ち上がってみる。

大丈夫だ!!!奇跡だ〜!✨

大袈裟だけれど、これは私にとっては人生初の快挙。

採血後10分以内にグラリともせず立ち上がれたことは、これまで人生で一度も無かった。通常、なんとか立ち上がれるまでに最速でも15~20分は要するのに、普通に立てた!

なぜこの時はうまくいったのか?自分なりに考えてみた。

この採血の日にたまたまメッセンジャーで連絡を取り合っていた友人に、採血に向かう旨と怯えていることを言うと「何それ!注射で倒れる人なんて初めて知った。笑っちゃった!」と良い具合に面白がってくれると同時に、「採血は別の日にしたら?私が付いて行ってあげるから」と励ましてくれた。

それに対し「ありがとう!ついでに採血の時に腕を借して!」と無茶なお願いをすると、友人は「わかった!私の腕を借してあげる!💪」と絶対的な応援の姿勢を示してくれた。

病院も注射も平気な友人は、私の話を深刻にならずに良い具合に面白がってくれた。同時に無茶なお願いにも乗っかってくれ、不安をしっかり受け止めてもらえた感じがして本当にありがたかった。

そんなやり取りで不安を一通り吐き出し笑った後に、自分が「注射が大丈夫な強者」設定で採血までの時間を過ごした。

口腔内の麻酔注射だけは高校生の時に大丈夫になったので、腕も口の中の粘膜と同じと想像してみたり、縫い物中に指に針を刺してしまった時は倒れない、と言う感じでとにかく大丈夫だった経験だけを思い出した。

そして何より、とても上機嫌な技師さんと他愛もない会話で爆笑している間に採血が終わったことも幸いした。

この成功体験は、私にとってとてつもなく大きい。

これで「採血・注射、いつでも来い!😤」とはならないが、前回大丈夫だったから、次も大丈夫だろうと少しの自信が持てた。

こう言うことは人それぞれだし、時と場合にもよるので一概には言えないが、私の不安を面白がりながら受け止めてくれた友人の存在や、「注射が平気な人」を装い通したこと、採血中に笑って気を紛らせられたことも大きな助けになったと思う。

もしまた注射や採血をしないとならない状況になったら、以前よりは気楽に挑めそうな気がしているので、私にしては大きな進歩!👣🐾

あらゆる手を総動員して小さな成功体験を積み重ね、深刻になりすぎないことで恐怖心が緩和されることをはっきり経験できて、とても良い機会となった。

けれど、病院のお世話にならないことが最善だ〜!

注射恐怖症を克服された方、お見えでしたら経験談をお聞かせください🙇‍♂️

aloha & mahalo!

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