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子どもと片付け

「こども出したら出しっぱなしで・・・」「おもちゃが散乱する」という声、よく聞きますよね。整理収納アドバイザーである私も数年前にこの問題にとても悩んでいた時期がありました。その時の話とその後について書きたいと思います。

整理収納アドバイザー先生の一言…

私が整理収納アドバイザー1級の講座を受講したのは東京に引っ越して1ヵ月が過ぎたちょうど2年前の5月でした。新しい家で生活できるようになったものの、子どもの幼稚園もろもろ、バタバタの毎日の中で講座を受講しました。
講座の後、先生に「子どもの片付けをうまくやるにはどうしたらいいか」と尋ねました。「おもちゃが多くてうまく片付けられない」と。そうすると、「小さい子どもがいるうちは仕方ないよ」と言ってくれたのですが、続けて「でもおもちゃを買ったのは子どもじゃないでしょう。」と言われたのです。
その言葉を聞いてハッとして、私はなぜか涙が出てしまったのです。
今思うと、まだうまく生活を回せていない自分に疲れていたのかもと思いますが、先生の一言で子どものおもちゃを家に迎え入れることを決めたのは自分なのに子どもに片付けを押し付けているかもと気づくことができました。

おもちゃの片付けは子どもがしなくてもいい

先生に言われた一言をきっかけにおもちゃが散乱した部屋が落ち着かないのは私であって子どもではない。片付けたいのは私だということにも気づきました。そうであれば、自分が片付けをしてしまえばいいんだと。「お片付け育」には反してしまうけど、まずは、私が心地いい状態を作るための整理収納を考えることにしました。実際にしたことは、以下の通り。

  1. 使っていない&これから使わないと思われるおもちゃは思い切って処分

  2. 今は使っていないけどこれから使いそうなおもちゃは一旦別場所へ保管

  3. 今使っているおもちゃを子ども部屋(リビング横和室)に集める

  4. ざっくり収納場所を決めてざっくり収納用品に収める(ここがポイント、きれいに並べることはせずポイポイ入れてある程度隠す)

  5. ラベリング(ラベリングはざっくり、兄妹の名前、おいしゃさんセット、れみんちゃん等)

  6. おもちゃが入ってくるタイミングや片付けしながら1~5を見直し

押入れ下。工作やら人形は大きめボックスに入れるだけ
ふすまは外してカーテンで目隠ししています。
細かいおもちゃは引き出しに入れたり、グループごとにボックス保管。無印のスタッキングシェルフを使っています。

このように一旦場所を決めて、私が片付けたいと思うタイミングで散らかっていれば私が片付けをすることにしました。元々整理収納好きなので片付けることにストレスは感じません。むしろ片付けてきれいになることで気分は上がるようになりました。

いつの間にか、子どもが片付けるように

それから数ヶ月後、驚きの変化がありました。私が片付けたいから片付けていたのですが、子どもたちが収納場所をいつの間にか覚えて片付けをしてくれるようになったのです。片付けるタイミングもご飯の前、寝る前など私が片付けたいと思うタイミングで。これには本当にビックリしました。

仕組みを作れば片付けはできる

この経験で、仕組み化は大事であることを実感しました。整理収納の基本である「定位置を決める」ことを行い、ある程度「片付けるタイミングを決める」ことで子どもでも片付けができるようになることがわかりました。

子どもたちは、今は片付けだけではなく「いる・いらないの整理」も「定位置を決める」ことも、参加してやってくれるようになりました。
もちろん片付けの気分じゃないこともあるし、私が片付けることもありますが、私も子どもたちが気持ちよくおもちゃで遊ぶことができています。
アドバイザーの講座を受けた時の先生の一言が私たち家族の整理収納を変えてくれました。本当に感謝しています。

maholo

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