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【写真+レポ】唐突に登山してみた

こんにちは、mahoro(まほろ)です。
ちょっと嬉しかったこと・発見レポです。

三連休の真ん中、相方とモーニングを食べていたら、唐突に「そうだ!こんな晴れの日は登山をしよう!」という提案を受け、「まあお正月運動できなかったしな~・・しぶしぶ」とカメラ片手に弾丸で地元の金華山という山へ登山に行って参りました。
今日は、その時の思い出をまとめてみたいと思います。

今回登ることになった金華山とは、岐阜の中心に位置し、標高329メートルの山で、山頂には岐阜城がそびえています。かつて織田信長によって攻略されたその城へは、10の登山道があり地元の学生のイベントごとやハイキングコースに使われています。岐阜公園からコースを選び初心者でも30~1時間半程度で登れる比較的優しい山です。入山料や受付も要らないし、ちっちゃいお子さんや動物連れの方も多く、地元の人に親しまれています。


標高300メートルってどんなもん?という方のために、下から見た写真を撮ってみました。山頂はこの上のところです。昔うっかりサンダルで山道に迷い込み登ってしまったことがあるくらいなので、そんなに高くなかったのかなと思っていたけど、まじまじ見ると結構ある!ひょええー!
(※良い子はサンダルで登ってはいけません)
今回はサンダルじゃなくてちゃんと登りやすい格好で挑戦です(笑)



登山道は10コースあり、初心者向けから「お年寄りや幼児には無理です。」と表記されている崖のあるようなコースまで。今回は久々なので、比較的よく整備されている一番の初心者道『瞑想の小径(こみち)』に挑戦。

登り始めはコンクリートで舗装された階段もあり、優しい雰囲気です。

段々と岩や木の根が一面に巡る道が出てきます。空を見上げると木漏れ日がとっても綺麗。澄んだ空気も心地よく、賛同をすれ違うときは「こんにちは」と声を掛け合うのでなんだか気持ちがいい。途中には、名言のある看板も出てきてなんだかしみじみ考えさせられます。

「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」(中国 魯迅の名言。)

自然の美しさに触れて写真撮りまくります。私は苔の緑が趣きがあって好きです。森の中は色んな緑に溢れていて楽しい。植物の緑ってなんでこんなにも綺麗なんだろう、改めて植物が好きだと気付くことができました。

昼間にも関わらず、ほの暗い森にも出遭う。おとぎ話に出てきそうな蒼い森でした。木の根と岩でジャングルのように鬱蒼とする暗い道もありました。一つの山の中に色々な表情があるようで撮りがいがある。

金華山は古生代のペルム紀から中生代の三畳紀に堆積したチャートでできた山です(NHKブラタモリ#92 で以前紹介されています。)。ミルフィーユ状になったチャート層は色・形共に特徴的な模様が面白い。

後半、岩や急坂が増え手も使う難所も。相方に手を引いてもらい、息を切らせながらやっとこさ登り、漸く景色が見えてきました。
(前サンダルでどうやって登ったんだ!?)
まもなく山頂です。段々景色も見えてきます。小さくなった建物や山や川。北側の尾根からのビューポイントで息をついていたときとある出会いがありました。

「御嶽山みえる?」

とあるご婦人がお声を掛けてくれました。

「あれが百々ヶ峰、そこに見えるのが伊吹山、こっちが御嶽山よ。全部登ったの。」
「御嶽山はまだ噴煙が出てるねえ。」

山に詳しくない私に親切に色々教えてくださった。なんと!
綺麗に晴れた空だったので、どの山も綺麗に輪郭が見えていた。
ワイワイと山を眺めて写真を撮っていると、ご婦人がぽつりと言った。

「私たち、あの日御嶽山に登るはずだったのよ。」

あ・・と思った。
あの日とは、2014年の御嶽山噴火の日。
噴火に巻き込まれ、58人が亡くなった。なんということだ。
もう前のことで、私もすっかり忘れていたけど、記事を調べて思い出す悲しい事故。こんな近くの山だったんだなあと思った。

「命びろいしたねぇ。」

と笑顔で話している優しそうなご夫婦。

ああ、今この人が生きていて本当に良かった。
今こうやって出会えて良かったなあ・・と思った。そして、あの日あの山に登られていたら今こうやってお話することもなかったかもしれない、と思ったらぞっとした。(ちょうど今鹿児島・口永良部島も噴火しているしますます重なってしまう。)
そんな出会いから、改めて生きていることが当たり前ではないと感じ、その日ここに来た意味が何かあったのかもしれないなと思えました。

袖振り合うのも他生の縁、なんだかすごく貴重な出会いだった。

北側(写真 真ん中)に見えるのが御嶽山。まだ、火山の噴火口から噴煙が上がっている様子がみえる。


ビューポイントからもう少し登って、ようやく山頂へ到着!織田信長が天下統一の拠点とした岐阜城です。
展望台でしっかり景色を焼き付けます。瞑想の小道 距離にして2,300m。所要時間は50分とのことでしたが、写真を撮りながらのんびり登山のため1時間30分程度かかりました。

1201年鎌倉幕府により砦が築かれた岐阜城。難攻不落の城として知られ『美濃を制するものは天下を制す』と言われた。永禄10年 織田信長が、この城を攻略し、城主となりました。


お城の先でみたらし団子をいただけます。疲れから世界で一番美味しいと思ったお団子、その気持ちが反映されてかキラキラ輝いて撮れました(笑)


山頂から少しり、モノレールのりばの左側に『金華山リス村』があります。入場料大人200円とお値打ちで、リスと触れ合うことができます。幼少期以来の入園でしたが、まったり楽しむことができました。

ぷくぷくのタイワンリスたちに餌をやることができます。
夕方には、うとうとと眠そうなリスも。お腹いっぱいになのかしら。


流石に体力を使い果たしたので帰りはモノレールで夕焼けを見ながら下山。こんなに高いところまでいったんだなあ。夕焼けが照らす町がまた美しい。

ロープーウェイから見える大きな川は我らが長良川。その先に岐阜市の町並み。毎年夏になると、長良川では鵜飼がみられます。

はじめは「お正月まったりしていたもんなあ、運動不足解消するか~」なんて気持ちで登った山でしたが、自然に囲まれて、すれ違う人からもエネルギーを貰い、素敵な出会いがあり、なんとも素敵な一日となりました。達成感と心地よい疲れ。
「すぐ近くにも、こんな素敵な場所がある。」と思った一日でした。

その後、筋肉痛になったのは言わずもがな(笑)
でも、たまにはいいかな。勢いでやってみる、っていいなと思えました。

ロープーウェイは上り下り共に運行しておりますので、足に自信がない方はこちらを利用することもできます。お城巡りも兼ねていかがでしょうか。

もしお近くに来た際は、どうぞ一度足を運んでみてください(^^)

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