みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか？

《30代男性　公務員　独身》

5年くらいでしょうか？年に何回か鑑定にいらして下さいます。
そこ間いろいろありましたが、今は比較的落ち着いた生活のご様子の
相談者の方のエピソードです。

ある時、夜間に電話が鳴りました。
発信者の名前を見ると、同僚の女性でした。
「こんな時間にどうしたんだろう？」と思って
電話に出てみると。。。

一方的にヒステリックに怒鳴られました。
締切がある書類を、彼が提出しなかった為に
その案件が成立しなくなってしまった。

と、いう内容でした。

しかし、彼にはきちんとその書類を先方の女性に手渡した記憶があるのです。
とはいえ、凄まじく怒っている所に、言葉が挟めないほどです。

「とりあえず、明日朝一番に確認しましょう」と言うのが精一杯。

『確認したところで、取り返しがつかないのは変わりませんけどね！！』と
捨て台詞も、ものすごい剣幕です。

彼だって、この仕事について10年近いわけですから
ここまで愚弄された言い方を受けるのも、心外ですが、ぐっと耐えました。

【swords 5 一方的な奇襲攻撃をし、相手を打ちのめす】

それなりの役職を持っている彼は、怒る心をコントロールしながら
深夜と言えども、そのまま職場に車で向かいました。

警備を解除し、先方の女性のデスクに向かいます。
なんてことはない、ちゃんと彼女のデスクの「書類箱」の中に入っています。

（一見彼がその時に先方の方のデスクに書類を置いた、と誤解しそうなシチュエーションですが、ちゃんと受け取った日付のはいった捺印がありました。）

彼はそのまま、帰宅し、就寝します。

次の日、出勤すると、いち早く会社に入っていたらしい彼女が
すぐに謝りに来ました。

そして、午後には菓子折りを持って、再度謝りに来たそうです。

とは言え。ですよ。
誤解だったとしても、あの剣幕は人としての信頼を揺るがします。

菓子折りを持ってくるほど、昨夜の自分が常軌を逸していた、という認識が
ご本人にあったことは、良かったと思いますが

一度の錯乱で、今までの信用が無くなった事は否めません。
駅のポスターにもよく掲げられています。
たった一回の飲み過ぎによる暴力で、全てを失った。。。と言うような
キャッチコピー、まさに、アレです。

締切が過ぎてしまった、大切な案件は、更なる上司が凄まじい対応で
何とかなったと風の噂で、彼の耳に届いたそうです。

深夜の電話、メールには要注意ですね。
私たちも気をつけましょうね。

タロットMahou