見出し画像

20. 20歳の時に見たかった映画3本

今回は、一緒にやっている「ゆるスポーツYOUTH」でいつも頑張ってくれている大学生Rくんから、すげーいいお題をいただいたので、ココロして考えてみたいと思います。

もしやってなければ、20歳の時に見たかった映画3本お願いします。

いやーいいお題。いつも基本的に「お題をくれた人のことを考えて3本選ぶ」のですが、「20歳の僕にオススメの映画を」ではなく、「ヨシダ自身が20歳のときに~~」っていうことなので、もしかしたら初の、自分自身のことを考えて3本選ぶパターンなのかもしれないです。そこに興味を持ってもらったパターンというか。なので、思いっきり、自分が若気至りまくっていたあの頃をちょっと思い出しながら、選んでみたいと思います。

==

イエスマン “YES”は人生のパスワード

2008年公開
監督 : ペイトン・リード
==
ノリも付き合いも悪く、一人で気ままに過ごすことを優先してきた男が、あるきっかけで物事に前向きに変わるお話。すべてのきっかけは自分で作るものですよ、っていう物語。半ば極論ではあるのだけど、不確実性を完全に排除して、自分が嫌な思いをしたり後悔をすることから徹底的に遠ざかる主人公が変えたことはちょっとしたこと。自分の人生の目的を、コントローラブルであることと置くのか、もっと大きな楽しみや喜びのために置くのか、ここまで変わるのよっていう、力強い映画でした。まあ、ジムキャリーは根が超アグレッシブ人間に見えるので、どっちかっていうと、ややこしい人の演技をしていたのが素に戻った、みたいな展開ではあるけども。描写が他人事とは思えなさ過ぎてつらいw 個人的今年刺さった映画TOP3に入りますw 映画のみすぎには気を付けます。この映画で20歳の時の自分に感じてほしいことは「人のご厚意をもっと大切にしなさい」ですねw 誘ってくれる、っていうのはものすごーくありがたいことで、自分が人を誘うことが勇気が足りなくて苦手なタイプなのでw、翻って考えればすごいことをしてくれているはずなのに、「ほっとけ興味ないわ」って感じでしたね… もはや遠い目。死にたい。

==

(500)日のサマー

2010年公開
監督:マーク・ウェブ
===

運命の恋に憧れる男性と、運命を信じない女性の、500日間のお話。基本は男性目線で進んでいくんですが、切ないなあこれは…w 運命は、それを運命だと後からラベリングするものであり、その最中に運命だと思うものではないと。それが万が一、感じた運命どおり進んだとしても、それは、運命という名の偶然なのよ、って。結構、メッセージは深いと思います。監督のマーク・ウェブはPV出身で、この作品が長編映画初メガホン。一瞬一瞬の画の撮り方とか世界観の彩り方、映像構造がコンセプチュアルで、PVっぽい「一瞬のきらめき」みたいなのが、とても気持ちよく進んでいく、きれいな映画。しかし、悪女w トムにめっちゃ同情します…w この映画で20歳の時の自分に感じてほしいことは「女に幻想抱きすぎないこと」ですねw もうこれはノーコメントでw

==

フラガール

2006年公開
監督:李相日

閉山していく炭鉱城下町で、起死回生をかけてハワイアンセンターの設立に奔走する実話に基づくお話。涙涙。生きるのってつらいし、人と向き合うのってめんどくさいし、 それでも精一杯、全力で生きましょうよって。 ベタっちゃあベタなんだけどさ、良かった。途中のセリフ「今まで生きてきて一番、楽しかった」 で、もう号泣。出来そうもないことを信じる人の美しさと、そのために必要な「お互いを信じること」っていう、めっちゃくちゃ普遍的なテーマを、なんだか、わざとらしくなく、いや、まあわざとらしいんだけどw、なんか、ここまですがすがしく描いてくれて、なんかありがとう、っていうそんな映画ですw 蒼井優が、眩しい。松雪泰子が、どツンデレ。この映画で20歳の時の自分に感じてほしいことは「バカみたいに信じてやりきることの尊さを、バカにしないこと」かな。ニヒル決め込んで正しいっぽいふるまいをしたことで、最終的には全然ハッピーじゃないんだよね。この映画のすごいところは、そういう、イヤな奴とか、立ちはだかる人が、全然いない。みんな最後は信じている。なのに物語が成立している。そんなところも好きな理由です。李相日監督に最敬礼。

===

思い返せばあの時分の自分には、ある意味今よりも明確な行動指針があって、「暇さえあればキーボードを弾く」っていう、シンプルな毎日だったと思います。その道のことも考えてた時期もあったし、15分あればハノン裏裏クリックで30番まで1回弾けるなとか、そういう毎日。あれだけ一つのことだけを考え詰めて生活したことが人生の一時期だけでも持てたのは幸せなことだったのかもしれないとも思うし、実はそんなに後悔はしてないんです。もちろん、あの排他性や視野の狭さのまま人生を進めて、例えば今の年齢になってしまっていたら、大分いろいろまずかったと思うので、その過程においていろいろなインプットを受けて、なるようになって、今に至っているのかなあと思うと、実は、あんまり悪くなかったかなと思います。なので本音は「映画なんて見なくていいよ」って言ってあげたい気がするw ただ、もしあの頃の自分に足りないものを「いずれわかればいいよ」ということで薦めるとしたら、この3本になると思います。翻せば、あの頃の自分に最も欠けていたモノゴトが詰まっている3本だと思います。

こんなんで参考になったんだろうか?w Rくん…
ただ単に自分が若気の至りを公開しただけにならなきゃいいけどw

~~~~
「このテーマだったら俺ならこの3本だ!」という方のコメント、お待ちしてます。そして、バックナンバーはこちらにまとめています。

※映画レビューはFilmarksでやってるので是非フォローしてくださいまし。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

サポートありがとうございます! 今後の記事への要望や「こんなの書いて!」などあればコメント欄で教えていただけると幸いです!