没頭に承認はいらない。

図工が好きな子供だった。ざっくりした題材・テーマだけ与えられて後は何をしても自由で、だれに干渉されることもなく、「誰もやろうとしないだろうこんなものを創っちゃってみようか」とか「ここをこんな色で塗ってみようか」とか「あえてここにこんな材料をくっつけてみようか」とか、何しろ毎回没頭していた。成績はもちろんつくけど、全然気にしていなかったし、気にせずに没頭して自分の「やってみたい!」を爆発させた方が成績もよいのがもらえるっていうのを途中から経験則で学んだからなおのこと気にならなくなった。

創造するという意味では、ビジネスだってもっと楽しいはずなのに、何が違うんだろうかと考えると、「承認」が横たわるってことに尽きる。役員会議の承認とか、上司の承認とか、社会的評価による承認とかね。だって、空をあえて赤く塗ることに先生の承認が必要で、もう一度よく観察したいから写生会場に行くことに先生の承認が必要で、木に塗るニスに水彩絵の具を混ぜてみることに先生の承認が必要だったら、そんな図工、没頭なんかできるわけない。だから、ビジネスでも没頭してやれている人はきっと、この「承認」っていうものとの付き合い方が上手なわけで、単に夢追い人なだけではないということです。「承認プロセスをすっ飛ばしても許してもらうのが上手」な人もいれば、「承認ととらえずに、自分の創りたいことを成すための材料だととらえて引き入れるのが上手」とか、いろんな流派はあれどね。

いずれにしても、「承認」ありきになると、自分のやりたいよりも、その人のOKを優先してしまうわけで、その瞬間、没頭から醒めるわけで。そしてその「承認」に、本人も甘えるんですよね。そっちが目的になったほうが、自分の没頭を問われずに責任を果たした感を手に入れられるから。どうか、あの図工の時間の自分のモードを忘れずに、「承認」との距離感を意識していきたいと、新規事業案件を想う今日でした。

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吉田将英

プロデューサー / コンセプター。日々の気づきをメモしていければと思います。 いろんな物事や組織の間の「関係性のデザイン」を仕事にしてます。著書『仕事と人生がうまく回り出すアンテナ力』『若者離れ』#映画レビュー #人間観察 #考え方 #電通 #若者研究 #考好学

気づき帖2(160920~)

日々の生活の気づきの備忘録その2。
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