インドで入院

この2日間はアフマダーバードの病院に入院していた。明日で退院することになり、症状もだいぶ落ち着いたので、実のある情報かはわからないけれど、今後インドに行く誰かのために書いておく。
約10年前のインド旅行中には腸チフスになって2日入院したので、そのときのことも思い出しながら


入院の経緯

今から20日前くらいのリシケシにいた頃に喉が痛くなり始めた。寒かったのと、眠れない日が続いたりしたので、抵抗力が落ちてたのかもしれない。その頃よくTからもらいタバコをしていて、喉が痛いのはタバコのせいと思って気にしてなかったけど、なかなか治らず咳も出てきたので、1週間くらいしてから喉のためのシロップを道端の薬局で買った(このときジャイプールにいた)。
それでもよくならず咳が強くなって鼻水も出るようになったので、ウダイプルの薬局で咳の飲み薬を買い足した。薬局のおっちゃんは「これ飲んだら3日でよくなるから!」って自信満々だったけど3日たってもよくならず、アフマダーバードに着いた次の日(1週間前くらい)に町の小さな個人医院に行った。女医さんが3日分の抗生物質を出してくれた。飲み始めてから熱が出るようになったので、翌々日くらいにまた同じ医者に行った。すると更に強い抗生物質を出してくれた。けどそれが飲み終わってもよくならなかったので、町の病院に行った。そして血液検査したら、3日入院して点滴をすることになった。病名は上気道感染症。単なる風邪?かな。風邪をこじらせたみたい。

教訓

私が今思うのは、酷くなる前に薬局ですぐに飲み薬やシロップなど勧められるもの全て買って、炎症を最小にしたらよかったなと(私は自力で直そうとしてなかなか薬局に行かなかった)。
あと、この時期、会う日本人皆体調崩してる(うち2人は熱、1人は咳と下痢)と言ってたので、12~1月にインドのデリー以北を旅行する人は特に気をつけてもらいたい。ちなみに前回インドで入院したときは腸チフスが原因だったので、今回は旅行前に腸チフスと肝炎と何か(忘れるな)の予防接種は受けた。インドの長期旅行は病気になること前提で、予防接種や常備薬、旅行保険などの準備を重々した方がいいと思う。
また、抵抗力を落とさないために、少しでも体調が優れなかったら移動をやめてしっかり休むというのも重要だと思う。私は体調悪いのに移動し続けたから良くなかった。
医療機関でかかった治療費は、もちろん旅行保険で補償されるので、領収書をきちんともらっておく。

インドの病院職員

ドクターは英語が達者なのだけど、平日の昼間しかいない。看護士さんたちは皆、全くと言っていいほど英語が話せなかったので意思疎通に少し苦労した。10年前と違って今は翻訳アプリなどもあるので、本当に気になることなどはアプリを使って聞くこともできる。けど皆忙しそうなので、点滴で色々体に注入したり、薬を飲ませてもらっても「それは何のための薬?」とはいちいち聞けず、されるがままだった。
私が入院したのは二階建てで病床20くらいの町医者という感じの病院。たぶんアフマダーバード内にもっと外国人向けの大きな病院もあったのだろうけど、泊まっていたホステルのオーナーが連れてきてくれたのがここだった。

病院の夜

ベッド脇にナースコールがあるわけでもなく、職員が夜間に見当たらなかったのは結構不安だった。夜は誰も起きている人がいなく、受付の周りにベッドがあって寝ている人はいたが、子どもやお年寄りだったので職員とは思えない。どこかにはいたのだろう、と信じたい。日本の病院とはかけ離れた体制である。

病院の設備

私のベッドのある部屋は2人1部屋の部屋だった。入院患者用のベッド2つ、付き添い人用のベッド2つ、小さな棚が2つ置かれていた。廊下との間仕切りはカーテンのみの簡素な作り。同じ部屋に私の他にもう1人入院してる女性がいて、その人の付き添いの人もいた。
全体的に病院といっても特別清潔感はない。けどシーツは2日に1回交換してくれる。肺のレントゲンの機械などは見たことないくらい原始的だった。
笑ったのが、レントゲンの結果としてレントゲンシートそのものをくれたこと。荷物になるけど持ち帰って下敷きとかに使いたい。

シュール
隣の人にご飯もらった
カーテンの向こうが廊下

病院食は無かった

10年前の入院時も、今回も、日本の病院食のような病院側で作る食事というのは提供されなかった。今回は私は、泊まったホステルのオーナーが毎日届けてくれた。10年前はそういう人もいなかったので、病院の職員が自分の分と一緒に私の分の食事も外で買ってきて持ってきてくれた。
そんな感じで、お金を渡して食べ物やチャイなど買ってきてもらうことができる。

インドでの入院時、付き添い人がいることが当たり前?

誰かにちゃんと聞いてみたわけじゃないけど、私がここに入院するとき、連れてきてくれたホステルオーナーが「誰か付き添いに女性を連れてこようか?」と真面目な顔で言ってたから、インドでは入院時に付き添い人がずっといることが当たり前なのかもしれない。
病院食が無いし、ナースコールが無いし、頻繁に看護士さんが来てくれるということもないので、日本の病院より格段に付き添い人の必要性は高い。

皆フレンドリー、良くも悪くも

となりのベッドの女性は、食事のときに私にも勧めてくれたりととても親切だった。
その女性の旦那さんは日本人の知り合いがいるのだと話していた。で、突然誰かとビデオ通話を始めたと思ったら相手がその日本人。私は起き抜けのヨボヨボな姿で半強制的にビデオ通話に参加する事態となった。ま、いいんだけど。
その2時間後くらい、うとうととしているところに誰かと電話しながら男性の研修医が入ってきた。彼は電話をビデオ通話に切り替えると、相手と何やら話した後に突然こちらにカメラを向けてきた。私は寝ぼけながらも起き上がって髪を整えながら少しだけ会話した。研修医はまた電話に切り替えて何食わぬ顔で部屋から出て行った。
日本なら有り得ないことだけど、これぞインド。

なんか色々怖かったこと

・まず、注射器に少しくらい空気が入ってても気にせず注入されること。日本だとピューっと出してから打つのが普通なので驚いた。
・なかなか微熱が下がらない私に、例の研修医が「I don't like fever.」と呟きながら、いつもは1回注入してる熱を下げる薬(液体)を、3回も注入したこと。

私はインド旅行中は「死ななきゃいいや」という気持ちになってるからスルーしちゃうけど、人によっては我慢ならないだろうな、、


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