見出し画像

決意

前回のノートで少し触れましたが、この 1 年間で夫は様々な努力と新たなチャレンジをしてきました。その結果、フィジカル、メンタル、技術、様々な面でパワーアップしました。また勝ちにこだわる強いパッションを常にもっていて、ブレることなく一生懸命努力している姿を間近で見てきたので、世界選手権では良い結果が出ると確信していました。
試合結果は下記の通り。


【試合結果】
19 名がエントリーし、夫は 6m85 で 6位入賞となりました。
今大会では東京パラリンピックの内定となる 4 位以内に入ることを目標としてきたので、厳しい結果でした。


試合直後は、自分は明るくいなくちゃ!と思いポジティブなメッセージを夫に送り、その後電話で話した時は、悔しさは感じつつも前向きな様子だったのでポジティブなトーンで話しました。しかし、私は実際はめちゃくちゃ悔しい気持ちでいっぱいでした。本人は気持ちを切り替えようとしているのに私が悔しいことを伝えたらおかしいと思い、その時は言わなかったのですが、努力が報われない結果となり非常に悔しくて、悲しくて、辛かった。夫はこんなに真面目に努力をしてきているのに、なぜ結果に現れないんだろうと、何が足りないんだろうと、悶々と考えさせられました。

試合のコンディションが強い向かい風で夫のような軽い選手には厳しい状況でした。ただ、それにしても、昨年のアジア大会の記録以上は出るだろうと思っていたし、夫もそれなりの自信で挑んでいました。なのでとても悔しくて、私がもっと出来ることがあったんじゃないか、と思いを巡らせていました。

その時に、今までは夫の目標をサポートすることだけの表面的なサポートで自分の本気度が足りなかったのではないかと気づきました。「金メダルをとることを目標としている夫をサポートする」ことではなく「夫が金メダルをとること」を私の目標にするべきだったと痛感しました。
食事や栄養管理についてはそれなりに勉強をしてきたと思っていました。○○選手の食事メニューとか、流行りの食事法を真似るのではなく科学的な根拠に基づいた最新の栄養学をオンライン大学で受講したり本を読んだりして、健康的なライフスタイルをリードしてきたつもりでした。でもきっと甘かったんです。金メダルをとるためにはもっと真剣に勉強して、やるべき事はもっと多くありました。やる気や行動を強く影響する、自分の目標設定を明確にすることの重要性は社会人としての経験から理解していたはずでしたが、金メダルは夫の目標で、私の目標ではなかった。なので、私はやる気スイッチが完全に入っていなく、出来る限りの努力をしていなかったのだと思います。パートナーとして至らない点でした。

その後、夫がホテルに戻ってきてから少し話せる時間があったので、自分の気持ちと決意を伝えました。そしたら夫は、驚くほど冷静で次にやるべきことをクリアに色々と話してくれました。悔しむ時間ももったいないと感じさせられるほど、結果を受け入れて次のステップに進んでいました。試合の反省点や課題をどう戦略的に解決していけばいいか、自分に足りていないことは何なのか、答えがないものもまだありますが、色々と考えていました。(試合終了からまだ半日も経っていない頃です。)夫のストレートでブレない気持ちに感動した私は改めて一緒のゴールを目指したいと強く感じて「東京 2020で金をとる!」決意を一緒に固めました。

話している中で、私が出来ることも早速見えてきて、

「アレックスコーチのトレーニングをしっかり消化していかにリカバリーを早くして、またアレックスのトレーニングをいいコンディションで消化できるか」

→が大事だということを話してくれたので、これには食事や生活の面で私が出来る事がたくさんあると感じています。今まで以上の強い思いで夫に負けないパッションをもって一緒に努力をする気持ちでいっぱいです。

次の 1 年間で、挫折しそうになったとき、モチベーションが下がったとき、読み返せるよう自分に向けたメモとしてこのノートを書きました。また、必ず「金」をとるという決意表明でもあります。

次の内定選考は 2019/04/01 から 2020/04/01 までの世界ランキング 6 位以内をとることなので、それに向けて準備を進めていきます。

今回の悔しさをバネに私も再出発します!

最後まで読んでくださりありがとうございます! Thank you for reading!