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フランス生活の思い出 -最終-

皆さん、こんにちは。

ご存知の方が多いかと思いますが、フランスは現在2回目のロックダウン真っ只中、そして今年はなんと約半年近くロックダウンしていたのでした(3〜6月、10月〜1月)。パリのロックダウンが完全に開けるのは年明け1月中旬〜後半になるかと思います(状況によって変わる)。
1回目のロックダウンは3ヶ月間わたしも楽しみましたが、2回目のロックダウンはもううんざりしていました。全体的にもストレスフルな方が多かったみたいです。

何度も書いていますがコロナの収束後、ヨーロッパはコロナ以前の様にはすぐ戻らないと思っています。勿論日本もそうですが、日本とまた形が違うでしょう。EUは1年の半分近い長いロックダウンの影響(観光客の足止めもかなり大きい)により経済がだいぶ悪化しました。しかも経済の悪化がさらに目に見えて来るのは、ロックダウン明けから。国からの保証は出ていますが、全ての人に出ている訳ではないし、最低ラインだと思います。
他国のバーレスカー達は自分のブランド品販売に力を入れたり、オンラインレッスンで凌いだりしているのが垣間見れました。パリで家を持っていた方は売って地方に引っ越した方も結構いたみたいです。
来年は世界的に、さらに変化の年になるのではないでしょうか。

さてわたしはと言うと、フランス2回目のロックダウン前に日本からお仕事を頂き、微妙な時期だし断ろうかな…と思っていましたが、その後フランスがすぐにロックダウンし、ドイツ・イギリス・オーストリアも現在同じ様な状況になり、早めの帰国を決めました。

日本ではやる事もやりたい事も沢山あり、EUが不安定なのもあり、今回はしばらく日本に滞在しようと思っています。今の段階でお仕事もポツポツ頂いており、日本滞在は忙しくなりそうな良い予感しかありません。
止まっているのが苦手な性分なので、忙しくなるのは嬉しい限りです。

しばしのお別れヨーロッパ、そしてもう住む事はないフランス。

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フランス生活は楽しみましたが、全てにおいてスムーズに物事が進まず2年目からは大いにストレスを感じた時間でした(笑)。

歴史が残っている国は近代化する事が難しい、と聞いた事がありますが、まさしくその通り。携帯の解約からパスワードの発行までほとんどが書類なのです(オンラインで完結する事もあるけど少ない)。まず時間がかかり、1日の半分が手続きなどで時間を取られたり、届いたパスワードを入れてもエラーが出るなど、シンプルに進むはずの事が進まない(笑)。オンラインが上手く機能してないんですよね。全てが解決するのに2〜3日かかるのは普通で、何ヶ月もかかる場合がザラにあります。
問い合わせを入れても返事が来なかったり遅かったり、来ても回答になっていない、など何を取っても時間がかかり、それに加えて問題にぶつかる度に戦わなくてはいけないんですね。結構エネルギーを消耗します。

去年はストライキが続き(長かった…)、電車が使えずバスが来なくて歩いて帰った、バスに乗ってたら途中で降ろされた、なんて事も何度も経験し、ドイツへ引っ越すと決めた時は友人から「フランスで生活出来たなら何処の国に住んでもやっていけるよ」など言われる程(笑)。住めば住むほどメンタルが強くなるフランス。

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パリの建築物は圧倒的に美しく、美術館の多さと圧倒的な存在感が特徴的でした。年に数回あるファッションウィークなどの展示会なども、ここでやってるの?と言う佇まい(写真は美術館)。

でも。
道端(メトロもですが)は本当〜に汚いんです、パリ(笑)。
上を見れば素敵ですが、下は見ない事を強くオススメします。

とは言え2年間の学生生活も楽しみ、愛情のなかったフランス語も片言ですが生活上では意思の疎通が困らない程度まで話せる様になりました。フランス語話せます!とは言いがたいレベルですが、やんわり3ヶ国語が話せる様になったのは自分的にとても嬉しい成果。

語学の他にも実に沢山の事を学び、フランス語も勿論ですが英語とも日々格闘し、フランスにいた期間は毎日頭と神経をフル使用していた気がします。

神経を使っていたのは、パリの治安があまり良くないから。

メトロ(地下鉄)に乗る時や道を歩く時は常に周囲に誰がいるか気を張っていました。人がいればスリに気をつけ、人気がなければ人気のある場所まで急ぎ(人気がないとさらに危ない)、ポケットには撃退スプレーを入れて歩いていました。他国に行った時の方が断然気が楽でしたね(笑)。

現在コロナの影響でパリの治安はもう少し悪化しており、しばらくはこの状態が続くかと思います。

今後パリに行かれる方は、どうぞお気をつけて下さいね。デモがある日は危険性が高くなり、交通がストップする事が多いので外出を控えるか、遠出をしない方が賢明でしょう。
観光で行く分には十分楽しいかと思いますヨ。

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たった2年位でも、パリのあちこちでも踊る事が出来ました。これは嬉しかったですね。もっと踊りたかったけど、時間が足りないのと3年目はコロナで全滅(笑)。

個人的に好きだったのはセーヌ川のほとりにある船のイベント会場、かの有名なムーランルージュがある近くの劇場、そしてフランス人なら知らない人はいない老舗ブラッセリーLa Coupole(若い人は知らないかも)。

船の会場はパリバーレスクフェスティバルのゲストで出演させて頂きました。フランスの記事をマガジンにまとめましたので、お時間のある方はご覧になってみて下さいね。

フランスの日常でいいなぁと思ったのは、見知らぬ人がすれ違い際に気軽に褒めてくれたり挨拶してきたりするんですよね。フランス人は基本、ラテン気質。ナンパではないし(ナンパもあるけど)、マダムもムッシューも気軽に声をかけてくるんです。
あらあなた素敵ね! と言われれば、わたしはいつもあなたも素敵ですよ!と返していました。褒められて嫌な気分になる人はいません。
これはシンプルに嬉しいし楽しいですよね。
わたしも人を褒めるのは好きな方ですが、フランス人の気軽さはとても勉強になりました。

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なんでフランスなの? と言うのも何度も書いていますが、初めてパリに来た時はパフォーマンスのお仕事で来たんですよね。

大好きなドイツに行こうか、それともパリに住んでみるか考えてパリに住んでみました。合わなかったら引っ越せばいいかと思っていましたが、まさにその通りになりました。いやはや、実に風来坊体質(笑)。

ドイツは腰を降ろして完全に移住の方向で生活をしようと思っているので、もう引っ越す事はないと思います……多分。

フランスは住んだお陰で出来た人のご縁と仕事のコネも多く、パリには仕事でまた戻って来るでしょう。たまに来る方が楽しめそう(笑)。

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フランスに来た最初の年の冬支度。派手にならない様に気をつけていました(危ないから)。

現在Netflixにて「エミリーパリへ行く」と言うドラマがやっているのですが、パリの様子がありありとわかるドラマだと思います。少し過剰演出ではありますが、わたしはあるあるある!と住んでる目線で面白かったです。

さて。

そんなこんなで日本へ旅立ちます。
Merci à la France🇫🇷

あちこちで皆さんにお会い出来るのを、そして新しいご縁を楽しみに💋


また近々お会いしましょう🌹

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