見出し画像

アサシンまいりのニューヨーク記②

3年越しに②を書く気が起きました!!!!
記憶力には自信があるので大丈夫!

こんにちは、アサシンまいりです。

レポが意外と需要があったようで嬉しいです。海外のハードルを下げるべく交通手段や買い物のやり取りにも言及していこうかなと思います。

それでは前回に引き続きニューヨーク旅行のレポを書いていきたいと思います。

ホテルの外の景色を撮る相棒
朝の光がいい感じ

⭐️3日目

この日の予定はメトロポリタン美術館とロックフェラーセンター展望台!

メトロポリタン美術館は朝9時開館。
例の如く時差ボケで朝4時ごろに起床したので、ゴロゴロとTwitterを観ながら、朝食の時間を待った。


ホテルを出てすぐ、交差点の斜め向かいの店の文字がなんとなしに目に入った。「Weed  Shop」緑のポップな字体が並ぶが……ウィードショップ??ンン?!大麻ショップだ!?
3日目にしてやっと気付いたがホテルの斜め前に大麻ショップがあった。
自分でもウィード(雑草=大麻のスラング)なんて日本じゃまず聞かない物騒な単語をどこで覚えたのだったか……、娯楽用のマリファナが2019年4月からニューヨーク州でも合法化したらしく、路上で吸っている人間を目にすることもある。

遠くから店内を覗くと、緑赤黄のグラデーションカラーに髪を染めた店員が見えた。ヘアカラーでマリファナ愛を主張する高度な大麻オタクだ。
無縁の世界だ……と思いつつその場を離れた。もうすでに、大麻ワールドに足を踏み入れていたとは知らずに……。


本日は地下鉄に加えてバス移動が🚌!

Nyは、綺麗に縦と横に道路が走っていて、縦移動はメトロ、横はバス路線が走っている事が多い。(縦の糸はメトロ〜横の糸は市バス〜〜)(?)

なので我々のホテルがあるミッドタウンから上のほう、アップタウンにメトロで移動!

画像1
緑の部分はセントラルパーク


メトロを降りたらそこから横にバスで移動!地図上をカクカクと動くぞ。

バスも乗り放題メトロカードが使えるのである!めちゃ便利🚌。
前のドアから乗車して、機械にメトロカードをぶっ刺したらオッケー。降りる時は特に何もしないで大丈夫。

バスも10分ごとぐらいに来るので慌てる必要はないし、時刻表が読めなくても問題無い。

移動手段の調べ方は全てGoogleマップ。
現在地から行きたいところを入力するだけ。バス・メトロ問わず何ルートか出してくれるし、メトロの入り口を的確に教えてくれる。(駅名を見てあれだ!と思って入ると、下りと上りで違う入り口だった……という事が多い。確認必須)
Googleマップさえあれば生きていける。次に来る移動中のバスの現在地まで教えてくれる。もう他になにも要らねえよ。

メトロの改札で、カードのスライドに失敗し続けてうなだれる彼氏とそれを慰める彼女、という観光者カップルを見た。地元のワル、という感じの男性2人が改札をジャンプで飛び越えて無賃乗車するのも見た。明かにラリった男性が落ち着きなくダンス💃していて、線路に落ちないかヒヤヒヤしたり、メトロではいろんな風景が観れる。

画像2
朝8時にこのテンション

長年の夢を叶え、着く前から大はしゃぎするアサシン。アップタウンは高級住宅街が多い。

画像14
もちろん大麻ショップなんてものも無い。

さておき……メトロポリタン美術館に到着!!!ヤッターーーー🙌🙌🙌

メトロポリタン美術館、まず存在を知らない人も多いのではないかと思う。
ルーブル美術館や大英博物館と並び、世界三大美術館に数えられることも。みんな大好き、スターが着飾るメットガラは実はここでやっている。メトロポリタンの略称はMET。

絵画・彫刻・写真・工芸品ほか家具・楽器・装飾品など300万点の美術品を所蔵。全館を一日で巡るのは難しいほどの規模を誇る、世界最大級の美術館のひとつとなっている(Wikipediaより引用)

まだ中学生だった時に常設展の写真を見てからというものの、「行きたいな〜アメリカは難しいな〜死ぬまでに行けるかな〜」など考えていたが、
普通〜〜に来ちゃったな。

画像3
己の成長を感じる。

ネットで予約して、バウチャーを印刷して持ってきた。カウンターでチケットに引き換えてもらう。

室内は暖かいのでダウンジャケットもマフラーも邪魔だね、と相棒に話してクロークに預ける。ここのクロークは無料だが、前の人がチップを払っていたので1ドルを渡しておいた。ものすごいいい笑顔でthank you!と言われるので損した気持ちにはならない。むしろこちらが感謝する側だ。

さてついに入場……エジプト古代芸術の間から回っていく。

画像15
画像16

スッッッッッゲ……
ゲーム「アサシンクリード オリジンズ」で散々古代エジプトの地を観ていたけれど、実物の迫力とその収蔵数にひたすらビビる。

画像17

カノプス壺だァーーー!!!!
(ミイラ作りの過程で取り除いた臓器を納めるための壺)

あっこれ全部見てたらエジプトだけで数時間潰すわ!?

焦った我々は心を無にして突き進んでいく。進めど進めどエジプトの間が終わらない。広すぎる。

画像18

アッ広い空間に出た!と思っ

画像19


マジ????
神殿を丸ごと室内にブチ込んでるなんて聞いてない。

(この空間、じつは映画オーシャンズ8で晩餐会が開かれてた場所だと後で知った)

もはやじっくり観るという行為が時間を圧迫していくため、観たという事実を残すため写真をひたすら撮ることに専念する。

画像20

部屋の様子が変わった。おそらくエジプトから脱出したと思われる。地図を確認すると「アメリカ美術」の間に入ったらしい。貴族が住んでそうな煌びやかな部屋が並ぶ。スゲ〜(小並感)

画像21

いかにも貴族だが、アメリカに移民してきた貴族なのでヨーロッパの屋敷とはまた雰囲気が違うなと感じた。なんというか、新しいのだ。近世たまらんね。

画像22

なかなかお目にかかれない豪華家具に発狂する。

個人的な話だけど、子供の頃から神戸異人館や迎賓館や岩崎弥太郎邸に行ったり、洋風の館が本当に好きなので、だんだんキャパオーバーを起こし涙目になった。

ここで異変に気づく、先ほどから並ぶこの部屋たち……まさか屋敷の間取りをそのまま再現している??だとしたらなんて粋な配置なのだろうか!
貴族屋敷の廊下を進むと大広間にたどり着き……おや屋敷の出口か、広い空間に出て自分たちが出てきた場所を振り返ると。

画像23


屋敷が埋め込まれてる。

我々の感覚で言う「貴族の豪邸」が一つの美術品として美術館の壁に埋め込まれている。そんなことある???

ここで世界規模の美術館の恐ろしさに気づき始めた我々である。

スゲ〜高価なんじゃないかという彫刻美術品が階段横にポーンと置いてあったりして、もう美術品価格崩壊を起こしている。なんだここは?

我々は怖くなって屋敷の内部に戻り、二階を確かめに行くことにした。
これが原因で廃人になるとも知らずに……。
二階に上がると、どうやらここは貴族部屋の再現があるわけでは無いようだ。ホッとしたのも束の間……

ん?


画像6


ガラスケースの中に無数のアンティーク家具が詰め込まれている。

1個あればじっくり見入ってしまうような大きなノッポの古時計が、無数に詰め込まれている。


画像4

しかもこのガラスケースの列……30列ぐらいある!!!!!

アンティークのIKEAみたいになってるうううう!!!!!


画像5

もはや写真に収めることも不可能な量なので、内部を歩き回る動画だけ撮っておいた。かなしい。こんなに大好きなアンティーク家具が沢山あるのに、無力さを覚えた。だって量が多すぎる。椅子だけで100個ぐらいある。

キャパオーバーを起こした私たちは奥まった場所にベンチを見つけ、ひっそりと休憩した。その間「ここに住む」「メトロポリタンになった」とブツブツ言うことしか出来なかった。


大きな喜びと無力感を残してアメリカゾーンを去った私たちは、このままでは展望台のサンセットに間に合わなくなると焦り、観るものを絞る事にした。ここからは早歩きだ。

画像9
画像7


画像8

武器・甲冑ゾーン(オタクが発狂するアンティーク銃とアンティーク武器)

画像10

中世美術のゾーン(中世なので基本全ての美術品が宗教関係だ)

画像11
ゆるい造形のライオン
画像12
入り口から覗いただけの中世彫刻ゾーン
画像13
二階から覗いただけの彫刻ゾーン。たぶんロダンの作品もあった。
画像24
近代絵画ゾーン
画像25
画像26

ゴッホ、ルノワール、モネ、ルソー、セザンヌ、クリムト、etc  
SSR大放出か?


期間限定でオランダ絵画をピックアップしたコーナーがあった

画像27

フェルメールもそこに  もうSSSRじゃん

その他 変なものピックアップ↓

何を思って描いたんだろうか 死んだ魚を
「無限嘔吐から解放され、今は展示されています」
フェチだ!と思ったけど、赤子の手があるってことは……
牛🐂275頭分の価値そす!?
ドータクン
千年パズル(鍵付き)


それにしても歩きすぎて足が痛い。しかし館内の2分の1も観ていない現実に気が遠くなる。諦めも重要だ。

焦って買い物はしたくない、という結論に至り、ミュージアムショップに向かった。

NYに来た目的のひとつ、……カバのウィリアムを手に入れる!
カバのウィリアム🦛は古代エジプト人が、副葬品としてつくった置物のひとつだ。メトロポリタン美術館にいるカバはいつからかウィリアムと名前がつけられ、公式にもウィリアムとされたようだ。青いカバは実はルーブル美術館にもいる。どっちもかわいい。

カバのウィリアム


met公式サイトhttps://www.metmuseum.org/ja/art/collection/search/544227

グッズの展開がすごい。ショップの中でウィリアムだけの棚が出来上がっていた。ウッキウキで大きいぬいを2匹手に取り、ポストカードとピンズも購入。

兄へのお土産にもう1匹

metのショップ、何より売っているアートブック、写真集の量がすごい。まるで本屋のようだ。ネットで高い洋書を買ういつものハードルを考えれば、現地の値段で、かつ中身を確認して買えることがどんなに嬉しいか!思わず店内を10周ぐらいした。

アレもこれもとカゴに突っ込み、レジに向かうと78ドル💵(当時7900円)
ワハハ……と思いながら恐る恐る50ドル札+10ドル札3枚を手渡す。

やたら「アメリカはクレカ社会」「現金は必要ない」「50ドル、100ドルなどの高額なお札は嫌がられる」とネットやガイド本で読んだので心配していたのだが、全然大丈夫だった。こういう観光者の多い施設では問題無いようだ。高額な札を持て余していたため胸を撫で下ろす。その他飲食店も小さいお店も現金で全然大丈夫。とはいえあまり大きいお釣りが出ないようにはした方がいい、そこは日本と同じかな。

買い物を終え、心残りしかないまま泣く泣く美術館を後にすると、

みんな傘さしてないけど目に雪入る

外は雪が!結構な勢いで降っている、心なしかそこまで寒くはなく、イヤマフも手袋も外してしまった。風がないので実際のところ寒くはなかったようだ。

バスに乗ってミッドタウンに戻る。

次の目的地であるロックフェラー展望台を目指す。

NYには有名な展望台がふたつあり、ひとつはよく見るエンパイアステートビル、もうひとつはロックフェラーセンターだ。

高さも入場料もあまり差はなく……強いていうならエンパイアステートビルの方が有名だが、ロックフェラー展望台を選んだ。
なぜなら………エンパイアステートビルに登ると、エンパイアステートビルが観れないのである!(レモン1個分のビタミンはレモン1個分)

という訳でロックフェラービルを目指す。こちらも日本の旅行代理店のサイトで予約済みだ。人気のサンセットタイムの時間指定予約をしていたため、遅れないように早足でカウンターに向かう。
バウチャーをカウンターのレベル・ウィルソン似の女性に渡すと、なにか難しい顔で「can’t  see anything !」と言うではないか。そう、雪で何も見えないからやめとけ、と言うのだ。
マジか……時間指定で予約するんじゃなかった……と絶望しかけたものの、「別の日にしとく?」とアッサリ言われたので「明日の同じ時間でもいい?」と聞くとアッサリ翌日の同じ時間帯のチケットを出してくれた。柔軟すぎて感謝しかない。止めてくれてありがとう……。ホッとしながらビルを後にした。

ロックフェラーセンター前のアイスリンク。滑りたかったけど捻挫したらヤバいのでやめた

予定がなくなってしまったため、相棒たっての希望で、ロックフェラーセンターの近くでたまたま発見した任天堂ショップに行く事に。

この頃はソードシールドだった

ぜんぶ英語表記だ〜ポケモンの名前も違う!日本のポケセンとの違いを感じつつ、ぐるりと店内を一周した。ゼルダの人気がすごい。


ガラスケースの中には、爆撃を受けても壊れなかったゲームボーイが、電源に接続され永久に稼働させられていた。

満足したのでまた外へ。
近くにはレゴショップもあった。

デス・スターとスターデストロイヤー

時刻は夕方4時。死ぬほど歩き回った挙句、朝から何も口にしていないので、食事を取れる場所を探す。Googleマップで近くにマクドナルドを発見したので、雪から逃げるように入店。

店内は空いていて静かだった。
疲労で何も考えられず、チーズバーガーと何故かチョコレートサンデーを注文した。

チョコソースの量が異常

ソファに沈み込みながら慣れ親しんだ味のチーズバーガーを食べる。実を言うとかなり具合が悪かった。今になって思うのは、長年の夢を最高の形で叶えた為にはしゃぎすぎた、そして凄まじい情報量を全身にブチ込んだために本当にキャパオーバーになったのだと思う。クソ寒いのにアイスクリームを欲するぐらいには脳が疲労していた。

展望台が明日になってしまった……とぐったりしながらも「じゃあ明日の行く予定だった図書館に今から行っちまおう」ということで落ち着いた。

NYパブリックライブラリーに向かう。

雪ィ
暗くなってきた

まさか、雪の降る日にNY市立図書館に来てしまうなんて、一体なんの因果なのだろうか。(バナナフィッシュを読んだ人ならわかるよね)

映画ジョン・ウィックパラベラムで、ジョン・ウィックが本で人を殺したり、映画セックスアンドザシティでキャリーが結婚式を挙げようとした場所でもある。

図書館というか、城みたいだな!

シンボルのライオンには雪が積もっている。

NY私立図書館のお目当てはもちろん大ホール。
左右に天井画が広がる大部屋は、向かって左側の入り口付近までは一般来場者の写真撮影が可能になっている。(図書館は基本NY市民しか利用できない)

エントランスから階段を登って……
壮大な天井画に息を飲む。教会のようだ。

アッシュ……アッシュ……ああアッシュ……
イノセントな感情に包まれながらホールを後にした。全人類バナナフィッシュを読め。

ホグワーツみたい
洋書ってなんでこんな可愛いんだ

図書館内のショップは文房具類が豊富!どれもこれもコケティッシュでかわいい。レトロな雰囲気のポストカードを購入。

ウィリアムと一緒に


真っ白だった街が薄暗くなったあたりで、図書館も閉館になる。雪の中、先ほど降りたバス停でまたバスを待つ。
もう寒くて疲れて眠くて限界だった。
ホテルに着いてからの記憶がほとんどなく、ベッドに倒れ込んでそのまま寝たっぽい。夜6時ぐらいだったはず。
夜中にふと目が覚めて、隣を見たら相棒がiPadで新刊の原稿をやっていた。コイツ、いかれてる……。

なんというか今になって思うのは、時間の配分が雑すぎるので、ことごとく食事のタイミングを逃している。この日も夕食を取らずにホテルに戻った。
夜中に起きて菓子などを貪りつつ朝食を待つのがルーティンになっている。やはり異国の地でそれなりのお店で食事を取るのはハードルが高いなと実感した。

それにしてもメトロポリタン美術館は楽しかった!ぜひまた行きたいものだ。はっきり言ってルーヴル美術館の比じゃないぐらいには楽しい。
ただ美術品が並べられているのではなく、時代や背景を想像させてくれる、部屋によって全く違う世界を見せてくれる素敵な美術館だった。
皆さんもNYに行く機会があったらぜひぜひ

2日目おわり🐂


次回第三弾!

5泊7日(聞き慣れない単語)の4日目に突入!
NY自然史博物館で出会った変ないきものたちを紹介するぜ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?