名古屋市市政資料館に行ってみたら少し名古屋の未来が心配になってきた〔#196〕
皆さん、こんにちは!旅が大好きなMAIGO @maigo_travel です!
名古屋市市政資料館に行ってきました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/52-7-4-0-0-0-0-0-0-0.html
名古屋市市政資料館
1922年(大正11年)裁判所として建てられたものを現在は資料館として活用しています。すごく立派な建物で重要文化財に指定されているそうです。富国強兵の時代は権威付けのために立派な建物を建てていったのでしょう。
外観
入口
地方裁判所として建てられたのに、こんなに立派な建物とはすごいです。
旧裁判所なので拘置所も当時のまま残されていました。
廊下も豪華です。
2005年に行われた愛・地球博の紹介。
有名人のサイン色紙
20年ぐらい更新されていなさそうな説明の数々
模型が沢山ありました。
裁判所だったときの様子が再現されています。
名古屋の未来が・・・
この資料館を見ているうちに名古屋の未来が心配になってきました。
これは日本の人口減少のニュースです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190710/k10011988971000.html
下の方の市町村別の減少順位では1位が北九州市、2位が神戸市です。
北九州は鉄鋼で発展したのに製鉄所が縮小され続けた結果、神戸市は国際貿易港としての競争力を失った結果、多数の人口が流出しています。いずれも1つの強みに依存した結果だからでしょう。
大阪でも繊維産業や家電産業が競争力を失い、それに伴って商社や金融も東京に流出して街の活力がどんどん低下していきました。
近年ようやく、サービス産業への転換を図り、多くの外国人の観光客やビジネスパーソンが来るようになって街に賑わいが出てきて、都市の魅力の低下が止まってきています。それでも低下が止まっただけで、まだまだ横ばいぐらいの感じです。
名古屋は基本的に住んでいる人のことを優先して、外から来た人のことを、あまり考えていない街づくりになっているように感じます。
やっぱり外からくる観光客が多い京都とか沖縄は博物館や資料館もレベルが高いです。
東京はもともと外から来た人のことを良く考えた街の構造になっています。駅とかでも迷うことがほとんどないです。
大阪もようやく外から来る人のことを考えた街に変わりつつあります。大阪にも名古屋市市政資料館に似た博物館が大阪城天守閣の前にありましたが、閑古鳥が鳴いて閉鎖されました。そこが最近、「ミライザ大阪城」https://www.miraiza.jp となって賑わっています。
結局、外から人を受け入れる土壌を持つ都市が、これからの人口減少の時代の都市間競争で生き残っていくのでしょう。
自動車産業の強みで繁栄をしている名古屋市は、AIやロボットの技術革新で、製造技術が簡単に再現できるようになって競争力を失ってしまった時、どういう街づくりをしていくのでしょうか。一つの強みに依存した街の行く末が少し心配になりました。
★今日の学び★
*権威付けのために立派な建物を建てていた
*一つの強みに依存した街の行く末が少し心配になった
訪問日 2019年1月
施設名 名古屋市市政資料館
〒461-0011 愛知県名古屋市東区白壁1丁目3Google マップ
入場料 無料