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【今回の情報】

S情報

・A氏「どうしてもギャンブルがやめられない。借金が増える一方で、このままではまた家族に迷惑をかけてしまう。うつ病の症状も酷くなってきた。」
・妻「夫のギャンブル依存とうつ病が深刻になってきている。子供たちのことも心配だ。適切な治療を受けさせたい。」
・父「息子の様子がおかしいと思っていたら、ギャンブル依存とうつ病だと分かった。専門的な助けが必要だと思う。」

O情報

氏名：A氏
性別：男性
年齢：34歳
身長：178cm
体重：
・入院前：68kg
・現在：65kg
家族構成：妻（33歳）、長男（7歳）、長女（4歳）の4人家族。
職業：会社員（事務職）だったが、現在は休職中。
性格：真面目で責任感が強いが、ストレスを溜め込みやすい。

飲酒：
・入院前：ギャンブルで借金が増えるとストレス発散のために多量に飲酒することがあった。
・現在：病院では飲酒していない。
喫煙：喫煙歴なし。
趣味：以前はスポーツ観戦が好きだったが、最近はギャンブルに没頭している。

食事：
・入院前：うつ病の影響で食欲が低下し、一日一食しか食べない日もあった。
・現在：病院の食事は7割程度摂取している。
水分：
・入院前：あまり水分を摂らない日が多かった。
・現在：病院では一日1000ml程度摂取している。
嚥下力：問題なし。

認知機能：特に問題は見られない。

睡眠：
・入院前：ギャンブルに没頭するあまり、寝不足の日が多かった。うつ病による不眠症状もあった。
・現在：睡眠薬を服用し、一日6時間程度眠れている。

服薬状況：
・入院前：うつ病の治療のため、抗うつ薬を処方されていたが、自己中断していた。
・現在：医師の指示通りに服薬しているが、ナースセールで管理してもらっている。

コミュニケーション：うつ病の影響もあり、あまり積極的に他者とコミュニケーションをとろうとしない。

排尿・排泄：
・入院前：特に問題なし。
・現在：特に問題なし。

歩行・移乗・入浴・着脱：
・入院前：自立して行えていた。
・現在：うつ病による意欲低下があるものの、自立して行えている。

アレルギー：特になし。
信仰：特になし。

入院経緯：ギャンブル依存症とうつ病が悪化し、自宅での生活が困難になったため、家族の勧めで入院治療を開始した。

治療経過：
・入院1週目：うつ病に対する薬物療法を開始。ギャンブル依存症についてのプログラムにも参加。
・入院2週目：個人精神療法を開始。うつ病の症状は徐々に改善傾向。
・入院3週目：ギャンブル依存症に対する集団療法に参加。借金の返済計画についても相談。
・入院4週目：家族との面会を実施。退院後の生活についての話し合いを行う。

バイタルサイン：
・入院時：体温36.4°C、脈拍76回/分、血圧118/72mmHg、SpO2 97%
・入院中：体温36.8°C、脈拍82回/分、血圧122/78mmHg、SpO2 98%
・現在：体温36.5°C、脈拍78回/分、血圧120/74mmHg、SpO2 99%

内服薬：
・セルトラリン 100mg 1日1回朝食後
・ミルタザピン 15mg 1日1回就寝前
・エチゾラム 1mg 1日3回毎食後
・ゾルピデム 10mg 1日1回就寝前

採血データ：
・総蛋白 6.8g/dL
・アルブミン 3.9g/dL
・BUN 14mg/dL
・GFR 85mL/min
・K 3.8mEq/L
・Na 142mEq/L
・Hb 12.6g/dL
・WBC 4200/μL
・AST 32U/L
・ALT 25U/L
・γ-GTP 28U/L
・CRP 0.2mg/dL
・TG 120mg/dL
・HDL-C 52mg/dL
・LDL-C 98mg/dL
・HbA1c 5.2%
・TSH 1.8μIU/mL
・コルチゾール 10μg/dL

【アセスメント】

1.健康知覚－健康管理

〇健康状態、受診行動、疾患や治療への理解、運動習慣、服薬状況、身長、体重、BMI、飲酒、喫煙の有無、既往歴

1.健康知覚－健康管理

疾患の簡単な説明：
A氏はうつ病とギャンブル依存症を抱えている。うつ病は気分の落ち込み、興味や喜びの減退、睡眠障害などの症状を特徴とする精神疾患である。ギャンブル依存症は、ギャンブルへの過剰な没頭とコントロールの困難さを主症状とする行動嗜癖である。

健康状態：
A氏の健康状態は、うつ病とギャンブル依存症により大きく損なわれている。うつ病による食欲低下と不眠、ギャンブル依存症による生活リズムの乱れが見られる。自宅での生活が困難になったため、入院治療を開始した。

受診行動、疾患や治療への理解、服薬状況：
A氏は当初、うつ病の治療のために抗うつ薬を処方されていたが、自己中断していた。入院後は医師の指示通りに服薬しているが、ナースセールでの管理が必要である。疾患や治療への理解については情報が不足しているため、さらなる情報収集が求められる。

身長、体重、BMI、運動習慣：
身長は178cm、入院前の体重は68kgだったが、現在は65kgまで減少している。BMIは入院前が21.5、現在が20.5であり、標準範囲内ではあるが、うつ病による食欲低下の影響が考えられる。運動習慣については情報が不足しているため、アセスメントが必要である。

呼吸に関するアレルギー、飲酒、喫煙の有無：
呼吸に関するアレルギーや喫煙歴はない。飲酒については、入院前はギャンブルで借金が増えるとストレス発散のために多量に飲酒することがあったが、現在は病院では飲酒していない。

既往歴：
既往歴については情報が不足しているため、情報収集が必要である。

看護の課題：
A氏の健康知覚と健康管理には、うつ病とギャンブル依存症が大きく影響している。治療への理解を深め、服薬アドヒアランスを向上させることが重要である。また、適切な食事摂取と運動習慣の確立、ストレスマネジメントについても支援が必要である。加齢に伴う身体的・精神的変化にも留意し、個別性を重視した看護介入が求められる。