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息子、ロンドンで保育園スタート

仮住まいの近くで子供を預かってくれる保育園を探したら、手広くやっているフランチャイズの保育園が見つかり、ロンドン生活2週目にして、週3日お願いできる手はずが整った。

早速次の日から、3回に分けて慣らし保育をスタート。初の英語環境でも、何の問題もなく遊びに溶け込んでいく息子。相変わらずたくましい。

こちらの保育園の形態は本当にさまざまですが、自分達の今までの経験を元に日本の保育園と比べて思ったことを書いてみます。

登園・降園

ビジネス色が強い(フランチャイズ系の)こちらの保育園は、午前・午後両方の契約であれば朝7:30〜夜7:00まで、いつでも登園・降園可能。保護者の都合のいいように、ということのよう。

逆にこだわりのある保育園や公立系の保育園だと、登園・降園時間がはっきり決まっていて、その時間までに行って、並んで受け入れを待つ、という光景も見られます。

遊び場

日本のように毎日外の公園に行く、ということはあまりなさそう。どちらかというと、小さくても自前の園庭があって、ゲートに囲まれた安心できる空間の中で過ごすことが多い印象。

時々、近所の図書館まで行くというのがよくあるお散歩ルートのよう。それでも、定期的にやっているわけでもなさそう。

ごはん

朝食・昼食・夕食、さらに午前・午後の補食を提供するところが多い。週3日通ったこちらの保育園だと、7:30〜9:00までに行けば朝ごはんを食べさせてくれるとのこと。そして、10時頃にフルーツと牛乳等の補食を出すところが圧倒的に多い。18:00までだと夕食を出すところもある。見学に行ったある園では、18:00のお迎え時にパックした夕食を渡す、と書いてあった。帰宅後はお風呂に入ってすぐ寝られるように、という配慮のよう。

うちの息子はどうも10時の補食にフルーツを食べまくっているようだ。まあ、好きなだけ食べてくれ。

料金

料金は高い。公立の保育園(小学校に付属?)は無料だけど、それ以外の保育オプションを利用している人も多い。諸々入れて、週5日フルで預けたら、毎月約£2000(約28万円)かかるイメージ。うちの場合、週3日、午前・午後の契約、初期費用込み、3週間分で14万円払いました。高っ!

保育スタイル

基本的にChild-ledとよく言う。子供主体。皆で一緒に踊りましょう・歌いましょう、という時間もあるし、先生を中心に、皆で絵を描いたりしていることもあるけど、その輪に参加しない子供がいても、OK。無理やり参加させたりはしない。基本自由。

早期教育には日本と同じくらいの熱意を感じる。早いうちからアルファベットを教えたりとか、他の言語を教えたりとか。フランス語や中国語、スペイン語の時間があるとかいう園もある。あえてその言語で話しかけるスタッフがいたりとか。いろんなバックグラウンドの子供が来るので、その国の衣装を着た子供の写真が貼ってあったり、いろんな言語であいさつが書いてあったりする。

病児の扱い

38℃を超えたら連絡します、というところが多かった。日本は37.5℃を超えたら即お迎え、だけど、ここでは、(事前に許可してあり、当日の電話確認でOKすれば)解熱剤を与えて様子を見てくれる。基本的にどこの園でも、Calpolという解熱剤とアレルギーを抑える薬が常備してあって、契約時にその薬を使うことを希望するかしないかの署名をする。

下痢や嘔吐のときはさすがに2日は様子を見てね、という感じだったけど、それ以外の風邪等による熱には、日本ほどうるさくはない印象。

持ち物

特に細かく毎日持ってくるものや持ち帰るものは決まっていない。替えの洋服を一揃えバックパックに入れておいてね、という程度。オムツの子は替えのオムツとおしりふきも入れておく感じ。オムツは保育園側で用意してくれることも。

もし替えが無かったりしても、保育園の予備の服を着せてくれたりして、特に問題ない。汚れのもの用のビニール袋を用意してくださいとか、全部に名前を書いてくださいとか、そんな細かいルールもなく、もちろん名前はあったほうがいいけれど強制されたり先生に何度も注意されたりすることもない。

保育園と保護者の関係

こう考えると日本の保育園では、親が先生に注意されるとか怒られるというパターンが多い感じで、大人になっても先生と生徒の主従関係が抜けられないのかもしれない、と思う。逆に、お客様としてのモンスターペアレントとスタッフの間の主従関係でスタッフ側がビクビクしているパターンもしれないが、うちの場合は確実に、親としてやるべきことができていない(と保育園側が考えている)ことについて事細かく注意されていた気がする。

基本的に、この国ではどこへいっても、どんな立場でも対等に話ができる。これは私が人間として大切にしたいと思う要素のひとつです。

そんな感じでしょうか。まあ、実際に見学に行ってみないとわからない、結局は実際に保育している人が子供とどう接しているかが重要、という点では日本と同じ。

結局この園は、高熱で数日お休みした挙げ句、登園拒否がどんどん激しくなり、なんだかんだで3、4日しか行かなかったんじゃないかな… まあ、いきなり100%英語だし、そりゃ嫌だよね。

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