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2022年買ってよかったもの(こと)

個人的に「革命だ」と思う買い物が今年はいくつかあった。

前書きをマーサ・スチュワートに書かせるスヌープ師匠の料理本

いや正直この面白さをもっと世の人に知ってほしいからnoteに書いておこうと思ったくらい革命。マーサによると、2008年にマーサがホストのTVショウに師匠が出演したのが友情の始まりらしい。

日本語訳版もあるけど、これはぜひ原語で。なぜなら師匠はラッパーのため、彼の言葉を正確に訳せる日本語はない。わたしは横着して日本語版を買ったものの、英語版を買い直した。
今年のスーパーボウルのハーフタイムショウでもドレ様、MJB、ケンドリック・ラマー、50cent、エミネムたちと大同窓会のような催しをさらっとやっていたけど、若い頃やんちゃだった人ほどいい歳のとり方してるよな。

ウクライナの家具屋から2ヶ月遅れで届いたスツール

まだロシアの侵攻が小粒だった頃、Etsyで見つけた。1週間以内にアメリカへも複数出荷しているっぽいので大丈夫だろうという軽い気持ちで注文した。単なる島国ののほほん民族平和ボケだ。
座面と3つの脚が分解できてたった10cmほどの薄さでパッキングされる革命的な家具だった。家具屋さんの街からKyivへ到着まではスムーズだったが、そこからが長い。ちょうど市内空爆が開始された頃で、もう届かないものと諦めていたらある夏の日、日本郵便から連絡がきた(日本国内では日本郵便に受け渡される)。

タピオヴァーラのファネットスツール

件のウクライナからのスツールが届かないかもしれないと思い、別のスツールを探していた時にたまたま見つけた。全体的に線の細いタピオヴァーラの繊細な感じが、うちの今の家具から浮きそうな気もしてしばらく逡巡していたものの、座面が他の家具たちと同様のチークかつ生産年代も近く、照明とリンクする脚の黒もすてきだし、なんだかんだでまとまりそうな気がしてぽちった。寝る前に座ってぼーっとする用。

筋トレのパーソナルトレーニングとその後のサブスク

80ちょいまで生きると考えた時に、今がちょうど折返し。この身体であと半分の時間、その時の自分が好きなことをできる体力や気力が維持できるのだろうかとふと思って、と言えばちょっと意識高い感じだが、単に好きなデニムを履いた時のお腹周りがダサいなと思ったのがきっかけ。
Youtubeを見て自分でやるなんて絶対甘えると思ったので、とりあえずお金を払うかつ自分を監視する人がいる厳しめの環境をつくった。結果、4か月で筋肉量維持、体脂肪1.9kg減に成功。(普通は2か月で変化が見られるんですけどね、とトレーナーに言われたがそうでしょうね、私はお酒と共存しながら減らす実験してたんで)
今パーソナルはいったんやめて、マンションの下にできた24時間無人ジムで、在宅勤務日の朝やお昼休みに15-30分ほど背中と腰/脚まわりだけ継続。正直継続できる気がしなかったが、何となく生活習慣に組み込まれそうなところまではたどり着いている。

スリラバのIRVING COAT

新しい服はスリラバか無印かユニクロでしか買っていないこの10年(そういえばZARAも最近買いたいやつがなくて足が遠のいている)。今年のスリラバは夏物も古着放出もよかったけど、一番はこのコート。
シルクを頑強かつエレガントに仕上げるのは、塚本さんが過去さまざまな生地に触れてきたからであり、経験がないと高い理想や創造もなく革命も起きないのだなぁと思った一品。

ウェルベック『地図と領土』野崎歓 訳

小さい文庫本にこれだけの世界を詰め込める作家という能力は本当にすごい。

さまよえるオランダ人@新国立劇場(A席)

コロナ禍影響もあり、外国人キャストが来日できず日本人キャストのみでの上演。
指揮はデスピノーサさん。序曲を演者なしでやる演出が、この後に続く情景や登場人物の心情を理解するための事前学習的な役割を果たしていてよかった。ワーグナーは余韻で2年は過ごせるから、また次のプログラムが決まったら検討。
序曲(演奏、指揮は別の方)はYoutubeにもいろいろあります。


残る物よりも、移動や体験、飲み物や食べ物へ稼ぎの大半を投じている自覚があり、実際あまり大した買い物はしていないけれど、小さな部屋にスツールを2台も投入した今年はだいぶ思い切ったし、筋トレへお金を払う自分がかつては想像できなかったので新たな1年だった。
来年もたくさんお金を使いたいので、どうにかして稼いでいく。

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