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ウルグアイとアルゼンチンへの旅の話:DAY0とDAY12

転職のタイミングでもなく、会社に所属しながら2週間も休んだのは初めてだ(一部GW休暇を含むものの)。戻ったら仕事はあるのだろうか。そもそも働けるのだろうか。なんて口先だけの懸念。いやー本当に旅してよかったウルグアイとアルゼンチン。ということでまずはDAY0。到着するまでの話。と思ったけど復路の話も一緒に書いてしまおう、DAY0とDAY12。


日系航空会社は紅生姜が勝負

往路
羽田→ロサンゼルス→サンチアゴ→モンテビデオ
羽田→ロサンゼルス:ANA
ロサンゼルス以降:LATAM
復路
モンテビデオ→サンチアゴ→ニューヨーク→羽田
ニューヨークまで:LATAM
ニューヨーク→羽田:JAL

国際線での日系航空、実は初めて。ヨーロッパへ行っていた学生の頃は現地の航空会社ばかりだったので、こんなに落ち着くのかと驚いた。いずれもエコノミークラスだったが、座席に関してはJALが圧倒的に快適。食事はどっこいどっこい、というか似たようなメニュー出すんやなという発見。往路では牛丼的なメニューが手前で売り切れすごく申し訳なさそうにされたけど(搭乗前のラウンジで食事していたので機内夕食はスキップ想定で特にダメージはない)、復路でも牛丼的メニューが提示された。こう言うと失礼だけど、牛丼ではなく紅生姜が最高だった。どちらの航空会社も紅生姜多めでお願いします。

アメリカという制度:LAX

往路のロサンゼルスでは、サンチアゴ行きまで2時間の乗り継ぎだった。入国審査→荷物ピックアップ→LATAMへの荷物預け→保安検査(出国)の全体感として、結構ギリかもなというのが行く前の感触。結果、飛行機乗れないかもの超直前、ゲートが閉まる時間に汗だくで滑り込むことになる。

入国審査へ向かう

何が影響したかというと、入国審査に1時間以上かかったのがすべての要因。15:10頃に降機、15:20には入国審査の列に並ぶ。前には同じく一人旅の白人女性、彼女も乗り継ぎらしくしきりに時間を気にしている。
10分経過。列が1本(蛇行して並ばされ、最初は6本めにいた)しか進まず、このペースあかんやろ1本で10分てと思いつつ、この頃はまだ余裕で本を読み始める。今回のお供はカズオ・イシグロの「充たされざる者」で、時空を簡単に超えてくる不思議な描写の連続がそこそこ難解なので結構な集中力が必要とされる。しばし本の世界へ漂った後、再びロサンゼルスの入国審査の列に戻ってくると15:55。予定では30分ほどでここを通過するつもりだったが、列はまだまだ長い。サンチアゴ行きのゲートは16:45に閉まるとアプリから連絡がきているので、そろそろこの空港内の位置関係やらを把握しようとスマホで調べ物。保安検査場出口からサンチアゴ行きゲートは2つめだったので、ここの距離はまぁOK、LATAM航空のカウンター位置も何となく掴んだので、再度本の世界へ戻ろうとすると、前の女性が隣の列に同じ民族(ドイツ語話者)がいたようで、これがアメリカという制度だよね、という意味のことを話して急に盛り上がっていた。

16:10。ようやくあと1本というところまで来た。
16:20。ようやくカウンター番号を指示され、そこの列に加わった。
16:25。陽気な女性審査官が「え、なんでウルグアイ行くの?個人旅行?」とそれあなたの個人的興味でしょっていう質問を始める。いや私の次のフライトもうゲート閉まるから早く行かせて、と笑いながら言うと、あっそっかごめんごめん!と威勢よく通してくれた。頼むわほんま。
16:27。ANA便のバゲージクレームで乗り継ぎ者の荷物だけ別にまとめられていて(というか私のリモワちゃんだけがぽつんとある)、ANAの方が呼び出しをかけていた。あ、kmrです遅くなりました全然進まなくて、と謝ると日本語ぺらぺらの方が次は上の階ですよと案内してくれて、とりあえずLATAMのカウンターへと向かう。
16:35。LATAMカウンターは静寂に包まれている。1人だけ女性スタッフがいて、チケットを見せるともう受け付けは終わりで次は夜の便よ、と言われる。え。私17:05のやつ乗るんだけど、と言うと、え!ちょっと名前!と急に慌て出す。そう、あなたにその仕事をしてほしいのよ。今から保安検査だからゲートの人に遅れることを伝えてほしい、OKOK!の流れで預けられなかったリモワちゃんも一緒に保安検査へダッシュ。
16:40。保安検査はこれまた列。いろんな人種がいるけどここはもう大阪人としてやるしかない。あと5分でゲートが閉まるから先に行かせてほしい、を英語とスペイン語で言いまくって、15人くらい順番抜かしさせてもらった。あの時の皆様にいいことがありますように。
16:45。LATAMのサンチアゴ行きゲート132番に到着。汗だく。乗れた・・・

ここにいられなかったかもしれない

アメリカという制度:JFK

復路は4時間の乗り継ぎ時間。今回は大丈夫やろと思いつつ、ドイツ人たちの「アメリカという制度」が頭をよぎる。

入国審査へ向かう

JFKの入国審査カウンターはL字のようになっていて(LAXはI字)、ひとつの列はアフリカンなのかカリブ系なのかわからないけど、その人達に特化していた。その列すべての窓口が稼働していて、大家族の集合体みたいなグループがたくさん窓口に並び、並びきれない赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年代の人が窓口手前の床に溢れていた。しかも私が並んでいる中で、窓口を通過するグループはひとつもなかったので、あれはどのくらいの時間を要して何をしているのか非常に気になった。これもアメリカという制度、かもね。
5分並ぶとすぐに窓口へ至った。さすがニューヨーク。アメリカではどこに行くの?のお決まりの質問をメガネ君から聞かれ、残念ながら乗り継ぎだけやのよ一刻も早くここから抜け出したい、というLAXで女性審査官の笑いを誘った回答を再度すると、メガネ君がそんなこと言わないでよーと言いながら通してくれた。LAXとの落差がすごい。何これ。スムーズすぎてお昼前だけどビール飲んじゃったよね。ホームステイしていたウィスコンシンのミラー社の。

午前ビール健康法

クリーンで巨大なサンチアゴの空港

往路は朝まだ日が昇る前、復路は夜の通過だったのと、いずれも2時間もいなかったので、お店で何か食べたり買ったりということはしていない。ただ、すごくわかりやすくきちんとオーガナイズされた空港で、乗り継ぎの対応も非常にスムーズだった。

わかりやすい

ウルグアイで会った友人の奥様が言うには、サンチアゴは南米でも治安の良さ(ということは所得もなのかな)が最高峰で、イケアも南米で唯一サンチアゴにしか出店していないらしく、ウルグアイからイケアを買いにチリへ行く人もいるとか。
個人的には高い天井や柱の構成がとても好きなつくりで、通過するだけでもテンションが上がった。
というのは今だから言える話で、往路の機内で表示されるマップを見ていると、サンチアゴ到着時間が7:30と表示される(私にとっての)事件があった。どういうことかと言うと、サンチアゴ(8:25)→モンテビデオ便のゲートクローズは8:05で、予定では1.5hの乗り継ぎ時間だ。なのに画面の表示の到着時間は7:30。あれ、おかしくない?遅延?またダッシュしていろんな人種に順番抜かしさせてもらうのか。
といろんな妄想で逡巡しつつ、着陸即機内wi-fi→eSIMへ切り替える。と、iPhoneが6:30と表示される。何。7:30はどこ。
とりあえず降機、乗り継ぎの荷物チェックなどを受けてゲートへ。徒歩9minのめやす表示まで出してくれてありがたいけど、もし今が8:00ならゲートクローズ8:05まで間に合わないよね、走るか。ということで指定のゲートに到着したが閉まっている。でもボードの表示は8:25なのでこれは私の乗る便だ。近くの椅子に座っているお兄さんにとりあえず時間を尋ねると、7:07と教えてくれた。こいつiPhone持ってるくせに何言ってんねん的な顔をされたので、ちょっと弁解したら状況を理解して時差だねとひとこと。そうだね、時差だね。

ということでゆっくり顔を洗って、空港内ぶらぶらして鉄骨充。チリは今度街にも行ってみたい。

床材の感じなのかとてもクリーンな印象
斜め柱がいいよね
波打つ屋根が美しい

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