ヒトリワタリvol.39を観て

遅くなってしまったけれど、大先輩であるワタリさんのヒトリワタリの感想を。

今回のゲストは宮内 優里さん

是非サイトを見て、曲を聴いて欲しい。ライブ映像をみて欲しい。


ワタリさんと宮内 優里さんのコラボをみながら頭に浮かんできたワードは

遺伝子、DNA、人間の人生、生きること、命

そういうものだった。


お二方とも、どちらもその場で全てを生み出していった。

それは本当に何もないところから、ゼロから何かを生み出していく作業で

それはまるで遺伝子やDNAを繋いでいくことだった。

愛のようだった。

今思い返すと、愛しかないような気持ちになる。


授業参観で答えを間違ってしまった男の子、自然の中で生きている老夫婦、

全て抱きしめたくなるような瞬間だった。

宮内 優里さんの音楽と一緒に、ワタリさんが色々な人の人生を体現してくれる。


わたしは少し前からのヒトリワタリをみていて思うことがある。

涙が出るほど笑ったり、ものすごい熱量を感じて高まったり、

そういう中に、別の感覚をもらうことがある。

この前の足裏天使の感想にも書いたことと通じる。


わたしは、最近のヒトリワタリを観ていると、どこかにぽつんと立っている自分を、抱きしめてもらっているような気持ちになることがある。

どうしようもなく埋められない寂しさや、小さい頃にしまった気持ちや、

そういうものを、撫でてもらったような気持ちになる。


こんな感覚は、生きていてあまりないものだと思っている。

だって、普段閉まっているものが多いから。見たくないものが多いから。

だから人はアートに惹かれるんだと思っている。

普段生きていて言えないことや、どこかにつっかえているものや

そっと隠しておきたい言葉を

アートは代わりに表現してくれたりするから。


音楽を聴いて、映画を観て、写真を撮って、絵を書いて、

お芝居を観て、文章を書いて、なんだってそうだ。


今回のヒトリワタリを観て、またそう思った。


いいんだ、大丈夫、大丈夫だと、そう思える。

また、ちいさい頃に置いてきてしまったわたしを、わたしが迎えにいってあげられる。

一緒に歩くことが出来る。

抱えて進むことが出来る。


ママに褒められたかった。

笑って欲しい。喜んで欲しい。


私はママが望むように出来ないことも多いけど、

自分に出来ることしか出来ないけど、

でも、上手に出来なくても愛して欲しい。

それでもいいんだよって言って欲しい。


その気持ちを抱えきれなくて、伝えることも出来なくて

自分が自分をとにかく認められなくて、ダメだと決めつけて

逃げて、逃げて、逃げ続けてきた自分に

それでもいいんだよと、大丈夫だよと、自分で言ってあげられる気がした。


そして、今の自分に出来ることをやろうと思う。

ちゃんと自分の気持ちを大切にして、周りを大切にしようと思える。

大丈夫だ、いいぞ。大丈夫だぞ。と、思える。


今回のヒトリワタリは、まるで映画を観ているようだった。

半端なものをみたって、こんな気持ちにはならないだろう。

さらけ出してくれているからだろう。

生きることをみせてくれているからだろう。

愛をもって、伝えてくれているからだろう。


わたしはこの気持ちを、きっとずっと忘れないだろう。


ここまで書いて、ああ、そうか、やっぱり愛か。と、思う。

ヒトリワタリで感じるものは、きっと愛なんだろう。

そうか。だからだ。


わたしの真言は、愛に関するある言葉だと、教えてもらったことがある。

大切にしたい。


ワタリさん、宮内 優里さん、素敵な時間をありがとうございました!


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