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スターは現代ではもう出てこないのかと思っていたけど勘違いだった。ブルーノ・マーズはスターだと思った。

友が当てたチケットで、ブルーノ・マーズのライブに行って来た。

最寄り駅には、これからライブへ向かう人々のドキドキワクワクが充満していた。
ライブ会場には老若男女たくさんの人がいて、みんな待ちきれない気持ちが顔にも言葉にも出ていた。

ライブが始まってからは、誰もが興奮を抑えられずに叫び、踊り、笑い、泣いていた。
今まで何度か海外アーティストのライブにも行ったけれど、こんなに熱狂している自分も、周りも、初めて。
ぼんやりと、「日本じゃないみたいだ」と思った。
国民性と言われる壁のようなそれが、あの会場にはなかった。

そういう空気をブルーノ・マーズが作っているんだとわかる。
このアーティストの曲の前では、この茶目っ気の前では、この空気の中では、自意識なんかはいらない気持ちになる。
そうさせてくれたんだとわかった。
心のまま叫んでいい、みんな自由に身体を動かしていい、笑って泣いていい。
こんなことがあるんだ。

私は家に帰ってこのnoteを書いて、今急に涙が出ている。
メディアが乱立している現代では、みんなが一緒に同じ曲を聴くことが減ったから、同じ映像を観ることが減ったから、スターはもう出てこないのかもしれないなと思っていた。
勘違いだった。
ブルーノ・マーズはスターだった。

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