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新しい命

私は、今年の春、お腹に命を授かった。

その瞬間から世界が一変した。

職場で壁をつくるのは楽のようでしんどいもの。だって、自然では居ないんだから。偽って防御しているのだから。

それは自分でそうしているのに、やっぱりどこか寂しくて。

でも、そうしないとまた心が壊れそうで怖くてできない。

一方で、私にも新しい家族ができたりして。

旦那さんもお腹の子ももちろんだけど、旦那さんの家族も自分の両親や姉夫婦も、そうやってつながりを感じると心が温かくなる。私って存在する意味あるのかななんて思っていたのに、この子のおかげで居てもいいんだと思えた。

居たいと思った。

そしたら、仕事のことも違う角度で見えてきた。

仕事に就いたばかりで、期間的に育休が取れないからこのまま退職することになる。せっかく仕事始められたのになんて思っていたけど、最近は自分がやりたいことって?って改めて考えている。勿論仕事にそのまま戻れたらいいのかもしれないけど、自由が与えられた気がした。

ってこの歳で何言ってるんだというのも思うけど、私が以前仕事を通してワクワクしたり感動したりしていたあの気持ちをもう1回味わえるかもしれない。感動してた時って大抵人とのつながりを実感した時だった。今は壁をつくるという行為に尽力しているけど、本当は、やっぱり、、、って自分の本当の気持ちに素直になれる日がこの子と過ごしていれば来るような、そんな気がする。

だから、優しくなれたら、また新しい「あの頃」に進めるんじゃないかな。

まだ小さな小さなこの子が、既にいろんなことを教えてくれる。

私はそんなこの子を心から愛している。

来てくれてありがとうと心から思う。

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