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私の大事なもの

私には何が残っただろう。

私には何が残っていくのだろう。

以前、自分を取り巻いていた沢山の物事や人や肩書きや繋がりはあの頃とは違った形で、今の私を形成しているには変わりない。

なくなったモノも多い。

なくならないコトもある。

夢中になってボロボロになって突き進んだ事実は自信となって、経験値や肩書きという対価を与えてくれる。そこで初めて社会で認められた気持ちになったこともある。

それは、その時のもの。

それはそれでとても意味のある出来事。

今までしがみついてきたそれらは、砂のように手のひらからこぼれ落ちて、今の私に残っているものは、とても少ない。

いや、残したくて残してきたもの、だ。

愛情を持っている。いつだって。だからいらないんじゃない。

執着やこだわりや今までかけてきた時間が何も無いものになるのは、苦労があればあるほど情が湧くもの。それが愛情になると、次に渡すバトンとなって、既に私の一部になって、何か重い荷物を降ろすような感覚になった。

私は自由になって、いい出来事も自分にとって悪い出来事も受け入れては手放すようになる。時が刻まれるように、私にも大事なことは残っていく。そう感じれるだけで幸せだったりする。それだけで柔らかい気持ちで居られるのだ。



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