やりたいことは、見つからなくてもいい。平凡でも無個性でも、幸せどうかは自分次第

やりたいことがないのなら、

「やりたくないことを手放す」「興味のないものを見るのをやめる」「自分に不安や焦燥感を与えるものから離れる」

これだけで人生は生きやすくなる。


こんにちは。人をつなぐ看護師ライター町田舞(マイマイ)です。

とめどなく沸き上がってくる言葉を書き留めたくて、noteに残すことにしました。


私は普段、自分のブログで「人の健康と幸せに貢献する人」の人生ストーリーを取材し、記事にして紹介している。

今とこれからの時代に大切なことは、"選択性""多様性"を知り、他人と"比べない""競わない""自分に合った生き方をみつけてひとりひとりが幸せに生きる"ことだとわたしは思っている。


「自己肯定感」「自分軸」

「自分を満たして他人を満たす」

「自分のやりたいことをやる」

そんなことを言う人が増えてきたし、自分もそんな言葉を発信してきた。


だけど「やりたいことが見つからない」という人は実はとても多い。

何年も何十年も「自分探し」をしても、これといった目標や趣味・喜びを見つけられない人もたくさんいるんだと、最近感じるようになった。

それを強く感じるようになったのは、誰よりもわたし自身がそういう人間なんだと気づいたからだ。


親が育児放棄で幼少期にコミュ障だったわたしは、内気でいじめられっ子な女の子だった。インターネットも普及してない頃で、家が貧乏だったので子供時代を「情弱」に過ごしたわたしは、とにかく視野が狭かった。

他の同級生と違い、「親の敷いたレール」が一切ない人生。

良くも悪くも、子供の頃から「自分で努力するしかない」状況がそこにはあった。


わたしは物心ついた頃から、とても孤独を感じていた。やさしくしてくれる人が周りにいなかったからだ。いたのかもしれないけど、いないと思い込んでいた。


習い事はおろか塾にも通えず、両親が夫婦喧嘩をしている家で耳を塞ぎながら育った子供時代のわたしには、将来の夢や希望はみつけられなかった。何かやりたいことが浮かんでも「わたしにはきっと無理だ」と自分で決めつけ、絶望していた。


そんなわたしは、周りの人に大切にされなかったことで「人にされたら傷つくこと」「人にされたら嬉しいこと」に人一倍敏感な人間になった。


「自分がされて辛かったことは人にはしないようにしよう」

「自分がされたら嬉しいことを、人のためにやろう」

「『あの頃、こんな人に出会えていたらよかったのにな』と思えるような自分になろう」


わたしはどんなに自分が傷ついても、それを「恨み」にして他人にぶつけることができない。相手が傷つくことを想像するだけで、わたし自身の心が傷ついてしまうからだ。「怒り」「憎しみ」の感情が湧き上がっても、必死で我慢して押さえ込んでしまう。

そこからわたしは、「何の取り柄も特徴もない人」から「普通の人」になれるよう必死で努力した。

やさしい人になりたくて、やさしい人になった。誰よりもわたしが、人に優しくされたかったから。


そして「真面目でやさしくて、いい子」という、自分で思い描いたとおりの人格が徐々に形成されていった。

無個性で平均的な、どこにでもいる子。


最初の就職で人から逃げるようにIT企業に就職したわたしは、周りに馴染めずうつ病になり会社を退職した。


当時はなぜそんな道を辿ることになったのか分からなかったが、わたしが会社員を辞めたあとに【看護師】の世界に導かれたのは必然だったんだろうと思う。


「真面目」「やさしい」「周りに合わせて自分を変えられる」

何もないこと、何もなかったことが、ずっと傷ついてきたことが今のわたしを大きく成長させてくれた。


32歳の今、わたしの一番の喜びは「自分の周りの人が笑顔でいてくれること」にある。

ドラマや映画にまったく興味がなく、ブランド物や贅沢な生活、旅行・・・「これが欲しい」「どうしてもこれがやりたい」というものが特にない

最近はテレビを見ないので、周りが芸能人の話で盛り上がっていても何の話か分からない。

わたしは、目の前にいる人、会える人、自分を必要としてくれる人にしか興味がない。テレビやあまり好きじゃない人・・・興味のない人の世界を見るのをできるだけやめたことで、それに気づけた。


好きな人や大切な仲間に囲まれて、毎日を笑顔で過ごしたい。苦しみながら生きる人を減らしたい。

わたしは好きな人が輝いているところを見るのが好きで、そのために力になれることが自分の幸せでもある。


だから「人生でやりたいことなんて、なくてもいいんだ」と思うようになった。

自分探しをしても、何もみつからない人だっているはずだ。


だから「やりたいことが見つからなくて辛い・苦しい」「周りと比べて、自分は・・・」と思う人に「そんな自分のままでもいい」んだって、伝えたい。

そんな自分でもいい。

「やりたいことがある人が羨ましい」と思うのをやめて、「自分で自分を幸せだと思えること」が幸せなことなんだ。


やりたいことがないのなら「やりたくないことを手放す」「興味のないものを見るのをやめる」「自分に不安や焦燥感を与えるものから離れる」これだけでもきっと人生は生きやすくなる。


最近、わたしはたくさんの人の話や自分の経験を通してそう思うようになった。

「選択肢がない」と思っていることと、「選択肢があるうえで選ばない」ことは違うこと。視野を広げ、そこから自分にとって不要なヒト・モノ・コトを手放していく。


大きな夢や立派な目標はなくてもいい。

「目の前にあるワクワクすること」「小さいけれど、今やりたいこと」を積み重ねていくと、意外と何もなくても幸せだと気付ける。


人をつなぐ看護師ライター 町田舞(マイマイ)

ブログ|ミライナース / twitter


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