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トーキョーで子連れにブチ切れるひとの理由。

子連れで海外旅行をすると
周囲の親切さや笑顔に
衝撃を受ける‥と、よく聞く。

「それに比べて日本の子連れへの
プレッシャーときたら。
ベビーカー論争ってなんなの?」

という話に帰着するわけだが、
実際のところどうなんだろう。

わたしはまだ、子連れで
海外をやったことがないので
そこのところ、
実感が湧かない。

ただ、山の手線で
はしゃぐ息子の靴が
おっさんの脚に当たって
キレられたことはあるし、

バスの降車口にて
ベビーカーでモタモタする
親子に舌打ちする年配のお姉さんを
見かけたときも
呆れはするが、意外性はない。

ただ、これまた
地方にいくと
おじちゃんやおばちゃんに
子連れということでやたら
話しかけられたり
もっとのんびり周囲が
構えていて
子供が迷惑顔されないか
ハラハラ気を揉むことも
格段に少ない。

となると
「海外に比べて日本の
子育てのしにくさよ!」
というより
「東京の子育て」という話のようにも思う。

これは突き詰めると

人口密度の問題ではないだろうか。

なにも子連れに限らず、
東京で満員電車やら
混雑したお店やら
雑踏の中やらで
ぴりぴりした空気に触れることは
決して珍しくない。

人間は人に使える
「気遣い」の分量には限度があり、
あまりに人が多すぎると
その気遣いを使い尽くして

バッテリー切れです‥

という状態になるのかも。

そして、同じような人種民族が
多数派を占め同調圧力の強い
ムラ社会ニッポンとしては
(個より公なので)
一人当たりに使うべきとされる

「気遣い」の分量も多い。

世界的にみても
人口過密エリアの東京では
もはや、その「気遣い」が
枯渇しまくって
ものすごくストレスフル。

とてもじゃないけど、
電車ではしゃぐ子供を寛容に
受け止めるエネルギーなど
残っていません、
ということなのではないだろうか。

人口密度でいうと
もっと高い
インドや中国の大都市とか
どうなんでしょうかね。




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