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きなこクッキーは、しあわせと、ちょっと涙の味

最近、ちょっと切羽詰まったnoteが多かったので、今日はのんびり書いてみる。


今朝は、3歳の二男が起きた瞬間からご機嫌うるわしくなかった。

先に朝ごはんを食べてしまった父に怒り、見送りでも「いかないでぇ〜!」と号泣して離れず。

雨が激しかったこともあり、本日は長男、二男ともに保育園をお休みにすることにした。(現在、三男の育休中)


これには賛否両論あるかと思うけど、私は二男の育休中も、長男がナイーブな日はよく保育園をお休みにし、のんびり過ごす日にしていた。

上の子も含めて家で過ごすの大変じゃないかとよく言われるけれど、うん、それはまぁ、大変。

だけど、ナイーブな3歳児を、乳児を連れて無理やり保育園に連れていくのも私には大変で…引きこもりを決め込んだ方が気楽な日もある。


でも、外にも行けないこんな日は、家での遊びが行き詰まる。いや、息詰まる。

そんな時、私がよくやるのがクッキー作り(という名の、食べられる粘土)

わが家は男ばかりの3兄弟だけど、私は子どもができたら一緒にクッキーを作るのが夢だったから、有無を言わさずクッキー作りである。

作り慣れたクッキーなら、生地を作ってあげたら、あとは大体おまかせできる。

私が好きなのは、白崎裕子さんの「きなこクッキー」のレシピ。

(もともとレトロな作りの本だったけど、使い込んでる〜)

長男が2歳くらいまで、わりとひどめの牛乳アンド卵のアレルギーがあった。今では何でも食べられるけれど、当時はなんとか手作りのお菓子でも食べさせてあげたいと、いろいろ試行錯誤していた。

その頃に出会ったレシピで、小麦粉、きなこ、メープルシロップ、なたね油、というとてもシンプルな材料でできるのがお気に入り。しかも、毎日食べたくなるくらい、おいしく飽きのこない味なのだ。

さっくり軽くて、体にもよさそう。

バターを使う代わりに、なたね油とメープルシロップをしっかり混ぜて、ドロっと乳化させる。この作業、地味に好き。これをすると、さくっと油浮きせず焼ける。

そして、粉と混ぜて生地をまとめるまでは、私の担当。

で、あとは長男と二男、生地を半分こにして自由にやってもらう。

長男はさすが、熟練の技。

それに嫉妬した二男に攻撃をしかけられ、ケンカが勃発したりもする。

私は二男のぶっとんだ発想もけっこう好きだけどね?

三男が朝寝をしてたので、ヒヤヒヤした私の注意がとぶ…(いつもどおり)


そういえば、二男が生まれたばかりの頃。

赤ちゃん返りという名のナイーブボーイになってた長男と向き合う時間をとってあげたくて、保育園をお休みにした、あの日もそうだった。

二男がお昼寝してるすきに、長男ときなこクッキーを作ろうと思ったのに、二男を長男がわざと起こすもんだから、私がブチ切れたりしたんだった。

あれは、私が優しさという名の自己満足を押し売りしていただけだった。

3歳児ってそんなもん…と理解した今では、そこまでになることはないけれど。

長男には色々期待しすぎて、悪いことしたな。

私にとって、きなこクッキーって、ちょっとビターな思い出の味。


焼けた。

個性的な顔のができた。個人的に、二男作の埴輪みたいなハートがお気に入り。

お昼寝してた三男も起き出して、そろそろ二男も起きそう。お昼寝しなかった長男が三男と上手に遊んでくれてるのをみると、しみじみと成長を感じる。

二男が起きたら、みんなでお茶しよう。

香ばしくて、ちょっとだけ私にとってはほろ苦い、きなこクッキーがダイニングテーブルで待ってるよ。

(でも、もう少し、お昼寝しててもいいよ、二男)

〈おわり〉

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